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【2025年もJDMはアツい予感】 SEMA SHOW 2024に出展されたとっておきのJDM 10選

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【2025年もJDMはアツい予感】 SEMA SHOW 2024に出展されたとっておきのJDM 10選

加盟社数はなんと7000

SEMAはアフターマーケットを中心にしたアメリカの自動車用品・部品関連の団体で、加盟社数はなんと7000以上。

【画像】『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選をみる 全13枚

その市場規模(業界の小売売上高)は近年急増しており、2019年に過去最高の462億ドル(約6兆9400億円)に達し、2022年は509億ドル(7兆6418億円)、そして2023年にはさらに伸ばして539億ドルを超え、日本円にするとその額は8兆円1000億円超。日本の約7~8倍の規模である。

そのSEMAが主催する見本市がSEMA SHOWで、1967年からほぼ毎年開催されている。SEMA SHOWは『東京オートサロン』、『エッセンモーターショー』と共に、世界3大改造車ショーに位置付けられているが、デモカーの出展台数でいうとSEMA SHOWは2500台近くとなるため、オートサロンやエッセンの約4~5倍の規模となる。

筆者は90年代前半からSEMA SHOWの取材に行っているが、その頃には日本車のデモカーはほぼ存在しなかった。それが増え始めたのは2014年前後。アメリカでは製造年月日から25年が経過すると、FMVSS(米国保安基準)の縛りを受けずに並行輸入車両が輸入できる。いわゆる『25年ルール』の適用が始まるのだ。25年ルールによって日本からの輸入が増え始めたのは、1989年に発売されたスカイラインR32 GT-Rが解禁となって以降だ。

今年のSEMA SHOWにも数多くのJDMがデモカーとして起用されている。JDMとは『ジャパニーズ・ドメスティック・マーケット』のことでつまり『日本国内市場』向けのクルマであることを意味する。

なお、25年に満たない日本車でも、FMVSSの基準に合わせるためのクラッシュテストなどといった大掛かりなテストを経て、その安全性が認められていれば輸入は可能だ。

こちらの記事では今年のSEMA SHOWに出展された注目のJDM車両10台を紹介してみたい。

1. オートザム AZ-1 「M2 1015」

近年、JDMとしてアメリカへの輸入が増えている軽自動車。

軽トラックはもちろん、スズキ・カプチーノやオートザム AZ-1のようなスペシャルティカーにも多くの注目が集まっている。こちらの『M2 1015』は、1989年に発売されたAZ-1をベースにM2が製作した特別仕様車をさらにカスタムしたもの。

スパルコレーシングシート、専用リアウイング、専用エンブレム、専用アルミホイールなどを装備し、ボディは特別色に塗装されている。トーヨータイヤの巨大展示スペース『トレッドパス』の入り口付近に展示され、多くの来場者がカメラを向けていた。

2. 日産スカイラインR34GT-R

近年、飛びぬけてアツいJDMと言えば、こちらのスカイラインR34 GT-Rである。

1999年1月に発表発売された34GT-Rは、早いものでは25年ルールの適用で2024年1月からアメリカへの輸入が解禁されている。こちらの個体は、映画ワイルド・スピードに登場した仕様をイメージし、有名チューナー『THROTL』社によって最高出力1400馬力を発生する強大なエンジンに仕上げられている。

アメリカでは近年、日本の仮ナンバー風のナンバープレートがJDMナンバーとして人気である。今回のSEMAでは、自動車用品を扱う会社として1901年以創業123年の歴史を持つ『Meguiar’s』のデモカーとして出展された。

3. トヨタ 80スープラ(MK4)

80スープラはアメリカでも新車で販売されていたため左ハンドル仕様も少なからず存在するが、やはりJDMとしては真の日本仕様である右ハンドル車のほうが圧倒的に評価が高い。

