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クルマ好き同士が混乱必至! 日本と海外で「名前が被る」のに「違うクルマ」5選

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クルマ好き同士が混乱必至! 日本と海外で「名前が被る」のに「違うクルマ」5選

 同じ名前同士はどこか共通項があるのも不思議

  クルマの名前はブランドの重要な要素で、他社と被るようなことはほとんどない……はずだが、これだけ世界中に自動車メーカーがあって、様々な仕向け地にモデルラインアップをしていると被ってしまうこともある。それが似たプロフィールを持っていると混乱してしまうこと必至。ここでは、なんとなくキャラクターが似ている同じ名前(型式)のクルマを5組ピックアップしてみた。

同じ呼び名でもメーカーも車種も違う! クルマ好きが混乱する型式カブリの車種4組8台

 1)トヨタ・クラウンとフォード・クラウンヴィクトリア

  日本で「クラウン」といえば、4ドアセダンの代名詞ともいえるほど認知度が高い。しかし、ご存じのようにクラウンは基本的に日本ドメスティックな商品であって、海外での知名度はそれほどではない。

  というわけで、似たようなキャラクターの北米向けフルサイズセダンにも同じような名前のモデルが存在していた。それがフォード・クラウンヴィクトリアだ。日本のクラウンが6気筒エンジンを中心としているのに対して、フォードのクラウンはアメリカ車らしくV8エンジンのみ設定されたFRモデルだ。

  もっとも、彼の地ではマーキュリー・グランドマーキーやリンカーン・タウンカーの兄弟車であり、日本のクラウンほどの存在感はない。現在は後継車もなく、過去のモデルとして記憶されている。

 2)スバルWRX S4とアウディS4

  エンジン縦置きの前輪駆動プラットフォームをベースに、四輪駆動によってブランディングを進めているブランドといえば、日本代表がスバル、ドイツ代表はアウディといえるだろう。そして、この2社にはそれぞれ「S4」という名前を持つモデルが設定されている。言わずもがな、スバルは2リッター水平対向4気筒ガソリン直噴ターボを積む「WRX S4」。

  アウディはA4のハイパフォーマンスモデルとして3リッターV型6気筒ガソリン直噴ターボを搭載した「S4」だ。エンジンのプロフィールこそ異なるが、スポーツ性と安定性を両立する四輪駆動システムや追従クルーズコントロールなどの先進安全・先進運転支援システムを採用している点も似たキャラクター。

「この前、S4に乗せてもらったけれど、すごく速かったし、ACCもついていて便利だったよ」という発言だけでは、スバルなのか、アウディなのか迷ってしまうかもしれない。

 スポーツモデル同士の「呼び名」が被って混乱することも

 3)日産スカイラインGT-R(R32)とVWゴルフR32

  厳密には、かたや車名、かたや車両型式という違いはあるが、第二世代スカイラインGT-Rとして復活を遂げた日産スカイラインGT-R(BNR32)と、フォルクスワーゲン・ゴルフのハイパフォーマンス仕様であるゴルフR32の2台は、会話に出てくると混乱すること請け合いのコンビだ。

  いずれも6気筒エンジンで、四輪駆動という共通点もあり、とにかく走りが楽しいということも共通している。それぞれ時代を代表するハイパフォーマンスモデルであり、ある有名モータージャーナリストのようにR32・GT-RとゴルフR32のいずれも所有歴があるという人もいることから、なおさらだ。

  ちなみに、6気筒エンジンといってもスカイラインGT-Rは2.6リッター直列6気筒ツインターボを縦置きするFRベース、ゴルフR32は3.2リッター狭角V6エンジンを横置きに搭載するFFベースとなっているなど、基本的なプロファイルは真逆だったりするのもおもしろい。

 4)ホンダ・シャトルとホールデン・シャトル

  ホンダ・シャトルといえばメカニズム的にはフィットのボディを伸ばした1.5リッタークラスのステーションワゴン。もともとシビック・シャトルという名前のセミトールワゴンとして使われていた名前のリバイバルといえるモデルだ。

  そして、まったく同じ「シャトル」という名前を持つモデルが、かつて存在していた。オーストラリアの自動車メーカー「ホールデン」が、いすゞファーゴのOEMモデルに、その名前を付けていた。

  ファーゴというと商用バンやトラックのイメージが強いかもしれないが、日本でも乗用仕様がラインアップされていた。無理やりかもしれないが、ワゴンという意味では、ホンダとホールデンのシャトルは似ていたりするのだ。

 5)日産シルビアの車両型式とBMW M3のエンジン型式はいずれも「S14」

  チューニングベースで使われることの多いモデルでは、それほどマニアでなくとも車両型式やエンジン型式を呼ぶことが多い。有名なのはトヨタ・カローラレビン、スプリンタートレノの「AE86」だろう。そのほか、ドリフトでも人気の日産・シルビアはS13、S14、S15といった車両型式やCA18、SR20というエンジン型式は広く知られている。

  ここで混乱しがちなのは、1980~1990年代のグループAレースで活躍したBMW M3の存在だ。E30の車両型式で知られる初代M3が積んでいた4気筒エンジンの型式は「S14」というのだった。

  S14シルビアにS14エンジンを載せるなんてことはないだろうが、「S14エンジン、フルチューン」と聞いて、M3のレース仕様を思い浮かべる人もいれば、SR20DETのハードチューンを想像する人もいることだろう。

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