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SUVがキュートでなにが悪い!──新型フィアット500X試乗記

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SUVがキュートでなにが悪い!──新型フィアット500X試乗記

手頃なサイズとキュートなルックスが魅力のイタリアのコンパクトSUV「フィアット500X」が、新しくなった。

2019年5月に日本に導入された新型は、新しい1.3リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、燃費もよくなったいっぽう、走りも楽しい。

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今回のマイナーチェンジで、日本導入モデルはふたつにしぼられた。「500X」と「500X Cross」。ともに111kW(151馬力)の1331cc直列4気筒ターボエンジンを搭載する。トランスミッションは6段のツインクラッチタイプだ。ちがいは装備で、たとえば500X Crossのシート表皮はレザーだ(標準グレードはファブリック)。

なお、従来あった4WDの設定はなくなった。インポーターの担当者によれば、理由は「500Xのオーナーは前輪駆動でいい、という人が多かったから」とのこと。

ちなみに、今回の新エンジン搭載モデルは、良好な燃費性能もアピールしたいという(WLTCモードで13.5km/L)。したがって、あえて燃費で不利な4WDにこだわる理由はなくなったというのもあるようだ。

もし4WDを希望するユーザーがいれば、プラットフォームを共用するジープ「レネゲード」を購入すればいいだろう。

走りは、エンジン排気量がこれまでの1.4リッターから1.3リッターへ変更されたにもかかわらず、最新技術の恩恵だろう、予想以上にきびきびしている。

数値も、最高出力は従来の140psから151psに、最大トルクは230Nmから240Nmへ向上した。

ごく低回転域のトルクこそ、やや不足しているように感じたが、走りだしてエンジン回転数が1500rpmを超えたあたりから、ターボチャージャーが効き始め、がぜん加速性がよくなる。ここから新型500Xは本領を発揮するのだ。すいすいと動くのが気持よい。

足まわりは、低速域ですこし硬めに感じられるものの、走りを楽しみたい人にとっては、むしろこの設定が好ましいように思う。たとえばカーブでは、車体のロールを抑え、ちょっとスポーティなドライビングも楽しめる。

エクステリア・デザインに大きな変更はない。前後バンパーやヘッドランプの形状が変わったほか、“500”のロゴマークが新デザインになった。

インテリアにも大きな変更はない。標準のインフォテインメントシステムは、7インチタッチパネル式の「Uconnect」。Apple CarPlayとandroid autoに対応する。なお、SiriやGoogleアシスタントを使えば、音声によって音楽や電話を操作出来る。

新型500Xの価格は、受注生産モデルの500Xが298万円、今回試乗した500X Crossが348万円だ。サイズやエンジン排気量などを考えると、輸入車の競合は案外多い。

おなじ1.3リッターエンジンに4WDシステムを組み合わせるジープ レネゲード(355万円~)、1.5リッター直列4気筒ターホエンジンを搭載し、前輪駆動と4WDが選べる「MINIクロスオーバー」(345万円~)、999cc直列3気筒ターボエンジン搭載のアウディ「Q2」(299万円~)、日本市場にこれから導入される予定のフォルクスワーゲンの新型車「T-CROSS」(価格未定)などが思いつく。

ラテン系のクルマで言えば、全長4159mmのボディに81kW(110馬力)の1.2リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載する前輪駆動のSUV、プジョー「2008」(265万円~)などが比較対象になるだろう。

とはいえ、これらライバルに比べると500Xは少々地味かもしれない。目を引くような鮮やかなボディカラーの設定もない。とはいえ、クルマとしての基本性能は高いから乗っていて飽きがこないだろう。くわえて、新エンジンはパワフルだから、きびきびとした動きも魅力的だ。

新型500Xは、イタリアの伝統料理のように、一見地味だけれどじつはとてもおいしいクルマなのだ。

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