現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > たった35台のみ生産された三菱「ランサーエボリューションX FQ-400」のワンオーナーカーが登場! 相場は1000万円くらい!?

ここから本文です

たった35台のみ生産された三菱「ランサーエボリューションX FQ-400」のワンオーナーカーが登場! 相場は1000万円くらい!?

掲載
たった35台のみ生産された三菱「ランサーエボリューションX FQ-400」のワンオーナーカーが登場! 相場は1000万円くらい!?

ワンオーナーで大切に乗られてきた1台

2024年5月18日、アイコニック・オークショネアーズがイギリス・ノーサンプトンシャー州で開催したオークションにおいて三菱「ランサーエボリューションX FQ-400」が出品されました。わずか35台のみが限定生産されたFQ-400の中で17台目に製作されたモデルです。さらにファントムブラックのエクステリアカラーを持つモデルは、6台しか存在しない希少価値抜群の1台でした。

「ランエボ」が好き過ぎて「幻の限定車」を自力で輸入!「FQ-400」を手に入れた夫婦の「涙と笑いの物語」

イギリスで人気のランサーエボリューションX

「ランサーエボリューションXは、歴史にその名を残すだろう。2015年に生産が終了して以来、三菱は後継車を販売してはおらず、事実、ブランドそのものもイギリスからは完全に撤退している。エボXを購入するということは、史上最高のパフォーマンスカー・シリーズの究極の進化形を買うということにほかならないのだ」

先日イングランドのノーサンプトンシャー州で趣味性の強いスポーツカーやクラシックカーを集めてオークションを開催したアイコニック・オークショネアーズ社が、2010年式の三菱ランサーエボリューションX  FQ-400を解説するカタログの冒頭に掲げた言葉は、このようなものだった。

じっさいにランサーエボリューションの生産終了が三菱から発表されたのは2014年のこと。アメリカや日本市場では翌2015年半ばまで販売は継続して行われたが、同様に「ランエボ」の人気が高かったイギリスでは、最終モデルとなったFQ-440 MRが40台の限定販売をわずか60分で終了するなど、こちらもその終わりはじつにセンセーショナルだった。

今回出品されたモデルは、2010年式のランサーエボリューションX FQ-400。ちなみにこのモデルは、ランエボIX(FQ-360)をベースとしたもの。だが、それ以前に注目しなければならないのは、やはりエボXが一連のランサーエボリューション・シリーズのどのモデルよりも、先代モデルから大きな進化を果たして誕生していたという事実だろう。

それまでと同様に搭載エンジンは2Lの直列4気筒ターボが継承されたが、シリンダーブロックは鋳鉄製からアルミニウム合金製へと変更され、それだけでも12kgの軽量化を達成。タイミングベルトに代わってタイミングチェーンを採用したことや、吸気のみから吸排気の両側にMIVECバルブタイミング機構を導入したことも、メカニズム上での大きな話題だった。

こうして誕生したFQ-360を、三菱が指定したニュージーランドを拠点とするチューニング・ファクトリー「WRCデベロップメンツ」によって、ハイフロー・フューエル・インジェクター、新型ハイブリッドターボ、アップグレードされたインタークーラー、そして再マッピングされたECUなどでチューニングしたのが、ここで紹介する「FQ-400」だ。

走行距離は1万2160kmと少ない

彼らの仕事はシャシーまわりにもおよび、ビルシュタイン製のダンパーとアイバッハ製のスプリングを新たに採用し、車高は30mmローダウン。前後のトレッドはともに20mm拡大され、それがコーナリング時のコントロール性能を大幅に高めている。ブレーキもそれまでのブレンボに代わってアルコンを採用。その制動力や耐フェード性は三菱も認めるところだ。

エクステリアでは、軽量なフロントバンパーやリアバンパー、そしてこちらもFQ-400専用となるボンネットや大径のセンター出しエキゾースト、18インチ径ホイールなどで、より戦闘的な外観に仕上げられている。

ちなみに今回出品されたモデルは、わずか35台のみが限定生産されたFQ-400の中で17台目に製作されたもの。さらにファントムブラックのエクステリアカラーを持つモデルは、6台しか存在しないというから希少価値は抜群だ。

2010年に三菱のディーラー、コルト・カーズUK社を通じて、ファーストオーナーにデリバリーされたこのモデルは、同年の3月1日に登録され、以後ワンオーナーのまま現在まで保管されてきた。走行距離はわずか7600マイル(約1万2160km)。オーナーは著名なカー・コレクターだったが2023年に他界し、彼の妹がそれを相続。だが彼女はこのFQ-400をドライブしたこともなく、現在は海外に居住しているという。車両とともにハンドブックやセールス・パンフレット、そして膨大なヒストリー・ポートフォリオが付属するこのロットに、アイコニック・オークショネアーズは5万~6万ポンド(約988万円~1185万円)のエスティメート(推定落札価格)を掲げたが、落札者は現れなかった。

最高出力で約409ps、0-62マイル(約99.2km/h)加速で3.8秒を記録したという、この4ドア・スーパーカー。1日も早く、その走りを心から楽しんでくれるセカンド・オーナーが見つかることを期待したいところだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
レスポンス
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
レスポンス
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
くるまのニュース
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
AUTOSPORT web
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

113.8848.0万円

中古車を検索
ランサーエボリューションの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

113.8848.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村