軽自動車の主流、スーパーハイトワゴンの元祖
軽自動車の主流といえば、スーパーハイトワゴンです。代表的な車種としては「ホンダ N-BOX」や「スズキ スペーシア」「日産 ルークス」などで、おおよそ軽自動車市場の1/4を占めるといわれています。
そんなスーパーハイトワゴンのルーツといえるのが「ダイハツ タント」。現行型で4代目となるタントは、ライバルにないBピラーレスの「ミラクルオープンドア」を特徴に、元祖スーパーハイトワゴンとして差別化し続けています。
ダイハツ、新型タントを先行公開。押し出し強調、オフロードテイストの「ファン クロス」も追加
とはいえ、タントの販売状況はやや厳しいもので、N-BOXには大きく差をつけられ、スペーシアやルークスの後塵も排しているというのが現実です。
カスタム系がお化粧直し。SUVルックの「ファンクロス」も新設定
現行型タントはダイハツの最新アーキテクチャであるDNGAを採用、上級グレードでは全車速対応アダプティブクルーズコントロールを搭載するなど先進運転支援システムも最先端ですが、そうした魅力がユーザーにアピール仕切れていないとも言えそうです。
そんなタントが、この秋ビッグマイナーチェンジを予定しています。
プレーンな外観の標準系については、ほとんど変更がないようですが、カスタム系のフロントマスクは大幅に変更され、新たにクロスオーバーSUVテイストの「ファンクロス」が新設定されることが発表されました。
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カスタムは大幅変更で一気にオラオラ感を増強
現行のカスタムのデザインは丸みを感じさせる部分もありましたが、新型ではトレンドの「オラオラ顔」を徹底的に追求。ヘッドライトはシャープになり、フロントグリルはバンパー下端に達する勢いです。
従来は標準系の延長線上にカスタム系があるというイメージでしたが、今回のマイナーチェンジによりカスタムは完全に異なるテイストになったといえるでしょう。ボディカラーについてもパープル系、ブルー系など7色を設定。ブラックルーフにホワイトやレッドマイカを組み合わせた2トーン仕様も用意されるということです。
N-BOXカスタムやルークスハイウェイスターを狙っているようなユーザーからすれば、新しいタントカスタムの実車を見てから最終的な判断をしようと感じるのではないでしょうか。
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ファンクロスの想定ライバルはスペーシアギア
タントに加わる、もうひとつのバリエーション「ファンクロス」は、スペーシアギアをライバルとしていることは明白です。
フロントバンパーやドアガーニッシュなどプロテクター風のデザインを取り入れ、ルーフレールも装備することで、スーパーハイトワゴンにSUVテイストをミックスさせているのはなかなか見事です。
ボディカラーでも、カーキのイメージカラーを用意するなどしっかりSUV感を表現。ちなみにボディカラーはモノトーンが全8色、ブラックルーフの2トーンが5パターンとなっています。
ファンクロスはインテリアでも後席背面の防水加工、ラゲッジルームライトを装備するなどアウトドアでの使用を前提とした機能性を与えている点は注目といえるでしょう。またラゲッジでいえばテーブルとしての利用も可能な上下2段調整式デッキボードの採用もアナウンスされています。
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9インチ大画面のディスプレイオーディオも採用
さらに新型タントに共通する新機能として見逃せないのは、高精細になった9インチ画面のディスプレイオーディオです(従来は6.8インチ)。軽自動車のインパネに9インチのディスプレイというのは非常にインパクトがあり、さらにアップルカープレイのワイヤレス接続に対応しているという点も最先端への進化を感じさせる点といえるでしょう。
現時点では価格が未公表なので、ライバルに対する商品力・競争力を判断することは難しいところですが、とくに「ファンクロス」の発表は、スペーシアギアを候補に挙げているユーザーにとって、最終判断に待ったをかけたといえそうです。
なお、新しくなるカスタム、ファンクロスともにNAエンジンとターボエンジンが用意されるとのこと。パワートレインについての進化は未発表ですが、ライバルと比べたときの燃費向上についても注目したいところではないでしょうか。
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文:山本晋也
写真:
1~5枚目:ダイハツ タント カスタムRS
6~10枚目:ダイハツ タント ファンクロスターボ
11枚目:ファンクロスのシート
12枚目:上下二段調節式デッキボード
13枚目:防水加工シートバック
14枚目:ラゲージルームランプ(デッキサイド右側/天井)
15枚目:USBソケット(後席右側1口)
16枚目:ピーラインドア
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みんなのコメント
でもウエイク分の2000台を上乗せしてもまだまだ首位奪還は難しいだろう。
いっその事キャンバスも、タントキャンバスとすればいいのにねw