もくじ
どんなクルマ?
ー シビック、設立以来最大の開発プロジェクト
ー シビック新型 先代からの改善ポイント
ホンダ、「ディーゼル叩き」の風潮に疑問視 FCV「究極の解決策」
どんな感じ?
ー 安定感と高バランスがシビック新型の長所
ー ハンドリングも良 内装、そつがない
「買い」か?
ー 「たいへんお値打ち」 ただガソリンも魅力
スペック
ー ホンダ・シビック1.6i-DTECのスペック
どんなクルマ?
シビック、設立以来最大の開発プロジェクト
10世代目のホンダ・シビックのディーゼルバージョンがこのページの主役。
昨年登場したガソリンの1ℓと1.5ℓに、今回、1.6ℓ4気筒ディーゼルが追加。これにタイプRも加わり、われわれはすべてのモデルをとても気に入っている。
今、この新しいディーゼルをローマのとんでもなくオンボロの通りで試乗しているのだが、ガソリン・モデルと同様、大幅に改良されている。
ホンダはこのクルマの設計に全力を投入し、研究開発リソースの実に3分の1をこのプロジェクトにつぎ込んだのだ。実際、単独のものとしては会社設立以来最大の開発プロジェクトである。
どこが変わったのだろう?
シビック新型 先代からの改善ポイント
プラットフォームは新しくなり、改良されたサスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リアがマルチリンク。
さらにボディ剛性は高められ、重心は低められた。ホンダによれば、これらの変更はシビックのドライブフィールをより機敏で魅力的なものにするためだそうだ。
1.6ℓi-DTECエンジンも改良された。
ピストンはアルミに代わって新たに鍛造となり、ブロック内の摩擦と熱損失が減少している。また、新しいターボチャーによってターボラグが減少し、低~中域の加速が改善されている。
このエンジンは2000rpmから30.6kg-mの最大トルクを発生し、120PSの最高出力は4000rpmで得られる。
このクルマの最大の売りは省燃費である。このシビック・ディーゼルは28.4km/ℓの燃費と93g/kmのCO2排出量を達成しているという。
どんな感じ?
安定感と高バランスがシビック新型の長所
シビック・ディーゼルはエキサイティングなドライバーズカーだと言ったら、ちょっと言い過ぎになる。ディーゼルのハッチバックというものは、レーシング・スピリットに火をつけるようなクルマには決してならないものだ。
誤解されては困るが、これはシビックが無能なクルマだということではない。特別速くはないが(0-100km/hはちょっと遅めの10.5秒だ)、乗り心地には高得点が付けられる。
走りもとても安定している。平たんでない荒れた路面でもサスペンションはよく働き、激しいショックもやんわりと吸収する。
今回試乗したローマのでこぼこ道でも憶するところはなかった。どんな時でもしっかりと安定しているのだ。アダプティブ・ダンパーは垂直方向の動きを上手に制限し、もっともスポーティーなセッティングにした場合でも、シビックの乗り心地は穏やかで落ち着いている。
ディーゼルのシビックになぜアダプティブ・ダンパーが必要なのかは、また別の問題であるけれど。
ハンドリングも良 内装、そつがない
ハンドリングもいい。
可変レシオの電動パワステ(ラック・ピニオン)はフィードバックが弱い感じがするが、こんにちの標準から考えると、取り立てて悪いというわけではない。
今回のイタリアの試乗ルートでは急カーブはあまりなかったものの、急カーブに出くわした際は、思った以上にロールすることもなく、急ハンドルを切ってもバランスが大きく崩れることはない。グリップも優れている。
舗装路でもフィーリングは上々。クルージング速度での洗練具合も目を見張るほどだ。
高速道路では1.6ℓi-DTECは静かで生き生きとしている。高いギアだとパンチに欠けるが、そんな時はシフトダウンすればいいだけ。6速のマニュアル・ギアボックスはシフトも正確でストロークも短い。
インテリアはいたるところにプラスティックが使われていて、決してラグジュアリーとは言えないが、人間工学的には問題ない。
ホンダ・コネクトと呼ぶレスポンスの遅いインフォテインメント・システムが唯一の弱点で、特にグラフィックスに関しては時代遅れだが、幸いなことに、Apple CarPlayやAndroid Autoを使えばこれは改善される。
「買い」か?
「たいへんお値打ち」 ただガソリンも魅力
税金の引き上げと誤った環境調査情報に基づく政府方針により、現状、ディーゼルは旬とはいえないが、それでもホンダは英国でのシビックの販売の31%はディーゼルになると予想している。したがって、まったく希望がないわけではない。
シビック・ディーゼルを気に入る理由もたくさんある。快適で走りも優秀な洗練された長距離ツアラーだ。この2万4925ポンド(383万円)のトップモデル「EX」では多くの装備が標準となっており、同様の装備を持つフォード・フォーカスやセアト・レオンのようなライバルたちと並んで、たいへんお値打ちなクルマだと思う。
しかし、(われわれが一目惚れした)ガソリン・エンジンのシビックについても同じことがいえる。価格が安いだけでなく性能も上であり、しかも燃料タンクをずっと気にする必要もないのだ。
ホンダ・シビック1.6i-DTECのスペック
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