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ぜひぜひ日本発売熱望! 三菱の新型BセグメントSUV「エクスフォース」がASEANでデビュー

掲載 更新 7
ぜひぜひ日本発売熱望! 三菱の新型BセグメントSUV「エクスフォース」がASEANでデビュー

三菱は2023年8月10日、インドネシア国際モーターショーにて、新型コンパクトSUV「エクスフォース」をワールドプレミアした。インドネシア市場での発売は23年11月を予定している。

◆マッシブでスタイリッシュな外観7月末に外観だけ先行公開された、三菱のニューカーがついにアンベールされた。インドネシアで販売が開始され、順次ASEAN諸国、南アジア、中南米、中東、アフリカなどへ展開していく三菱の新しい世界戦略車だ。しかし、肝心のお膝元である日本での販売が現段階では予定されていない。残念ではあるが、その理由は後ほど述べさせてもらう。

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まずエクスフォースのデザインから見ていこう。外観は、ひと言で言ってしまえば「国産車らしくないスタイリッシュさ」が特徴だ。優雅さと力強さを兼ね備えたその姿は、輸入車と間違えられてもおかしくないほどの仕上がり。昨今のSUVにおける世界的なデザイントレンドをうまく取り入れながらも(どこかボルボやレクサスを思わせるような)プレミアムなデザインが目を引く。

三菱独自のダイナミックシールドデザインを次世代へと進化させたフロントマスクは、特に特徴的だ。T字型のLEDヘッドライトユニットも含めたオリジナリティあふれるデザインは、間違いなくこれからの三菱車に大きく影響していくだろう。
◆BセグSUVとは思えないほど上質な内装BセグメントのコンパクトSUVではあまり見られないような、上質なインテリアはエクスフォースのハイライトといっても過言ではない。アウトランダーの弟分であることを主張するかの如く、水平に広がるダッシュボードは三菱の伝統。しっかり継承した伝統を生かしながらも、パッド全面にクロス(メランジ生地)を展開させるなど質感の向上も見事に両立させている。発動機ではないヤマハ楽器とコラボレーションした「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」も注目の装備だ。

そしてなんといっても目を引くのは、大きく横方向に広がった先進的なコックピットディスプレイ。1枚の大きな液晶パネルにも見えるが、実際はセンターのディスプレイ(12.3インチ)とメーターディスプレイ(8インチ)は完全な別体で、しかもメーターのほうは視認性向上のため奥まって配置されている。パジェロの3連メーターをオマージュしたセンターディスプレイのマルチメーター表示など、特徴的な三菱独自のデザインも楽しめる。スイッチ類はすべてディスプレイ内に収めるではなく、物理スイッチをしっかり残しているところも高い信頼性を感じられる点だ。

注目のパワートレーンは、ガソリンエンジンのみでハイブリッドは未設定。1.5リッターNAのMIVECエンジンはシャシーを共有化しているコンパクトMPVのエクスパンダーと同じ仕様で、CVTと組み合わせられFFのみという設定も同様だ。今のところ大きなトピックはないパワートレーンではあるが、今後世界展開していくと同時に電動化が進む可能性もある。

◆日本では販売が予定されていない理由とは?
さて、これだけスタイリッシュでサイズ感も手頃なSUVが、どうして人気の出そうな日本市場に投入されないのか。もともとASEANでの戦略車として企画開発されている車種であるため無理のあるハナシではあるのだが…。

どうやら法規対応が大きなハードルのようだ。排出ガス性能と歩行者保護対応の衝突安全性能の2点。特に後者は、単にボンネットフードを改良するだけで対応できるほど簡単なものでもない。場合によっては、ボディのモノコックやパネル自体へ新たに高張力鋼板を採用せざるを得なくなるなど大手術の可能性もあるくらいで、大幅にコスト増となってしまうだろう。そうなるとせっかく安価に設定できる車両価格の上昇につながってしまう。

というわけで、現段階ではまだ日本市場投入について言及されていない「エクスフォース」ではあるが、まだいくらでも可能性を残している新型車でもある。何せこのデザインだ。乗りたい! 欲しい! と思う人も多いはず。日本からの熱望の声が大きくなれば、投入される可能性もあるだろう。パワートレーンの進化も含めて、朗報を待ち望みたいところだ。

<文=青山朋弘>

■エクスフォース インドネシア仕様(FF・CVT) 

主要諸元
【寸法・重量】
全長:4390mm 
全幅:1810mm 
全高:1560mm 
ホイールベース:2650mm 
トレッド:前1560/後1565mm 
最低地上高:222mm 
車両重量:1245kg 
乗車定員:5人 

【エンジン・性能】
型式:4A91 
種類:直4DOHC 
ボア×ストローク:75.0×84.8mm 
圧縮比:10.0 
総排気量:1499cc 
最高出力:77kW(105ps)/6000rpm 
最大トルク:141Nm(14.4kgm)/4000rpm 
使用燃料・タンク容量:レギュラー・42ℓ 
最小回転半径:5.2m 

【諸装置】
サスペンション:前ストラット/後トーションビーム 
ブレーキ:前後ディスク 
タイヤ:前後225/50R18 

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みんなのコメント

7件
  • ASEANが主軸なので商売にならない日本には興味がない。ASEANでの三菱のブランド力は高いからね。
  • ハイブリッド車があれば日本でも売れると思うけど
    三菱には、コンパクトカーがないからねぇ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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