現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 初公開! 新型「ヴェゼル」にターボ車は設定される? ホンダの世界戦略SUVはどう戦うのか

ここから本文です

初公開! 新型「ヴェゼル」にターボ車は設定される? ホンダの世界戦略SUVはどう戦うのか

掲載 更新 20
初公開! 新型「ヴェゼル」にターボ車は設定される? ホンダの世界戦略SUVはどう戦うのか

■待望の新型ヴェゼル登場! 開発主査に色々聞いてみた!

 2021年2月18日に世界初公開されたホンダのコンパクトSUVとなる新型「ヴェゼル」。

【画像】カッコよすぎる! 新型「ヴェゼル」世界初公開! (58枚)

 昨今のSUV市場では、大小かつ安価/高価など多種多様なモデルが登場していますが、ホンダがグローバルで展開する新型ヴェゼル(海外名HR-V)は、どのような特徴を持って投入されるのでしょうか。

 今回、2月18日にワールドプレミアとなった新型ヴェゼルは日本のみならずホンダのグローバル市場において重要なモデルです。

 2代目へとフルモデルチェンジしたことで、どのような変化があったのか、新型ヴェゼルのシニアチーフエンジニアの岡部宏二郎氏に独占インタビューを実施しました。

――まずは、新型ヴェゼルのコンセプトを教えて!

 絶対値で価値観が変わったり、物が溢れている世の中で、単純に先代ヴェゼルから数値などを進化させただけだと中々選んで貰えない世の中です。

 そのため、新しい価値観を持つ人達が「何を求めているのか」を徹底的に検証し、かつ先代ヴェゼルからの信頼をベースにて開発コンセプトを考えました。

 お客さまのなかには、自分の好きな物に囲まれて生活をしたいという傾向が年々高まっており、見た目の美しさにはこだわりました。

 しかし、美しくて信頼出来るだけだと、ホンダらしさがないということや若々しさや元気な感じを盛り込みたいと考えて、このフルモデルチェンジに盛り込みました。

――インパクト大! 同色グリルなどデザインはどう決まった?

 デザインに関しては、まず横から見たSUVらしさ、クーペスタイルから決めました。

 フロントフェイスは、同色のグリルを採用しました。これは、電気自動車などに採用されるシンプルにしすぎたグリルレスでは主張が少なくなり、一方で最近流行りのメッキでギラギラしたものは上質なものではなかったので、クルマに一体化したものにしたく色々とスケッチをしました。

 そのなかでこれから電動車が主流になることもあり、新型ヴェゼルはハイブリッド車(e:HEV)がメインとなるため、電動車社会の入り口的な表現も含めてデザインに仕立てました。

 また、グリルに枠がないとフロントのワイド感が出る効果もあり、これらのさまざまな意図を踏まえたのが今回のフロントフェイスとなります。

――スタイリッシュなクーペスタイルと後席空間のバランスはどう両立?

 先代ヴェゼルから同クラスSUVにおいて後席空間の快適性は評価を頂いていました。

 そうしたなかで、クーペスタイルというCピラーを寝かすようなデザインでは色々とバランスを図っています。

 最近、SUVではプレミアムなDセグメント以上のモデルでクーペスタイルがトレンドになっていますが、ホンダではお客さまの手の届きやすいセグメントで提供したいというのはありました。

 また、ホンダではスタイリッシュなデザインを優先するために乗車されるお客さまの居住性を損なうという考えはありません。

 ホンダとしては、デザイン性と居住性を両立させるとくに今回の新型ヴェゼルではデザイン性を高めた上で居住性を向上させることにこだわりました。

 後席の快適性は、先代ヴェゼルよりも良くなっており、サイズは同等ながら足元スペースは数値的にも広くなっています。

 また、頭上空間というか座らせ方を刷新しています。これは、先代ヴェゼルでは荷室空間を重視した背もたれの角度でしたが、新型ヴェゼルでは適正な後席快適性と荷室の積載性をさまざまなシチュエーションでテストして決めたことで、セダンライクな後席のヒートポジションとなっています。

 なお、後席はリクライニングはしません。これは、角度調整のギミックがあると余計な空間が必要なほか、ヒート自体も固定式よりは薄く簡易なものになっていまいます。

 それであれば、しっかりとした厚みのあるシートと適正な角度にすることで、後席の快適性を実現させました。

■新型ヴェゼルにターボ車は設定される? まさかに北米は別モデルが登場!?

――先代ヴェゼルにはターボ車が追加されたが、新型ヴェゼルではどうなる?

