現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【想像以上にファッション寄り?】新型ダイハツ・タフト 開発意図を担当者が語る「ダイハツ流」

ここから本文です

【想像以上にファッション寄り?】新型ダイハツ・タフト 開発意図を担当者が語る「ダイハツ流」

掲載 更新 10
【想像以上にファッション寄り?】新型ダイハツ・タフト 開発意図を担当者が語る「ダイハツ流」

ダイハツ・タフト 商品詳細が判明

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】最近増えた? 個性ある軽クロスオーバー3選【内外装ディテール】 全133枚

想像以上に、ファッショナブル寄り。

これが「タフト」の商品概要を聞いた第一印象だ。

ダイハツは新型「タフト」発売に際し、2020年6月10日にオンライン会議システム「ズーム」を使った報道陣向け商品説明会を実施した。

タフトについては、今年1月の東京オートサロン2020で、コンセプトモデルを世界初公開。2019年10月の東京モーターショーで出展したコンセプトモデル「WakuWaku」をベースにしており、オートサロン出展車は「ほぼ量産」(ダイハツ関係者)という状態だった。

今年4月に入り、先行予約が始まるとネット上ではタフト関連のニュースが溢れ、ユーザーからの期待の高さを証明するかたちとなった。

今回公開された、「新型車タフト商品概要資料」の冒頭、開発/販売の背景として、「登録車同様に、軽市場でもSUV、クロスオーバー市場が拡大。今後も成長が見込まれる有望市場」とある。

ダイハツの軽クロスオーバーには2015年発売の「キャスト」があるが、2019年度販売台数は3万5010台で、同じく軽クロスオーバーのスズキ「ハスラー」6万2831台に大きく水をあけられている。

ハスラーは2019年12月にフルモデルチェンジしているが、初代モデル後半となった2018年度でも6万4464台と安定した販売実績を誇った。

そんな軽クロスオーバー市場にタフトが一石を投じる。

最も驚いたのはタフトの車両価格

今回の商品説明で最も驚いたのは車両価格だ。

業界関係者の間では「100万円後半が主力グレードでは?」という声が多かったが、エントリーグレード「X」が2WDで135万3000円。最上級グレード「Gターボ」の4WDでも173万2500円にとどまるなど、付加価値が高いモデルとしてはリーズナブルな印象だ。

グレード別の価格を見ると、ハスラーを意識していることがわかる。

ただし、タフトとハスラーはけっしてガチンコライバルではない。

大きな違いは、リアシートの活用方法だ。

タフトはダイハツが言う「クルースペース」という前席にひとり、またはふたりで乗車するイメージで、後席は「フレキシブルスペース」として主に荷室として使うイメージが強い。

その上で、商品コンセプトを「バックパック」という表現を使う。

バックパックとは、いわゆる小さめなリュックサックのこと。

最近は、若者のみならず、中高年でも通勤や休日ショッピングなど街中歩きでバックパックを使うシーンが増えてきた。もちろん、レジャーでも使う。

そうしたバックパックのイメージを増幅させるため、前席となるクルースペースには大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全グレードで標準装備。

オプション設定しなかったことについて「ボディを2種類作るより、コストが下がるから」という。

今回の発表プレゼン 気になったこと

今回の発表プレゼンを聞いて、最も気になったの「クロスオーバーらしい走破性」という点だ。

資料には注意書きとして「オフロード走行を推奨するわけではこざいません。やむを得ずオフロード走行する際は、十分運転に注意してください」とある。

同じく軽クロスオーバーであるスズキ・ハスラーの場合、商品カタログには4WDで「あらゆるシチュエーションに強い」と明記した。

荒れた路面でのビスカスカップリング式の4WD機能が作動し、急な坂道で便利なヒルディセントコントロールや、雪道やアイスバーンでの発進を補助するスノーモードなども備える。

一方、タフトは「基本的にはタント同じシステム。(ダイナミックトルクコントロール採用の)ロッキーから応用した点もない」という。ヒルディセントコントロールなどもない。

その上で、クロスオーバー走破性としては「大径タイヤ装着で地上高を上げて対応した」という。タントは14インチタイヤで、最低地上高はFFで150mm、4WDで165mm。対するタフトは15インチタイヤで190mm。

「サスペンションストロ―ク(作動量)はタントと同じで、サスの伸び側と縮み側で調整した」との説明だ。

4WDタフトは、いわゆる生活四駆というより、遊び道具としての下支えするといった感じである。

開発時 初代タフトについて話題は?

商品説明をじっくり聞いて、改めて、タフトとは「タフっぽさを楽しむファッショナブルアイテム」なのだと思う。

「タフさ/力強さを感じるデザイン」で「タフっぽさ」を楽しむ。スカイフィールトップで、気分も気持ちも上がる。バックパックのように、後席+荷室をフレキシブルに使うことで、日常生活での行動力が上がる。

タフトは、けっして「尖った商品」ではなく、幅広い年齢層の人たちにファッショナブルでカラフルな毎日を提案する。そんなクルマだ。

となると、やはり気になるのは、初代タフトの商品性を継承する、本格四駆の存在。いわゆる「ジムニー対抗」だ。

ネット上では噂が絶えないが、その実態とは?

今後、タフト派生として、より本格派四駆登場の可能性はあるか?

