「高周波サウンドを求めてJZA80スープラに1JZエンジンを換装」音だけじゃなくRX-6タービン仕様でオーバー500馬力を発揮！

甲高い直6サウンドを求めて1JZ-GTEを換装！

2JZに負けない1JZ改RX-6タービンで530馬力！

1JZ-GTEエンジンの特徴的な甲高く美しい排気音は、JZZ30系ソアラやJZX100系ツアラーVなど1JZ搭載車の魅力のひとつ。

ここで紹介するJZA80スープラは、そんな1JZの排気音を手に入れるため、NAの2JZ-GE搭載車をベースに1JZ-GTEエンジンを換装してしまったという変わり種だ。製作したのは長野県のチューニングショップ“アーティスト”。

1JZから2JZへの換装と同様、2JZから1JZへの換装に物理的なハードルは多くない。ちなみにJZA80にJZX100用のエンジンなどを載せる際にはオイルパンの形状が違うので要注意。この車両はJZZ30用を流用することでクリアしている。サージタンクやスロットルはエンジンに合わせてJZX100純正を使っている。

ワンオフで製作したエキマニを介して装着されるのはRX-6タービン。排気側のカムはハイカムに交換されており、ブーストが立ち上がる3500～4000rpmからは快音とともにレブリミットまで一気に吹け上がる。最高出力は約530psだ。

パワーアップに対応するために燃料系も強化。インジェクターは680ccに拡大され、制御にはF-CONプロを使用。エンジンハーネスは、長さに余裕のあるJZZ30用をベースに取り回しの変更と、一部つなぎ変え加工を行って接続している。

排気系はヴェイルサイドのJZA80用チタンマフラーに繋がるように、フロントパイプ部分をワンオフで製作。マフラー選択は排気音を大きく左右する重要な要素で、高い音を奏でる薄材のチタンマフラーはアーティスト宮坂代表にとって譲れないパーツのひとつなのだ。

インテリアは、エアコンもオーディオも装備する快適空間。追加メーターやVプロなどは空きスペースやカバーを使って美しくインストールする。シフトレバーが前側にオフセットしているのは、JZX100純正5速ミッションを換装したためだ。

「もともと1JZのサウンドが大好きで、JZA80からそんな音がしたらカッコいいだろうなぁ、という軽い思いつきから作ったマシンなんです」とアーティスト宮坂代表。常識に捉われない発送とそれを実現する技術力、チューニングの奥深さが強く感じられる1台だ。

●スペック

1JZ-GTE換装(534ps)／IHI RX-6タービン／HKSハイカム(EX264度)／、-CON Vプロ、インタークーラー／トラスト プロフェック、オイルクーラー／アーティスト エキマニ／ヴェイルサイド改チタンマフラー／アペックス680ccインジェクター／ニスモ燃料ポンプ／JZX100純正5速ミッション換装／ORCツインクラッチ／プロドライブGC-06(9.5J-18)／RIDOXフロントバンパー、サイドステップ／ヴェイルサイド リヤバンパー／サードGTウイング 他

●取材協力：アーティスト 長野県安曇野市堀金烏川4343-6　TEL：0263-71-5670