なお、アメリカでは80スープラを『MK4』と呼ぶのが一般的だ。SEMA SHOWのデモカーとして引っ張りだこの人気で、今年は10台以上の80スープラがデモカーに採用されていた。

写真の80スープラはハイパフォーマンスリチウムイオンバッテリーで知られる『アンチグラビティバッテリー』ブースのデモカー。ヴァリスのグラマラスなエアロキットが目を引く。

4. 三菱ランサー・エボリューションワゴン

三菱車はJDMとしてそこまで人気があるとは言えないが、ランエボやパジェロエボなど『エボリューション』系は人気が高い。

「もう二度と作ることができないハイパワーエンジンを搭載したガソリン車」としての価値が評価されている。こちらのランサー・エボリューションワゴン、通称『エボワゴン』は、『エボ9』をベースにランエボシリーズ初にして唯一のステーションワゴンとして2005年9月に発売開始された。

エボワゴンはこの1車種だけで、わずか2500台の限定生産であった。なお、この個体はまだ25年を経過していないため、カナダ(カナダは製造から15年で解禁)で登録されたモデルを展示用に持ってきた可能性が高い。

5. 日産スカイラインR32 GT-R

先述の通り、昨今のアメリカにおけるJDMブームはスカイラインR32GT-Rから始まったといえる。

RB26エンジンへと移行し、その伝説の幕開けを告げたのが、1989年登場の『BNR32』型スカイラインGT-Rだ。アメリカではRB26世代の集大成を飾る『BNR34』型が圧倒的な人気を誇るものの、90年代初頭の雰囲気を残すコンパクトなBNR32も依然として人気だ。

SEMA SHOWでは出展車両とそれを手がけた『ビルダー』の中で最強を決めるコンテスト『バトル・オブ・ザ・ビルダーズ』が毎年開催されているが、このBNR32を手掛けたのは2021年のコンテストでアワードを受賞したコール・マルテン氏。

マルテン氏が受賞した時はトヨタの名機『2JZ』エンジンを換装した四輪駆動のBNR32だったが、今回のビルドはRB26の良さを最大限活かしたフルチューン仕様となる。

元々の車体はエンジンが抜き取られた状態でほぼ放置されていた白いBNR32だったが、ブルー外装とタン内装に仕上げ、SEMA SHOW出展車両として見劣りしないレベルにまで復活させた。

6. 日産スカイラインR33 GT-R NISMO 400R

R32GT-R(1989年~)に続いてR33GT-R(1995年~)が輸入解禁となったのは2020年1月から。

R33はボディが大きくなり、ロングホイールベース化や車重増によって俊敏さに欠けるとされ、日本では不人気、失敗作という評価もあった。が、実はアメリカでは日本ほど不人気ではない。

こちらのR33は台数限定のハイパフォーマンスモデル『NISMO 400R』で、初めてSEMA SHOWに出展されたのは25年経過直後の2021年10月であった。以降、毎年1~2台は輸入解禁となった400Rが華々しく展示されている。

400Rは新車発売時の価格が1200万円と標準の2倍以上という高価格でもあり、生産台数も50台前後と非常に希少であることから、アメリカでの取引価格は1億円を超えることも珍しくない。

7. 三菱デリカスターワゴン

デリカスターワゴンは、パジェロと同レベルの悪路走破性に優れた4×4の機能を持ちながらワンボックスとしての利便性を兼ね備えていることで、その後の『スペースギア』、現行モデルの『D:5』に至るまで唯一無二の『4×4ミニバン』として世界的に根強い人気がある。

とくに、北米ではコロナ禍をきっかけに『オーバーランディング』という遊び(4×4で移動、野営をしながら大自然と戯れる)が大流行中。SEMA SHOWでも近年はオーバーランドを意識した仕様のごついキャンピングカーや野営道具をたくさん積んだSUVのカスタム出展が目立っている。

