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人気のカングー。すでに販売終了した現行モデルの魅力を改めて振り返ってみた

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人気のカングー。すでに販売終了した現行モデルの魅力を改めて振り返ってみた

<日本市場で根強い人気のカングーを今狙うならば>
日本市場で人気の高いフランス初の商用バン「カングー」。2009年から日本市場で販売されている2代目の現行モデルは2021年に最後の限定車が販売され現在では新規の受注を取りやめ、すでに欧州で発売済みの次期モデルは2023年に日本にも導入される予定です。

日本でのカングーの人気は確かなもの。現行型のカングーを狙うならばどのような選択と集中をすべきか。そしてライバルとの関係など、現行型カングーの購入を検討でチェックしておきたい情報をまとめてみました。

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<10年を超えるモデルライフでの変化>
2009年9月から日本での販売を開始した2代目カングー。先代モデルよりも大きくなったボディサイズが話題となり「デカングー」なんて呼ばれ方もしましたが、愛らしいデザインと日本で使いやすい両側スライドドア、そして利便性の高い観音開きのバックドアなどカングーの良さはそのままに進化。大きくなっても日本で愛される欧州商用バンとして人気を博しました。

約10年のモデルライフの中で、日本市場限定のボディカラーや仕様が多く登場しましたが、それだけルノーがカングーと日本市場の関係を大切に考えていることが表れた結果とも言えます。

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<カングー現行モデルの歴史をおさらい>
日本販売当初は1.6Lの直列4気筒エンジンのみのラインアップで、グレードも1種類のみ、トランスミッションは5速MTと4速ATが用意されていました。

2011年9月には小変更が施され、新色が追加されボディカラーのラインアップが変更となったほか、インテリアのカラーリングも変わりました。また、機能的な部分で言えば後部座席確認用のチャイルドミラーが新たに装備されました。

2012年3月には上級グレード「イマージュ」が設定されます。商用バンらしくないシルバーをアクセントにしたバンパー、標準装備となる15インチホイール(ベースグレードではオプション)、レザーのステアリングホイールなど見た目に関する部分はもちろん、バックソナーやESC(横すべり防止装置)なども標準で装備されていました。なお、このイマージュはATのみの設定。

2013年8月にはマイナーチェンジを実施し、デザインを一新。フロントデザインがルノーの新デザイン戦略に基づいた形になり、現代的な顔つきになりました。また、グレード体系も変更され、上級グレードは「ZEN(ゼン)」エントリーグレードは「アクティフ」と呼ばれる2グレード展開に。

ゼンはボディ同色のバンパーに3トーンのファブリックシートを装備し、乗用車的な雰囲気に仕上がっています。そのほか、オートランプやオートワイパー、オートエアコンなどといった快適装備も採用。アクティフはブラックの樹脂バンパーを身にまとい、従来エントリーグレードでは装備されなかったESP(横すべり防止装置)が標準装備となりました。なお、このマイナーチェンジで5速MTは廃止となりましたが、要望する声が多かったためか、2014年1月にMTモデルが復活。MTはエントリーグレードであるアクティフのみに用意されました。

2014年5月には上級グレードゼンにもマニュアルが設定されます。なお、このマニュアルは新たに用意されたパワートレインとなっていて、1.2L直噴ターボに6速MTという組み合わせです。最高出力、最大トルク共に向上しているのはもちろん、ヒルスタートアシストやクルーズコントロールなどといった快適装備もこのゼンの6速MTにのみ設定されました。

2016年7月にはEDCと名付けられたデュアルクラッチトランスミッションが上級グレードゼンに追加。このタイミングでエントリーグレードアクティフも1.2L6速MTというパワートレインになりました。

以降は大きな変更などはなく、2021年7月に最後の限定車となるリミテッド ディーゼルMTが400台限定で販売され、その歴史に幕を閉じます。なお、この最後の限定車は名前にある通り、1.5Lのディーゼルエンジンを搭載していて、カングーの中でも燃費に優れるWLTCモード19.0km/Lという燃費性能を誇ります。

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<中古車を狙うならば1.2Lターボのゼンがオススメ>
中古車で狙うとするならば、1.2Lターボエンジンを搭載した個体がオススメと言えます。燃費性能的にはあまり優れていないカングーですが、1.2Lターボの方がまだ良好な燃費と言えます。(※EDC JC08モード12.9km/L)。

MTを選択するかATを選択するかは人によって好みが異なるので、あまり迷いのない部分だとは思いますが、1.2LでATを選択する場合は必然的にEDCとなります。デュアルクラッチ系のトランスミッションは日本の交通事情にマッチしていなくて故障の心配をするという声もあるかもしれませんが、現状ではEDCの故障はあまり聞かないので比較的安心して乗ることができると言えるでしょう。

グレード的にオススメなのはゼンなどに代表される上級グレード。確かにカングーは商用車として開発されているので、エントリーグレードで乗るのも味わい深いですが、普段使いを考えると各種快適装備が備わっている上級グレードがオススメと言えます。人気の高いであろう、EDCのゼンでも200万円あれば射程圏内となっているので、オシャレなミニバンに乗りたいならば魅力的な選択肢と言えるでしょう。

また、カングーは数多くの限定車も魅力の一つ。好みのボディカラーや仕様の限定車を調べて、その限定車に狙いを定めるというのも面白い選択です。

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<ライバルはベルランゴ>
カングーのライバルに国産ミニバンを推す声もありますが、機能性や経済性などで見れば国産ミニバンの方が有利と言えます。現実的には、日本市場で購入できる輸入車ミニバンの中でライバル的存在と言えるのはシトロエンから販売されている「ベルランゴ」となるでしょう。

2020年から日本市場での販売が開始されたベルランゴは、「オシャレな輸入車ミニバン」という言わばカングーの独壇場だった舞台に突如現れた刺客とも言える存在です。新しいモデルということもあり、ベルランゴの方が運転支援システムやインフォテインメントシステムなどの装備は充実していて、先進的です。また、ベルランゴはWLTCモード18.1km/Lという燃費性能を誇り、この点に関してもカングーを圧倒します。

しかし、ベルランゴは値段の高さがネックと言えます。エントリーグレードでも384万5000円からとなっていて、カングーの新車価格が上級グレードゼンで264万7000円だったので、プラス100万円ほど高いことが分かります。現状カングーは中古車でしか買う手段がないですが、カングーの方が確実にイニシャルコストはリーズナブルに済むと言えます。

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その他カングーを選ぶメリットとしては愛車としての色合いを濃く出せるというところ。日本市場で長く人気のカングーはカスタマイズパーツやカングーを得意とするショップが充実しています。愛車としての所有欲をより満たせるのはカングーの方でしょう。

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文:西川 昇吾
写真:
1~4枚目:ルノー カングー(現行モデル)
5~7枚目:ルノー カングー(次期モデル)
8~10枚目:シトロエン ベルランゴ

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