将来の製品企画については発言がないことを承知の上で、「今回タフト開発の際、本格四駆の初代タフトについて話題にならなかったのか?」とチーフエンジニアに聞いた。

これについて「TAFTという名称の頭文字の設定も違うなど、初代とはまったく別のクルマ」といった反応だけで、もう一歩踏み込んだ話には至らなかった。

普段乗りでの、ちょっとした非日常を感じられる。

ウィズコロナ時代でも、乗ると気分が少し明るくなる。

タフトは、そんなクルマだと感じた。

こんな記事も読まれています

スーパー耐久第2戦富士24時間を前にTECHNO FIRST R8 LMS GT4が無念のリタイアに
スーパー耐久第2戦富士24時間を前にTECHNO FIRST R8 LMS GT4が無念のリタイアに
AUTOSPORT web
「最高の1日だった」ハミルトン、モナコGP初日終えてメルセデスの予選ペースに自信。残る課題はロングラン?
「最高の1日だった」ハミルトン、モナコGP初日終えてメルセデスの予選ペースに自信。残る課題はロングラン?
motorsport.com 日本版
いすゞ「新型スタイリッシュSUV」25年登場へ 精悍すぎる「3段V字ブルーグリル」がカッコイイ! 新型「超静音モデル」ノルウェー投入に期待の声
いすゞ「新型スタイリッシュSUV」25年登場へ 精悍すぎる「3段V字ブルーグリル」がカッコイイ! 新型「超静音モデル」ノルウェー投入に期待の声
くるまのニュース
キャンピングカーも運転しやすい方がいい! 街乗りでもアウトドアでも快適なホンダ フリードがベースのキャンパー
キャンピングカーも運転しやすい方がいい! 街乗りでもアウトドアでも快適なホンダ フリードがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[ハイブリッドカー不能説]めっちゃ電気持ってるのにダメなん!? ジャンプスタートできない謎
[ハイブリッドカー不能説]めっちゃ電気持ってるのにダメなん!? ジャンプスタートできない謎
ベストカーWeb
富士スピードウェイの100Rイン側にキャンプ場併設のアウトドア宿泊施設が誕生。2024年秋開業へ
富士スピードウェイの100Rイン側にキャンプ場併設のアウトドア宿泊施設が誕生。2024年秋開業へ
AUTOSPORT web
いよいよリリース!?2024年6月、話題の新型モデル12選【発売予定日まとめ】
いよいよリリース!?2024年6月、話題の新型モデル12選【発売予定日まとめ】
グーネット
F1 Topic:スタート失敗に危機感を持つRB。“5年前の経験”をもとに、HRCはエンジン側から解決を支援
F1 Topic:スタート失敗に危機感を持つRB。“5年前の経験”をもとに、HRCはエンジン側から解決を支援
AUTOSPORT web
都心の「環1」拡幅工事が開始へ! 戦後の計画”最後の仕上げ”になる!?「武道館の大混雑」解消へ「内堀通り」大改修スタート
都心の「環1」拡幅工事が開始へ! 戦後の計画”最後の仕上げ”になる!?「武道館の大混雑」解消へ「内堀通り」大改修スタート
くるまのニュース
トヨタ新型「アクア」発表! まさに「小さな高級車」な“上質内装”採用! 斬新2トーンの「新ラフィネ」に反響あり!
トヨタ新型「アクア」発表! まさに「小さな高級車」な“上質内装”採用! 斬新2トーンの「新ラフィネ」に反響あり!
くるまのニュース
【MotoGP】予選Q2は行けたはず? クアルタラロ、チェーン交換でチャンス失う。新型エアロパッケージは効果控えめに
【MotoGP】予選Q2は行けたはず? クアルタラロ、チェーン交換でチャンス失う。新型エアロパッケージは効果控えめに
motorsport.com 日本版
ランボルギーニSC63、2台体制で迎える初ル・マンに期待「マシンとチームは成長している」とカルダレッリ
ランボルギーニSC63、2台体制で迎える初ル・マンに期待「マシンとチームは成長している」とカルダレッリ
AUTOSPORT web
マクラーレン「エルバ」にはプレ値はつかない!? 新車価格2億5000万円より安い予想落札価格が物語る悲しい現実とは
マクラーレン「エルバ」にはプレ値はつかない!? 新車価格2億5000万円より安い予想落札価格が物語る悲しい現実とは
Auto Messe Web
学生に特定小型原付を寄贈!…ハンドレッスが自動運転プロジェクトを支援
学生に特定小型原付を寄贈!…ハンドレッスが自動運転プロジェクトを支援
レスポンス
海外ライターF1コラム:不名誉な記録に近づくマグヌッセンの現状と、出場停止事件の歴史
海外ライターF1コラム:不名誉な記録に近づくマグヌッセンの現状と、出場停止事件の歴史
AUTOSPORT web
アウディA4/A4アバント/A5の魅力を凝縮した特別仕様車 「マイスターシュトュック」発表
アウディA4/A4アバント/A5の魅力を凝縮した特別仕様車 「マイスターシュトュック」発表
AUTOCAR JAPAN
スポーツカーにさらなる快適性を 新型「メルセデスAMG GT」は驚くほど俊敏なオールラウンダー
スポーツカーにさらなる快適性を 新型「メルセデスAMG GT」は驚くほど俊敏なオールラウンダー
AutoBild Japan
軽商用バンが「キャンピングカー」に変身! まるで“秘密基地”な「上質空間」を実現する「車中泊仕様キット」出展へ
軽商用バンが「キャンピングカー」に変身! まるで“秘密基地”な「上質空間」を実現する「車中泊仕様キット」出展へ
くるまのニュース

みんなのコメント

10件
  • SUVやクロスオーバーというものは大体ファッションだ
  • 後席は「フレキシブルスペース」ってフレキシブルって柔軟って意味だよ?
    スライドもせず、畳むと隙間空いちゃって不自由だから柔軟に考えて使えって事?
    なら納得^^
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

132.0180.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

87.01122.0万円

中古車を検索
タフトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

132.0180.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

87.01122.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村