<中期計画にマツダ 2のフルモデルチェンジが見当たらない>
マツダのエントリーモデル「MAZDA2(マツダ2)」のフルモデルチェンジの噂が流れています。2019年7月に改名する前の「デミオ」から考えると現行モデルの誕生は2014年秋で、確かにフルモデルチェンジしてもおかしくないタイミングです。
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しかし、MAZDA2が本当にフルモデルチェンジを果たすのか疑問な点もあります。
2020年11月に発表されたマツダの中期経営計画によると、2021~2022年の商品企画として新開発の直列6気筒エンジンを搭載したラージ商品群の展開、ロータリーエンジンを使ったマルチ電動化技術と記されているほかは、“継続的商品改良”としか書かれていません。
継続的商品改良というのは、2021年6月にMAZDA2のガソリンエンジンが斜め渦燃焼を新採用して圧縮比を高めたというエピソードが好例で、フルモデルチェンジの意味ではないはずです。つまり、MAZDA2のフルモデルチェンジを予感させる文言は見当たりません。
<マツダの目指すプレミアムブランドにエントリーモデルは不要>
そして、2022年以降の成長戦略としては「CASE時代の新しい価値競争」と書かれているのみ。具体的には、次世代EV専用プラットフォーム開発などがマツダの成長を支えるということになっています。あえていえばEVプラットフォームがMAZDA2の後継的コンパクトカーになり得る可能性があるくらいでしょうか。
さらに、マツダは損益分岐台数を低減することを大きな目標として掲げています。一般論として薄利多売では損益分岐台数が増えてしまうため、よりプレミアムなブランドとして再構築をしていこうという意気込みが感じられます。
こうした企業としての目標計画を眺めていると、マツダにとってMAZDA2のようなエントリーモデルは不要になってきているという風に考えるのが自然ではないでしょうか。
実際、この中期経営計画においても欧州ではトヨタからヤリスハイブリッドのOEM供給を受けて販売する予定であることが明言されています。
<継続なら国内向けMAZDA2もトヨタからOEMを受ける可能性>
そうした流れは、2021年6月に発表された「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」に基づいた2030年に向けた新たな技術・商品方針においても変わりません。
その中では、2022年~2025年にかけて「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」の商品として、ハイブリッドモデル5車種(マイルドハイブリッド除く)、プラグインハイブリッドモデル5車種、EVモデル3車種を導入予定と発表されています。さらに2030年にはすべての生産車が電動化(EV比率は25%)になるとしています。そうなるとエンジンだけで走る廉価なコンパクトカーという商品は考えられません。
つまり、マツダの描く未来を読み解くと、エントリーモデルとしてのMAZDA2次期モデルがあるように思えないのです。日本も欧州のようにトヨタからコンパクト系ハイブリッドカーのOEM供給を受けた展開となり、それが次期MAZDA2となると考えるほうが自然に思えます。
はたして次期MAZDA2は現行型が10年選手となる前に登場するのでしょうか。少なくともとも中期経営計画からすると2022~2023年あたりに完全に新しいコンパクトカーを出すという予定はなさそうです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真
1枚目:マツダ マツダ2
2枚目:トヨタ ヤリス
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