このデリカスターワゴンもトラック&オフロード車カテゴリーの出展でカリフォルニア・オーバーンの『CUSTOM FN CUSTOMS』が本格的なオーバーランド仕様に仕上げている。世界に類をみない日本独自のコンセプトを持つクルマが多いことも、JDMが高く評価される大きな理由である。

8. マツダRX-7 FD

マツダが1978年に世に送り出したRX-7は今もなお高い人気を誇るロータリースポーツだが、その中でも1991年に登場した最終世代となる『FD3S』は、漫画やアニメ、ゲーム作品の影響で国内外問わず熱狂的なファンが多い。

今回のSEMA SHOWで見つけたこの一台は、ロサンゼルスのカーコミュニティ『playedout』に所属する『K2』氏が手がけた。

ベースは1992年型のFD3Sだが、以前は赤みがかったグレーの外装色だったのを、今回の出展のためにINOZETEKの『フローズン・サテン・ホワイト』ラッピングフィルムを施工、ホワイトのWORK マイスターSP1と合わせて真っ白なエクステリアを完成させた。スポイラーはこれのために作られたワンオフ品となり、3Dスキャンを用いて完璧な密着を実現したとのこと。

9. ホンダ・インテグラ

2022年に北米向け『アキュラ』ブランドから車名が復活したことでも話題となったホンダの『インテグラ』は、数ある世代の中でも3代目モデルがもっとも高い人気を誇る。

今回、ホンダのECUチューニングを手がける『HONDATA』は2001年型インテグラGSRをベースに、2018年型シビックSiに搭載されているL15B7型1.5L直列4気筒ターボエンジンを換装した一台を出展した。

90年代のホンダ車といえば、ハイパフォーマンスモデル『タイプR』に搭載された『B18C』などのB型エンジンがお馴染みだ。

だが、これはホンダの今の主力エンジンであるL型エンジンをJDIの換装用ハーネスを用いて換装、それをHONDATAのFlashProで制御することで、昔ながらのカッコ良さと現代のパフォーマンスを両立させたのだ。最高出力は270hp、最大トルクは270Nmを誇る仕様となる。

10. 日産スカイラインC10(ハコスカ)

スカイラインシリーズはアメリカでも大変人気があるが、こちらのスカイラインは1970年型C10、いわゆる『ハコスカ』として特に人気の高いモデルである。

Bandolero『盗賊』と名付けられたこちらのハコスカは、テキサス在住のオーナーによって主に自宅の裏庭で今年3月から7ヵ月をかけて作られたとのこと。

まず目を引くのはエンジンフードの中央に取り付けられた『角』のオブジェだが、こちらはテキサスを象徴する『ロングホーン』(巨大な角を持つ牛の一種)の角である。

サスペンション(車高調、キャンバープレート等)やブレーキ(ブレンボ製)はダットサン280ZX用(リアのドラムブレーキはC10用)を装着。

タイヤは旧車スポーツカーに人気のトーヨータイヤ・プロクセス888を履く。内装はオリジナルでカスタムされており、JDMのお約束である水中花シフトノブの姿も。

ハコスカをこよなく愛するオーナーは、「これまで作られたスカイラインの中でも最も美しい車のひとつ。ラインやすべてが大好きです」とベタぼれ。彼はアメリカで最初の『ハコトラ』と唯一の『ハコスカ・ワゴン』も所有しており来年のSEMAにはハコスカワゴンのカスタムモデルを出展予定。

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みんなのコメント

2件
  • エガちゃんねらー
    この俗に言う25年ルールのせいで中古価格は高騰
    特に正式な販売がなかったスカイラインGT-Rは
    あちらでは特に目立つそうで派手好きな人から
    引く手あまたの状態らしい
    どんなに状態の悪い32でも米国に持ち込むだけで
    日本円で100万円にはなったと聞いてる
    そのせいで怪しげな外人バイヤーがしつこく来る
  • さとし
    何も目新しさがなく、つまらない。
    いつまで黄金の80〜90年代の懐古主義なんだ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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