サイズ・燃費・装備比較で選ぶコンパクトSUVのベストバイはカローラクロス！

＜一番大きいのはカローラクロス、コンパクトなのはヤリスクロス＞
昨秋ワールドプレミアされたスバルのXV改め「クロストレック」が、いよいよ今春発売となる。これを機に、いま人気が高く、数も多いコンパクトSUV（ハイブリッドモデル）の中からおすすめモデルを探ってみた。候補に挙げたのは、「スバル クロストレック」「トヨタ カローラクロス」「トヨタ ヤリスクロス」「日産キックス」「ホンダ ヴェゼル」の5モデル。この売れ線5車種から、現状のベストバイモデルを選んでみたい。

まず、主要グレードのボディサイズから見ていく。
・クロストレック：全長4480mm×全幅1800mm×全高1575mm（シャークフィンアンテナ非装着車は-25mm）
・カローラクロス：4490mm×1825mm×1620mm
・ヤリスクロス：4180mm×1765mm×1590mm
・キックス：4290mm×1760mm×1605mm
・ヴェゼル：4330mm×1790mm×1590mm

ここでは、クロストレックとカローラクロスの全長の長さが際立つ。なお、今回の比較車種の中で一般的な立体駐車場に入るのは、全高1550mmジャストとなるクロストレックのシャークフィンアンテナ非装着車だけだから、立体駐車場を頻繁に利用する人は注意が必要だ。



＜車内が広いのはクロストレックとカローラクロス＞
次に室内寸法を比較する。
・クロストレック：長さ1930mm×幅1505mm×高さ1200mm
・カローラクロス：1800mm×1505mm×1260mm
・ヤリスクロス：1845mm×1430mm×1205mm
・キックス：1920mm×1420mm×1250mm
・ヴェゼル：2010mm×1445mm×1225mm

ボディの長いカローラクロスはやや短め。横方向の余裕も合わせると、やはりクロストレックとカローラクロスが一歩抜きん出ている。



＜燃費がいいのはヤリスクロスとカローラクロス＞
次に価格（税込）について、主要グレードを比べてみる。なお、駆動方式はFFに揃えた。
・クロストレック：「ツーリング」（266万2000円）
・カローラクロス：「ハイブリッド・S」（275万円）
・ヤリスクロス：「ハイブリッド・G（239万4000円）
・キックス：「X」（279万8400円）
・ヴェゼル：「e:HEV X」（265万8700円）

価格は安い順にヤリスクロス→ヴェゼル→クロストレック→カローラクロス→キックスとなる。

また、上記グレードのパワートレーンおよび燃費（WLTCモード）は以下のとおり。

・クロストレック（2.0L 4気筒ボクサー＋モーターのマイルドハイブリッド）：16.4km/L
・カローラクロス（1.8L直4＋モーターのハイブリッド）：26.2km/L
・ヤリスクロス（1.5L直3＋モーターのハイブリッド）：30.2km/L
・キックス（1.2L直3＋モーターのハイブリッド）：23.0km/L
・ヴェゼル（1.5L直4＋モーターのハイブリッド）：25.0km/L

意外にも排気量や気筒数にはバラツキがあり、燃費はマイルドハイブリッドのクロストレックがやはり少し不利だ。



＜ベストバイはカローラクロスに決定！＞
ここまでで、ヤリスクロスの安さと燃費が際立っているが、装備内容を見ていくとヘッドライトが唯一ハロゲンとなるなど、エンジン排気量やボディサイズの小ささ以外にもやや格下感があることは否めない。



また、反対にキックスは高めの価格設定となっているが、これはエンジンを発電専用に使いモーターで走る「e-POWER」を採用していることが大きな要因で、トルクフルな走りには惹かれる。だが、やや価格と燃費のバランスを欠くと感じなくもない。



ヴェゼルについては室内長が長く燃費もなかなかだが、ステアリングがウレタン、後席用USBがない、ワンタッチ式パワーウインドウが運転席のみなど、細かい点でクロストレックやカローラクロスと差が付くのも事実。



あとはどこまで求めるかによるが、室内スペース、装備の充実度、価格のバランスに着目した場合、クロストレックかカローラクロスに候補は絞られるだろう。そして、ハイブリッドにもかかわらず、マイルドハイブリッドと9万円弱の価格差しかないとなれば、やはり有利なのはカローラクロス。よって、目下コンパクトSUVイチオシはカローラクロスと認定したい。



なお、注目の納期についてはネット情報も踏まえると、カローラクロス（ハイブリッド）は1年以上、ヤリスクロス（ハイブリッド）は6か月以上、キックスが5か月以上、ヴェゼル（ハイブリッド）は1年以上となっており、これらで早期納車が見込める車種は皆無。一方、今春販売が始まる予定のクロストレックは、12月時点で工場出荷可能次期が2か月程度とアナウンスされている。納期も踏まえて、ベストな1台を見つけてもらいたい。

Comments

カタログだけの比較で何が判るの？
実際に試乗しての結果ならまだしも・・
なんの比較にもなっていない・・だれでもできる中身の無いレポート

カロクロは、サイズ的にコンパクトSUVにしてはいけません。