カリーナEDの姉妹車だった
1989年にトヨタ「コロナクーペ」の後継車種として登場したのが「コロナEXiV」です。エンジンは3種類用意され、デュアルモード4WSを採用していました。1993年にはフルモデルチェンジを行い、当時人気を博していた全日本ツーリングカー選手権にもコロナEXiVをベースとしたレースマシンが1994年から投入され活躍しました。姉妹車「カリーナED」とは何が違ったのでしょうか。
熱いオトコの旧車浪漫!「セリカターボIMSA-GTO」に憧れてトヨタ「コロナ」をカスタムしました
2代目はモータースポーツでも活躍した
4ドアハードトップクーペという新ジャンルを開拓し、瞬く間に人気車種となったカリーナEDの姉妹車として1989年に登場したのがコロナEXiV(エクシブ)だ。
このコロナEXiVは2代目カリーナEDの兄弟車となっていた。トヨタ店扱いだったカリーナEDに対し、コロナEXiVはトヨペット店扱いとなっていたが、基本的なメカニズムは共有していた。
そもそも1985年に登場したカリーナEDはカリーナクーペの実質的後継車種として登場していたが、当時コロナにはセリカの兄弟車種となる(プラットフォーム自体は初代カリーナEDも共有)コロナクーペが存在していたため、コロナクーペが終売となった1989年にその後継車種としてコロナEXiVが登場したということになる。
プラットフォームはコロナクーペ時代と同じくセリカと共有しており、セリカにあったターボモデルこそラインアップされなかったが、1.8Lで105psを発生する4S-Fi型エンジンのほか、2Lで125psの3S-FE型と165psを誇るスポーティな3S-GE型エンジンを搭載したグレードを設定。
そのほかドライバーが「スポーツ」と「ノーマル」の操舵特性を選択できるデュアルモード4WS(電子制御4輪操舵)を世界で初めてカリーナEDと共に設定し、電子制御サスペンションTEMSなども設定するなど、先進的なイメージも持ち合わせていた。
そして1993年10月に登場した2代目モデルは、当時人気を博していたJTCC(全日本ツーリングカー選手権)にもカリーナEDをベースとしたレースマシンが1994年から投入され、1995年には年間タイトルを獲得するなど大活躍した。
その活躍を受けて1995年11月には3S-GEエンジンを搭載するホッテストモデルの200GTをベースに「JTCCバージョン」なる特別仕様車を設定。このモデルはパワートレインなどの動力系はベース車のまま、リアドアに「JTCC」のステッカーやレカロシート、オレンジメーターなどを装着したもので、そこまでJTCC感のないものとなっていたのは残念なところ。
結局コロナEXiVは4ドアクーペハードトップ人気の縮小と共に人気を落とし、1998年4月をもって兄弟車のカリーナEDと共に販売を終了してしまった。
ただカリーナEDと共に4ドアクーペハードトップの人気をけん引したモデルであることは間違いのない事実であり、自社でも「カローラセレス」/「スプリンターマリノ」というひとつ下のクラスの同様のモデルを生み出したのを筆頭に、マツダ「ペルソナ」や日産「プレセア」、三菱「エメロード」といったフォロワーを多く生み出した功績は今となっても失われることのない輝かしい実績と言えるだろう。
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みんなのコメント
ちょっと前に「クーペには4つ席があるのだからドアも4枚あった方が」という記事があったけど、当時既にナンセンスであることが証明されていた。
私は89年就職で当時でた3兄弟の中で、ST182セリカGT-Rを買った。
3ドアハッチバックは後席をたためばラゲッジスペースは莫大で、彼女とスキーや旅行に行くときED、EXiVよりも使い勝手が格段に良かった。