欧州ホンダが新型シビックのe:HEVモデルを初公開。パワーユニットには新開発の2リットル直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジンと2基の電気モーターを搭載。発売は今秋を予定
欧州ホンダは2022年3月23日(現地時間)、新型シビックのハイブリッドモデルとなる「e:HEV」を発表した。ボディタイプはハッチバックで、グレードはエレガンス、スポーツ、アドバンスの3タイプで構成。発売は今秋を予定している。
ホンダは欧州マーケットにおいて、2022年末までにすべての市販モデルを電動化すると予告している。今回発表されたシビックe:HEVはその主力となる1台で、かつシビック・ハッチバックの誕生50周年を祝う記念モデルに位置するという。なお、欧州におけるシビックはハイブリッドモデルのみの設定となる予定だ。
肝心のパワーユニットには、新開発の2リットル直列4気筒DOHC直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジン(最高出力143hp、最大トルク175Nm)に、2基のモーター(最高出力135kW、最大トルク315Nm)、新設計のインテリジェントパワーユニット(IPU)、72セルのリチウムイオンバッテリーで基本システムを構成。システム総出力は212hpを発生し、熱効率は市販車で最高レベルの41%という数値を達成する。また、CO2排出量は欧州WLTPモードで110g/km以下を目標にしているという。
ドライブモードについては、走行状況に即してEV、ハイブリッド、エンジン駆動をドライバーの操作なしでシームレスに切り替えるエコ、ノーマル、スポーツのほか、クラスターゲージの表示を含めた個別の設定が可能なインディビデュアルを設定。ドライブトレインと騒音管理にも細心の注意を払い、静かで落ち着いたキャビン空間を創出した。
シャシー面に関しては、ハイブリッド化に合わせた専用セッティングを実施。フロントのボールジョイントとベアリングの変更でステアリングフィールとセルフセンタリングを向上させるとともに、安定性を高めるワイドなリアトレッドや専用開発のシューズなどによって運転する楽しさをより感じられる足回りに仕立てている。
内外装デザインは、基本的にガソリンエンジン仕様を踏襲する。エクステリアでは、リアゲートにe:HEVバッジを装着。インテリアでは、シフト部がレバータイプからスイッチタイプに、メーターディスプレイがハイブリッド専用表示に切り替わる。IPUをコンパクト化してリアシート下に配したことで、居住空間をガソリンエンジン仕様と遜色のないレベルの広さに仕上げたことも訴求点だ。安全運転支援システムには、最新バージョンの「Honda SENSING」を採用している。
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