山口県角島や佐賀県唐津などを巡った今回の旅で、相棒となった4台はBEVとMHEV、2台のPHEV。
販売されているラインナップの電動化をすでに完了しているボルボを象徴するチョイスだ。美しい景色、歴史を感じる街並みの中で、ボルボらしさを大いに体感してきた。(Motor Magazine2023年6月号より)
出会う景色には不思議と「橋」が架かっている
日本は海に囲まれ、山と谷が連なり、水源にも恵まれて、各地にはこれらを渡す橋が架けられている。中でも機能や構造、デザイン性やその土地の特色を持たせて美しい景観とするものも多い。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
今回、福岡市博多を起点に行われたボルボの試乗会に編集部から3名で参加、それぞれが行きたい街、撮影したい風景のある地を出し合い、ボルボの最新電動車で巡る旅となった。
快晴だった初日に福岡空港へ到着して、さあこれから出発だという段階で撮影地の選定に作為はなく、2日間をかけて走り巡った結果、偶然にも「橋を背景とした撮れ高が抜群に良いドライブ旅」となっていた。
ここで搭乗した合計4台のクルマはいずれも電動車。BEVのC40、PHEVのXC60とV90、MHEVのXC40で、すべてのインフォテインメントシステムにGoogleアシスタントやGoogle Mapなどの機能を搭載している。
「OKグーグル」と声をかけ、目的地の地名や建物の名称を発声すれば音声認識により経路探索を始めてくれる。音声認識の精度も高く、目的地のひとつだった「旧古河鉱業若松ビル」を一発で探し当てた時には驚いた。
旅先でドライバーを助けるボルボの安心感は高い
福岡を起点にしたドライブ旅だというのに、一行は真っ先に関門橋を抜けて九州を脱出、山口県角島へと向かう。エメラルドグリーンの海に囲まれた全長1780mの角島大橋はフォトジェニックな景観で、テレビや雑誌広告、ドラマのロケ地などで知られる観光名所だ。
窓を全開にしてEV走行で行けば、ボルボSUVのゆったりとした心地良さ、そして穏やかな潮騒と潮の香りが視覚や聴覚などを刺激し、仕事の疲れなど吹っ飛ばしてくれるようだ。一度と言わず、何往復でもしたくなる。
2日目は九州横断自動車道で佐賀県へ。磁器の街である有田と伊万里を巡って唐津城へと向かう歴史旅だ。古い町並みは道幅の狭い道路も多く、全幅の広いXC40(1875mm)とV90(1880mm)では進入を躊躇してしまう場所もあったが、運転席からの視界の広さやクルマの四隅を把握しやすいボディデザイン、さらに大画面に映し出される360度ビューカメラの映像に助けられたシーンがいくつもあった。
ボルボといえば先進運転支援システムの充実で知られ、その恩恵は一般道でも高速道路でも享受できる。その一方で、クルマの基礎の部分から視界の広さをはじめとする安全性が優先されているからこそ、ドライバーが受けるストレスは少なく、より安全に運転に集中できるのではないだろうか。(文:Motor Magazine編集部 蔭山洋平/写真:井上雅行)
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