 先代ヴェゼルでも発売当初は1.5リッターのガソリン車とハイブリッド車の設定でした。

 これは、パワートレインは色々な戦略的で決まっていくのもあったのですが、途中の段階でもう少しパワーに余裕のあるかつロングツーリングが快適な仕様として1.5リッターターボ車が追加されました。

 新型ヴェゼルではフルモデルチェンジとなるので、まずはe:HEVがメインとなることもあり、ここを集中して訴求したいと考えています。

 また、昨今の環境意識や電動化の流れなども考慮しなければいけないのですが、ターボ車に関してはもちろんパワーユニットを持ってはいるので、タイミングと市場動向、お客さまのニーズなどを判断したうえでいつでも投入出来る準備は出来ています。

――新型ヴェゼルの海外仕様はまったくの別物が登場するって本当?

 欧州でも今回のワールドプレミアのタイミングで、海外名『HR-V』として発表されますが、e:HEVのみの展開です。

 欧州市場では、電動車ではないと売れないという状況も出てきており、パワーユニットはe:HEVとなりました。

 一方で、北米ではアメリカンホンダが少し遅れて『HR-V』を発表します。これは、北米市場のニーズを踏まえて展開され、日本や欧州とは異なる設計のモデルを投入予定です。

 北米市場は、ほかの国や地域とニーズが異なりサイズやパワーユニットに独自のニーズがあることから、北米だけは別モデルとなります。

 北米以外では、今回の新型ヴェゼル(HR-V)がグローバルモデルとして順次展開される予定です。

※ ※ ※

 今後、詳細なスペックや日本での販売価格などは、2021年4月に予定される日本発表・発売のタイミングで明らかになるようです。

こんな記事も読まれています

トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開
トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開
レスポンス
新星アコスタは、”MotoGPのフェルスタッペン”になるか。シーズン途中のKTM昇格はある?
新星アコスタは、”MotoGPのフェルスタッペン”になるか。シーズン途中のKTM昇格はある?
motorsport.com 日本版
【ストリーモ】5/4~6に開催される「GINZA SKY WALK 2024」にてストリーモの試乗体験を実施
【ストリーモ】5/4~6に開催される「GINZA SKY WALK 2024」にてストリーモの試乗体験を実施
バイクブロス
ホンダ新型「ヴェゼル」登場! 3年ぶり“刷新”で何が変わった?  オシャグリーンな「ハント」も新設定の「小さなSUV」約265万円から
ホンダ新型「ヴェゼル」登場! 3年ぶり“刷新”で何が変わった? オシャグリーンな「ハント」も新設定の「小さなSUV」約265万円から
くるまのニュース
ホンダが新型EVの『e:NP2』を発売
ホンダが新型EVの『e:NP2』を発売
レスポンス
三菱自動車、欧州でコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表
三菱自動車、欧州でコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表
月刊自家用車WEB
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
AUTOSPORT web
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
ベストカーWeb
KTM新型390デューク試乗「実は日本でベストバランスのストリートファイター!?」
KTM新型390デューク試乗「実は日本でベストバランスのストリートファイター!?」
モーサイ
X氏の値引き大作戦 デリカD:5から60.8万円引き!
X氏の値引き大作戦 デリカD:5から60.8万円引き!
グーネット
中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携
中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携
レスポンス
テスラが日本で全車30万円一律値下げ! 補助金が制限されるもお買い得度ではモデルYが圧倒!!
テスラが日本で全車30万円一律値下げ! 補助金が制限されるもお買い得度ではモデルYが圧倒!!
THE EV TIMES
日産の「NissanConnect」とパナソニックの「音声プッシュ通知」が連携…音声通知で新たな価値を創造
日産の「NissanConnect」とパナソニックの「音声プッシュ通知」が連携…音声通知で新たな価値を創造
レスポンス
ビモータが2025年からSBKに復帰。カワサキZX-10RRのエンジンを使用も、ライムグリーンのKRTは今季限りに
ビモータが2025年からSBKに復帰。カワサキZX-10RRのエンジンを使用も、ライムグリーンのKRTは今季限りに
AUTOSPORT web
【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
motorsport.com 日本版
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
乗りものニュース
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
レスポンス
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
バイクブロス

みんなのコメント

20件
  • どの書き込みもデザインを批判されてるけど、これだけcar view民から評判が悪いと、逆に売れた時に手のひら返しを平気でするcar view民を見たくなるね。
  • HR-Vでいいんじゃないでしょうか。日本あるあるでデザインの継承が全くない。ヴェゼルの名前である必要はどこにもないのでは。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

22.4380.0万円

中古車を検索
ヴェゼルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

22.4380.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村