■11代目シビック登場! 日米欧で異なる違いとは?
ホンダは、11代目となる新型「シビック(ハッチバック)」を2021年6月24日(日本時間)に世界初公開しました。
今回、ハッチバックは、日本、北米、欧州などで同時に公開されましたが、日米欧ではどのような違いがあるのでしょうか。
11代目シビックは、2021年4月29日に北米で先行してセダンを世界初公開しており、11代目シビックシリーズとしてハッチバックは第二弾となるモデルです。
2021年6月現在の主要市場における11代目シビックは、北米にセダンとハッチバック、日本にハッチバック、欧州にハッチバックというラインナップとなり、今後それぞれの市場でクーペやタイプRも追加されるといいます。
エンジンについても、日米欧で異なり北米では1.5リッターターボ/2リッターのガソリン車のみ、日本では1.5リッターターボガソリン車と、2022年にハイブリッド車、そして欧州では2022年にハイブリッド車と大きく異なっています。
これはどのメーカーでも同様の傾向があり、北米ではガソリン車の比較的パワフルなフィーリングを求める需要が存在。
欧州では、厳しい燃費規制に代表されるように電動車を積極的に導入する政策がおこなわれていることから電動車比率が高まっています。
そして、日本では北米と欧州の中間的な立ち位置として、比較的安価なガソリン車が好まれるのと同時に燃費や環境を意識したモデルの需要があることから、ガソリン車とハイブリッド車の両方がラインナップされるようです。
今回のハッチバックでは、日本と北米では価格や燃費値以外のボディサイズや走行・快適・安全などの各新機能が公開されています。
しかし、欧州では11代目シビックの登場として「ハッチバック(ハイブリッド車)が2022年に発売」することだけに留まっています。
近年のシビックシリーズは、北米で高い人気を誇っています。とくに、2016年にハッチバックが発売されたあと、シビックシリーズの全販売台数の20%以上を占めるまでに成長しました。
10代目になって170万台以上を販売したシビックシリーズは、過去5年間で、初めてクルマを購入する人、ミレニアル世代、Z世代、多文化の顧客を対象としたなかで、米国での乗用車販売台数(ライトトラック含む)で上位を維持していました。
また、トランスミッションでは北米のセダンではCVTのみですが、ハッチバック(ガソリン車)では日本と北米共に6速MTを設定するなど、ボディタイプによっても違いがあるようです。
とくに、北米でのハッチバックは、若くて活動的な購買者のニーズに応えるために設計されたモデルとして6速MTが設定されたといいます。
アメリカン・ホンダ・モーター社のナショナル・オペレーション担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるデイブ・ガードナー氏は、次のように述べています。
「新型シビックハッチバックは、ホンダのラインアップのなかで重要な役割を果たしており、11代目となる新型モデルは、先代モデルよりもさらに人気が出ることを期待しています。
新型シビックハッチバックは、スポーティで運転の楽しさを感じさせるキャラクター、ユーロエクステリアのスタイリング、フレキシブルなインテリアパッケージにより、重要な若くて活動的な購買層にアピールすることができるでしょう」
■タイプRはどうなる?日米では存在明らかに。欧州では出ない?
前述のように、11代目シビックシリーズはセダン、ハッチバックが投入されたあと、北米ではクーペ(Si)も追加されるといいます。
そして、タイプRに関しては日米で存在が明らかにされており、日本では2022年に登場すると公表されました。
タイプRは世界的にも高い人気を誇るモデルであり、欧州をはじめほかの地域でも展開される可能性はあります。
欧州では、車種別ではなくメーカー全体で出荷台数を加味した「CAFE(企業別平均燃費基準)」を超えた場合に罰金が科されます。
もしかすると、ホンダは直近の新型車となる「ジャズ(日本名フィット)」「CR-V(2022年モデル)」、「HR-V(日本名ヴェゼル)」をハイブリッド車のみの販売としているのは、年々厳しくなる欧州のCAFE規制において、ガソリン車のタイプRを投入するための事前準備とも考えられます。
今後、各国や各地域ではカーボンニュートラルの実現に向けて、電動化やe-fuelが普及していきます。
そうしたこともあり、ホンダを代表するスポーツモデルのシビックタイプRの動向は、世界中のクルマ好きから注目されているようです。
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みんなのコメント
お金に余裕があったら欲しい
飾り気のないこういうシンプルなのが良い。
その他(一部除いて)はギラギラし過ぎてる。