この記事をまとめると
■1996年登場の初代トヨタ・イプサムはオデッセイの対抗馬として生み出された
無敵のトヨタにも「やっちまった」はある! たった1代で消滅した残念なクルマ4選
■イメージキャラクター「イプー」を使用したマーケティングが印象的
■ファミリー向けデザインが特徴の佳作ミニバンだったがわずか2世代で消滅した
トヨタが突貫で仕立てたオデッセイ対抗馬
「イプー」というオリジナルキャラクターでも有名だったトヨタのミニバン、イプサムを覚えているだろうか。1994年に発売されたホンダのクリエイティブムーバー第一弾の乗用ミニバン、オデッセイの空前のヒットにあやかり、トヨタが対抗馬として突貫で仕立てたのが、ラテン語の「IPSUM=本来の、という意味」から命名された、いまから30年近く前の1996年5月に登場した初代イプサムだった。
プラットフォームはコロナ・プレミオのものを用い、ボディサイズは全長4530×全幅1695×全高1620mm、ホイールベース2735mm。リヤヒンジ式ドアの2/3/2席となる7人乗りミニバンである。
搭載されるエンジンは2リッター直4DOHC、135馬力、185Nmだった(ディーゼルターボエンジンもラインアップ)。10・15モード燃費は2WDで11.6km/Lを発揮した。
東京地区の価格はイプサムEセレクション2WDの税込192万円から、イプサムLセレクション4WDの259万円までと、比較的リーズナブルな設定だ。
いかにもこの時代のファミリー向けのほのぼのとしたエクステリアデザインを採用しているのも特徴で、丸型異形ヘッドライト、後傾したリヤピラーとリヤウインドウがサイドまでまわりこむ柔らかいデザインがイプサムらしさ。しかし、扱いやすさ重視の5ナンバーサイズにしたことから、3ナンバーサイズのオデッセイに対して室内居住空間は狭め。
あわせてエクステリア&インテリアの質感や走行性能はオデッセイに及ばず、発売当初はトヨタ版オデッセイとして、「イプー」キャラクターの後押しもあり(?)一定の人気を得たものの、国産乗用ミニバンのパイオニアたる初代オデッセイの存在を脅かすには至らず、2000年3月で生産終了。2.4リッターエンジン搭載、3ナンバーサイズとなった2代目イプサムに引き継がれることになる。
マスコットキャラ「イプー」が人気でクルマとしても評価点多し
平成8年5月21日づけのトヨタのリリースには、「イプサムは、ライフスタイルの変化を念頭に、家族や友人との楽しい生活を演出するクルマとして、フレンドリー&ファミリーをテーマに開発。多様な用途に応える機能を満載する新コンセプトのファミリービークルとして誕生。5ナンバー枠のなかに、セダンの運転感覚、運動性能、ステーションワゴンのユーティリティ、ワンボックスワゴンとしてのゆとりの空間など、1台で多彩に使え、扱いやすく、楽しさ溢れる機能を備えている」とある。
実際、7人乗り3列シートは9通りのアレンジが可能で、安全性でも新衝突安全ボディのGOAを開発、採用するとともに、ABSや運転席助手席SRSエアバッグを全車に標準装備したほか、VICSへの対応が可能なGPSボイスナビゲーション付きマルチAVステーションをオプション設定した先進性は評価に値する。
そんな初代イプサムだが、こういっては何だが、車両本体より注目され人気だったのが、オリジナルキャラクターの「イプー」だった。
カタログ、TVCMに登場したのはもちろん、ぬいぐるみ、絵本、ステッカー、マスコットランプ、タオルなどさまざまな「イプー」グッズが純正アクセサリーとして発売され、子どもにも大人気を博した。現在もメルカリなどで出品されているほどである。当時、子どもだった、いまでは35歳以上の大人になった人で、イプサムを覚えていなくても、「イプー」を懐かしく思い出す人は少なくないかもしれない。
ちなみに初代イプサムはともかく、イプサムの名誉のために付け加えれば、2.4リッターエンジンを搭載し、3ナンバーボディとなった2代目は、初代とは別物のような仕上がりのリヤヒンジ式ミニバンに進化、2代目オデッセイの真の対抗馬として登場している。
もっとも、スポーティグレードの240Sでも、筆者が所有し長年乗り続けた2代目オデッセイ・アブソルートほどのスポーツ性能はもち合わせておらず、3列目席は依然として頭上スペース不足だったのだが……。
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