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これぞ本命!? ライバル比較で見えた新型クラウンセダンの魅力

掲載 更新 8
これぞ本命!? ライバル比較で見えた新型クラウンセダンの魅力

新型車比較・ライバル車対決 [2023.11.24 UP]


これぞ本命!? ライバル比較で見えた新型クラウンセダンの魅力
 2023年11月2日、新世代クラウンシリーズの第3弾、クラウンセダンが発表された。第1弾はクロスオーバー、第2弾はSUVと続いてきたが、「クラウンはやっぱりセダンじゃないと…」と、変わりすぎた新型クラウンにピンとこなかったひともいるのではないだろうか。そんなユーザーに待望の新型クラウン(セダン)が登場したのだ。今回は、ライバルのセダンと比較しつつ、クラウンセダンの魅力に触れていこう。

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クラウンセダンってどんなクルマ?

新型クラウンセダン
 1955年に登場して以降、トヨタの看板モデルとして半世紀以上に渡り生産され続けてきたクラウン。その時代に合わせたニーズで姿を変えており、「いつかはクラウン」というキャッチコピーはあまりにも有名だ。歴代クラウンにはいくつか転機があったが、2022年7月に発表された16代目の現行型は、過去に例がないほどの方向転換が行われた。クロスオーバー、SUV、セダン、そしてエステートという4つのバリエーションを設定。最初に投入されたクロスオーバーは、セダンとSUVを融合させた全く新しいジャンルのクルマとなった。その後はスポーティテイストを全面に押し出したクラウンスポーツが続き、一気に若返りを図ったのである。


新型クラウンセダン
 そんな新生クラウンの第3弾として投入されたセダンは、旧来のイメージ通りのクラウンである。パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新しい価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマ……というのがトヨタの謳い文句。ニューフォーマルというだけあり、エクステリアはライバルと比べてもアバンギャルドなデザインにまとめられている。ボディサイズは、全長5030mm、全幅1890mm、全高1475mm、車両重量2000kgで、先代モデルと比べて若干サイズアップ。平均的な欧州Eセグメント(BMW 5シリーズやアウディA6)よりもやや大きいボディを持つ。インテリアは、杢目調パネルを採用し、落ち着きがありながらも、広がりのある室内空間を演出。また、ホイールベースは、先代よりも80mm長い3000mmを確保。それゆえ足元スペースはさらに拡大し、乗降性も向上した。また、リラクゼーション機能や電動式サンシェードの採用、サスペンションセッティングの最適化などにより、快適性はさらに高められている。


新型クラウンセダン(FCV仕様)
 パワートレインは、MIRAIと同じ高性能FC(燃料電池)システムを導入したことが大きなトピック。3本の高圧水素タンクと燃料電池を搭載し、約820kmの距離を走ることができる。水素充填に要する時間は約3分と短く、利便性も十分だ。なお、燃料電池車のほかに2.5L ハイブリッドも選べるので、今までどおりガソリン車として乗りたいというユーザーも安心。車両価格は、燃料電池車が830万円、ハイブリッド車が730万円となっている。


ライバル(1):レクサス ES

レクサス ES
 新型クラウンセダンの最も強力なライバルとなるのは、レクサス ESだろう。全長4975mm、全幅1865mm、全高1445mmのボディサイズは、新型クラウンセダンに近い。ただし駆動方式はFFとなっており、クラウンよりも居住性や快適性に重きを置いた設計。パワートレインは2.5L直4ハイブリッドのみとなる。新車価格帯は602万円~718万円と、クラウンセダンよりも100万円ほど安い。方向性は異なるものの、同じトヨタ製ということもあり、この2車を比較する人は多いはず。


ライバル(2):アウディ A6

アウディ A6
 アウディの上級サルーンがA6。Eセグメントと呼ばれるこのクラスのなかでも、高品質かつ安定感のある走りに定評がある。全長4940mm、全幅1885mm、全高1430mmと、クラウンセダンよりもやや全長が短い。室内のインフォテイメントシステムにMMIタッチレスポンスを導入し、スマートフォンの感覚で各種操作ができるのも特徴となっている。質感が高くモダンなデザインは、クラウンセダンとはひと味異なる魅力を放つ。パワートレインはガソリンのほか、ディーゼルモデルを設定するのがクラウンセダンとの違い。駆動方式は全車4WDを導入し、高速安定性の高さも注目のポイントだろう。新車価格帯は795万円~1140万円と、クラウンセダンよりもワンランク上となっている。


ライバル(3):ジャガー XF

ジャガー XF
 ジャガーの上級セダン、XFもクラウンセダンに競合するクルマ。現行型の発売は2015年と古く、同クラスのライバルのなかでも古参に当たる。逆にいえば熟成が進んでおり、その魅力は新型車に引けを取らない。全長4970mm、全幅1880mm、全高1455mmのボディサイズ、そしてFRの駆動方式はクラウンセダンに近いスペック。特に、ボディの75%にアルミを用いた軽量なボディは走りにも大きく寄与しており、セダンながらもスポーツカー顔負けの走りを披露する。パワートレインはガソリン、ディーゼルとも設定されるが、クラウンセダンのような電動化モデルは存在しない。ジャガーは今後電動化にラインアップを絞るため、このようなオールドスクールなジャガーの高級セダンはXFで最後になりそうだ。新車価格帯は867万円~1011万円。


ライバル(4):フォルクスワーゲン アルテオン

フォルクスワーゲン アルテオン(左:シューティングブレーク/右:セダン)
 最後にピックアップするのは、フォルクスワーゲン アルテオン。同社のフラッグシップセダンであるアルテオンは、クーペ調の美しいフォルムが特徴で、デザイン性を追求したクラウンセダンのよきライバルとなるクルマ。全長4870mm、全幅1875mm、全高1445mmのボディサイズはクラウンセダンよりもひと回り小型で、こちらのほうがパーソナルカーの性格が強い。パワートレインは、2.0L 直4ガソリンターボのみとなっており、電動化モデルは日本導入されていない(欧州市場では設定されている)。駆動方式は4WDのみ。「Rライン」と呼ばれるスポーティ仕様もあるので、スポーツセダンが好きなユーザーにおすすめ。新車価格帯は646万円~745万2000円と、クラウンセダンのハイブリッド車と同程度だ。


まとめ

新型クラウンセダン
 ライバル車の多くはプレミアムブランドとなっており、国産車で競合するモデルは少ない。他車と比べると、FCV(燃料電池車)の設定がクラウンの大きな個性となっているが、実はFRのハイブリッド車も希少な存在なのだ。輸入車の多くはPHEVやBEVに移行しているため、ガソリン車の延長で乗れるハイブリッドというのは、安心して乗れるというユーザーも多い。現在国産上級セダンを販売するメーカーは激減してしまったが、老舗「クラウン」ブランドが生き残ってくれたことは、手放しで喜びたい。


ほかにもこんな記事が参考になります
https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/by-vehicle-type-information/206684/

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みんなのコメント

8件
  • oga********
    僅かとはいえ、5m 越えの全長は普段使いには長すぎる。
  • sis********
    その前に買えないじゃない。台数少ないよ。全く
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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