7年ぶり、三世代目となる新型
フォルクスワーゲンジャパンは、今年9月から予約注文を受付していた新型「Tiguan(ティグアン)」のメーカー希望小売価格を決定し、全国のフォルクスワーゲン正規販売店にて販売を開始した。
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三代目となる新型ティグアンは、ボンネット位置を従来より高くし、力強さを強調すると同時に空力性能も追求、cd値は0.33から0.28へ向上。プラットフォームは従来のMQBアーキテクチャーからさらに進化したというMQB evoを採用、これによりアダプティブシャシーコントロール“DCC”から”DCC Pro”に、マトリックスヘッドライト“IQ. LIGHT”が“IQ. LIGHT”HDへ、インフォテイメントシステムは新世代設計 “MIB4”へと進化し、数多い先端技術の採用が可能になったとのこと。
アダプティブシャシーコントロール”DCC”は、セグメント初の2バルブ独立制御式”DCC Pro”へと進化し、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現したとしている。内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路で、それぞれ減衰力をコントロール可能。この技術を用いることで、ダイナミックな走行と快適な乗り心地を高レベルで両立したという。
”DCC Pro”は電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御するという”Vehicle Dynamics Manager”と組み合わされ、走行状況に応じて4輪独立で可変制御。フォルクスワーゲンならではの正確なステアリングレスポンスをさらに高めたとしている。
従来より設定されていたLEDマトリックスヘッドライトは、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載されたLEDの点灯・消灯を個別に制御することで最適な配光を可能にするというシステムだが、新型ティグアンはその進化版IQ. LIGHT” HDをエレガンスとRラインに標準装備。片側19,200個のマルチピクセルLEDを搭載し、従来より細かい制御が可能になったとのことだ。
また、さらに進化したという駐車支援システム “Park Assist Plus”では、ステアリング操作のみならず、アクセル・ブレーキの自動操作が可能になった。
快適装備も操作性、機能ともに充実
センターコンソールに配置されたドライビング・エクスペリエンス・コントロールは、オーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現したとしている。
ベースグレード以外のエレガンスとRラインには、空気圧式リラクゼーション機能を運転席と助手席に標準設定。更にオプションのレザーシートパッケージ装着時には、8種類のパターンから選択できる空気圧式リラクゼーション機能を運転席・助手席の両席に搭載する。またシートベンチレーション機能により、乗員とシートの間にこもった熱を逃すほか、外気温を検知してシ自動的に作動するよう設定も可能とのこと。
力強さと燃費の両立を目指したふたつのパワートレイン
パワートレインについては、ティグアンとして初の1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FWD)と、2.0L TDIクリーンディーゼルエンジン+フルタイム4WDシステム4MOTIONの、ふたつのラインナップとなる。
1.5L eTSIガソリンターボは、最大出力110kW(150ps)、最大トルク250Nmを発揮する、最新世代EA211 evo2エンジン。アクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)が強化され、4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して走行する事で、効率を高めたという。また、走行中にエンジンの停止・再始動を行い、エココースティング走行に切り替えることも可能。これにより100km走行あたり最大0.5Lのガソリンを節約。
また、回生ブレーキによる電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーと、オルタネーターとスターターの役割を果たすという48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを組み合わせた、48Vマイルドハイブリッドシステムを初搭載。48Vベルトスタータージェネレーターはモーターとしても機能し、発進時トルクをアシスト。燃費向上に寄与し発進・加速もサポートするという。
2.0L TDIディーゼルターボエンジンは142kW(193ps)の最高出力と、400Nmの最大トルクを発生させる、EA288 evoエンジン。SCRシステムを2つに増やす事で窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するという、ツインドージングシステムを搭載。フルタイム4WDシステム”4MOTION”との組み合わせで、力強い走りを実現したとのことだ。
ラインナップは全6グレード
グレードは、1.5L eTSI、2.0L TDIともに3種類を設定し、合計6グレードとなる。3つのグレードとはすなわちエントリーモデルの「アクティブ」、“IQ.LIGHT HD”や運転席/助手席シートリラクゼーション機能を標準装備した「エレガンス」、そして専用エクステリアやシートに20インチアルミホイールを装着した「Rライン」という構成。
同一車線内全車速運転支援システム”Travel Assist”やレーンキープアシストシステム”Lane Assist”、 レーンチェンジアシストシステム”Side Assist Plus”など、最新の運転支援システムは全車標準装備となる。
新TVCM公開
新型ティグアンの発売に従い、11月19日(火)から新TVCMが公開されている。このCMには現在話題のWurtS氏の楽曲が起用されているが、ヨルシカのボーカルsuis氏をゲスト歌唱に迎え、ホーンアレンジ演奏として東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクションが参加した渾身の1曲になっているという。「洗練された新型ティグアンが颯爽と走る様子とともに、新しいTVCMをぜひご覧ください」とのことだ。
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