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ベントレー、サステナビリティ戦略加速 2025年以降5年間で新型EVを5車種発売予定

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ベントレー、サステナビリティ戦略加速 2025年以降5年間で新型EVを5車種発売予定

「ビヨンド100」戦略を加速 新型EV5車種

ベントレーは、2025年からの5年間で5車種のEVを発売する予定だ。その最初のモデルはハイライドなセダンになる可能性が高い。

【画像】電動化戦略を加速するベントレー【現行のハイブリッド車を写真で見る】 全109枚

1月27日に発表されたこの計画は、2030年までにカーボン・ニュートラルなブランドとなることを目指した戦略「ビヨンド100」を加速させるものだ。

ベントレーのCEOであるエイドリアン・ホールマークによると、2025年後半に登場する最初のモデルの開発とデザインは順調に進んでいるという。

「バッテリーとその性能はわかっています。最終的なデザインは、数週間から数か月先になります。(このモデルは)現在のわたし達の製品とは競合しないでしょう。単なるEVではなく、1つのセグメントを形成するつもりです」

新しい5車種はすべて同じプラットフォームを使うわけではなく、「高くなるものもあれば、低くなるものもある」とCEOは言うが、いずれもフォルクスワーゲン・グループ共通のアーキテクチャーを採用する予定だという。

グループで共有するプラットフォームについては、ベントレーにとって大幅に改善されたと述べている。

「以前は、パーティーに参加するずっと前に開発されたグループ・アーキテクチャーから(当社のプラットフォームを)開発していました。システムおよびサプライヤーの要件を変更するための労力は、これまでベントレーにとって大きな制約となっていました」

「この世代のモデルでは、ベントレーが必要とする仕様を確保するために、最初から関与してきました。これがどれだけ画期的なことなのか、いくら強調してもしきれません。ゲームチェンジャーであり、非常に効率的です」

バッテリー技術向上 消費者の環境意識の変化

また、同社の目標を実現するために、バッテリー技術は急速に進歩したという。

「1年前でさえ、今確定しているモデルに必要なバッテリー技術について、明確なコミットメントができていませんでした。今と同じ大きさのモデルがつくれるようになったのです。2020年台後半を見据えると、また一段と大きな変化が起きるでしょう」

最初の2~3台のEVはバッテリー技術の面で共通点が多く、それ以降は新しい技術を取り入れられるようになるとのこと。また、最初のモデルの航続距離は480km以上となるようだ。

セールス&マーケティング部門の責任者であるアラン・ファビーは、EVの充電は真に贅沢な体験でなければならないと語っている。

「家から離れた場所での充電のスピードと快適さは、おそらくお客様にとって最も重要なことでしょう。わたし達には、そこに取り組んでいるのです」

高級EVの需要について、ファビーは次のように述べた。

「地球温暖化を懸念する新世代の高級車購買層は、サステナビリティに真摯に取り組んでいるブランドしか購入しないと見ています。現在のお客様の大半は、2030年にはEVに乗っているところを想像しているはずです」

一方、ベントレーは今年、既存のベンテイガとフライングスパーのPHEVに加え、その派生モデル5車種を発売するが、これらはすべてV6エンジンを搭載する予定だ。さらに、ポルシェ・パナメーラS Eハイブリッドのように強力なV8のPHEVも今後登場すると期待される。今年の販売台数の20%は、ハイブリッド車が占めると見込まれる。

ゼロ炭素工場の新構想「ドリーム・ファクトリー」

また、2025年に登場する最初のEVは英国のクルー工場で製造されることが明らかになった。ベントレーは今後10年間、この工場と研究開発に25億ポンド(約3860億円)を投じ、特にサステナビリティに重点を置く予定だ。

次期EVの未塗装ボディは、ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン・グループの工場で製造された後、クルーに輸送される。しかし、EVの設計、開発、組み立てはクルーで行われる予定だ。

ベントレーはクルーの施設を拡張し、隣接地に緑地施設を建設する予定だ。この新構想「ドリーム・ファクトリー」は、デジタル重視で環境負荷ゼロ、柔軟性があり、価値の高い製造施設となることを目指す。

クルー工場は2019年にすでにカーボン・ニュートラル認証を取得しているが、2030年までクルーで製造されるすべての車両について、水の使用量、埋立廃棄物、その他の環境負荷を最小限まで減らすことを目指している。

2030年までにカーボン・ニュートラルを達成するためのその他の取り組みとして、クルーでは今後2年間でソーラーパネルを3万枚から4万枚に増設する予定だ。ヘリテージ・コレクションを含め、同社が所有する車両に持続可能なバイオ燃料を使用することも検討している。

サプライヤーもまた、同社の目標をサポートするために、最低限のサステナビリティ基準を満たすことが求められる。世界各地のディーラーも同様で、こちらは2025年までにカーボン・ニュートラルの達成を目指す。

ホールマークCEOは、次のように述べている。

「25億ポンドの投資を行い、ビヨンド100戦略の加速とBEV生産に向けたクルー工場の改革を並行して進めることで、102年の歴史を誇るベントレーは重要な転換点を迎えます。そしてこのことが、ベントレーの組織全体ならびにサプライヤーおよびパートナーの皆様、さらには自動車業界と英国製造業の前途を照らす光明となることを願っています」

「ビヨンド100戦略に関する今回の発表によって、輝かしい歴史を刻んできたベントレーは大いなる変革に向けて本格的なスタートを切りました。変化し続けるこの世界で、わたし達は環境への影響をゼロにするという役目を果たさなければなりません」

「ベントレーは2030年までにエンドツーエンドのカーボン・ニュートラル達成を目指し、持続可能なラグジュアリー・モビリティを牽引するメーカーとして生まれ変わります」

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