英マクラーレンはジュネーブモーターショーにおいて、開発中のハイパーGTの概要を公表した。
マクラーレンがラインナップする3つのシリーズのうち、頂点に位置するアルティメットシリーズ。「P1」に続き、先日「セナ」が公開され俄然盛り上がりを見せているが、このたびマクラーレンはハイブリッドパワートレインを搭載した新たなハイパーGTを開発中であることを発表。「BP23」というコードネームが与えられたこのモデルについて、情報が一部明らかになった。
公開された情報によると、ハイパーGTは、名車「マクラーレンF1」と同じようにセンターにドライバーズシートを配した3座レイアウトとなるとのこと。また、搭載するハイブリッドパワーユニットは、F1の最高速である391km/hを上回り、メーカー史上最速を達成するという。さらに注目はスピードのみを追求したスパルタンな仕様ではなく、これまででもっともラグジュアリーなモデルになるということだ。
ハイパーGTのベンチマークとなったマクラーレンF1は、“究極のロードゴーイングカー”といわれる伝説の名車。1993年の発表からすでに四半世紀が経過しているが、左右の重量バランスを追及して3座仕様としたカーボンボディに627馬力のV12を搭載したF1は、現在の水準でも一流という性能を持っていた。オークションでは10億円を超える金額で取引されるなど、マクラーレンの名声を引き上げた存在といえるだろう。
ハイパーGTの生産台数は106台の限定となる模様。F1登場時からの技術革新を考えると、その性能がどれ程のものとなるのか楽しみだ。プライスも日本円で約2億4千万円とハイパーだが、既に全モデルが売約済みとのこと。1台1台がメーカーのビスポーク部門によりカスタマイズされた独自の仕様となるようだ。
実車は本年中にデポジットを払ったオーナーに公開され、生産は来年末に開始されるとのことだ。メーカーの主張どおりレジェンドをしのぐ存在となっているのか。登場が今から待ち遠しい。
※写真4枚目以降は「マクラーレンF1」
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