最高の「相棒」? 車中泊にもおすすめの軽ワゴン
日本経済の「縁の下の力持ち」的存在と言える“軽商用車”は、高い耐久性と機能性、そしてコストパフォーマンスの高さが魅力です。とはいえ、デザインや装備があまりに「商用車」然としていることから、乗用車として使用するにはやや勇気が必要なのも事実です。
そこに登場したのが、今回紹介するスズキの「エブリイワゴン」やダイハツの「アトレー」です。それぞれ、軽商用ワゴンの「エブリイ」および「ハイゼット カーゴ」をベースとしつつ、乗用車らしいデザインや使い勝手を追加したモデルです。
スズキ「エブリイワゴン」はベースグレードでも快適装備に不足なし
車中泊がブームとなっている昨今、にわかに注目を集めている軽ワゴンを今回は比較してみたいと思います。
>>スズキ エブリイワゴンのカタロググレードをチェックする
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現在販売されているエブリイワゴンは、2015年に登場した6代目。登場からやや時間が経過していますが、毎年のように仕様変更を行っており、直近では2022年4月にデジタル装備の充実などの小改良が行われています。
一方のアトレーは、2021年12月に17年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、プラットフォームを一新しています。
長年のライバル関係にある両車ですが、どちらも全長は3395mm、全幅は1475mmと軽自動車規格いっぱいの大きさ。全高については、エブリイワゴンは標準ルーフ仕様が1815mm、ハイルーフ仕様が1910mmとバリエーションがあるのに対し、アトレーは全グレードで1890mmのハイルーフになっています。
どちらも積載能力が重視される軽商用ワゴンをベースとしているだけあり、室内空間の広さは軽自動車とは思えないほど。後部座席を収納した状態での荷室長は両車ともに1800mmを超えるため、平均的な身長であれば足を伸ばして寝ることも十分可能です。
さらに、細かな収納スペースも充実しているため、車中泊はもちろん、釣りやキャンプ、スノーボードやサーフィンなどアクティブな趣味の「相棒」としての素質は十分と言えます。
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内外装のデザインに方向性の違いが
ボディサイズや荷室サイズについては大きな違いのない両車ですが、内外装のデザインには大きな違いが見られます。
外装では、エブリイワゴンは比較的シンプルなルックスであるのに対し、アトレーは押し出しの強いタフなデザインが強調されています。
ボディカラーも、エブリイワゴンはカーキやバイオレットなど落ち着いたトーンのカラーがメインとなっているのに対し、アトレーは鮮やかなオレンジをラインナップしています。
「商用車らしさ」が薄いのがアトレーの特徴ですが、押し出しの強いフロントマスクはやや好みが分かれるところかもしれません。
内装も大きく異なります。最も大きな違いは、エブリイワゴンがベージュを基調とした明るいトーンでまとめられているのに対し、アトレーはブラックの内装にメッキパーツでアクセントが付けられていることです。
一般的に、明るい内装の方が開放感が強く、実際のサイズ以上に室内空間の広さを感じることができると言われています。一方、黒い内装は汚れが目立ちにくく、手入れがしやすいというメリットがあるため、どちらを重視するかが、エブリイワゴンとアトレーを比較検討する上での大きなポイントとなるでしょう。
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ラインナップが豊富なエブリイワゴン
では、コストパフォーマンスの高さではどうでしょうか? それぞれのグレード構成と価格体系は以下の通りです。
<エブリイワゴン>
「JPターボ」(ハイルーフ/2WD):156万9700円
「JPターボ」(ハイルーフ/4WD):169万8400円
「PZターボ」(標準ルーフ/2WD):169万5100円
「PZターボ」(標準ルーフ/4WD):182万3800円
「PZターボ」(ハイルーフ/2WD):171万2700円
「PZターボ」(ハイルーフ/4WD):184万1400円
「PZターボスペシャル」(標準ルーフ/2WD):178万3100円
「PZターボスペシャル」(標準ルーフ/4WD):191万1800円
「PZターボスペシャル」(ハイルーフ/2WD):180万700円
「PZターボスペシャル」(ハイルーフ/4WD):192万9400円
<アトレー>
「X」(2WD):156万2000円
「X」(4WD):171万6000円
「RS」(2WD):167万2000円
「RS」(4WD):182万6000円
これらを見ると、エブリイワゴンの方がアトレーよりもラインナップが豊富に用意されていることがわかります。
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装備は世代が新しいアトレー有利だが
「JPターボ」は、ヘッドライトがハロゲン、ホイールが13インチのスチールとなっていたりするなど、かなり商用車に近い印象。一方、最上級グレードの「PZターボスペシャル」では、本革巻きステアリングホイールや両側電動スライドドアが採用されるなど、乗用車らしい装備が整っていることが特徴です。
ただ、いずれのグレードも自動ブレーキはもちろん、誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能などの最先端の安全装備が搭載されているほか、フルオートエアコン(アトレーのベースグレードはマニュアル式)や運転席シートヒーターなどの快適装備も充実しています。
対するアトレーは全グレードでLEDヘッドランプを標準装備し、上級グレードの「RS」では全車速追従機能付きのACCを選べるなど新世代モデルらしい充実した装備が特徴。さらにベースグレードの「X」でも、車線逸脱抑制機能などが付いたライバルの上を行く先進安全装備のスマートアシストが標準装備されます。
ただ、アトレーが全車で後席がパワーウインドウではなくヒンジ式になっている点は実車で確認しておきたい重要なポイント。また、タイヤサイズはアトレーが全車12インチとなり、13~14インチを履くエブリイのほうが高速安定性は有利と言えそうです。
エブリイワゴンでは4ATが採用されているのに対し、アトレーではCVTとなっている点も試乗で確認したい大きな違いです。CVTは変速ショックがないため、スムーズな加速が特徴であるのに加え、燃費性能の向上にも貢献します。
その結果、WLTCモード燃費はエブリイワゴンが13.3km/L、アトレーは14.7km/Lとアトレーが有利。わずかな差ではありますが、もし「相棒」として使い倒すのであれば、ランニングコストにも影響があることは押さえておきたいところです。
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>>ダイハツ アトレーのカタロググレードをチェックする
文:ピーコックブルー
写真:
1~4枚目:スズキ エブリイワゴン
5~9枚目:ダイハツ アトレー
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吊しで乗るなら双方見比べて、だが乗用ワゴンとして手を入れていきたい人にはエブリィワゴンか?