2024年11月1日(現地時間)、F1第21戦ブラジルGPがサンパウロ郊外のインテルラゴス・サーキットで開幕する。グランプリは休む間もなく、アメリカ・テキサス州オースティンからメキシコシティ、そしてブラジルに移動。アメリカGP、メキシコGPではフェラーリが連勝しているが、南北アメリカ大陸3連戦の3戦めはどんなレースになるのだろうか。ブラジルGPはスプリントフォーマットで行われる。
フェラーリの2連勝で流れが大きく変わってきた
マクラーレンのランド・ノリスとレッドブルのマックス・フェルスタッペンのチャンピオン争いが注目を集める中、アメリカ大陸3連戦の緒戦アメリカGPではフェラーリのシャルル・ルクレールが快勝し、2位にもカルロス・サインツが入り、フェラーリが1-2フィニッシュを達成。さらにアメリカ大陸3連戦の2戦めの前戦メキシコGPではサインツが優勝し、ルクレールが3位と、フェラーリがここに来て躍動し、グランプリに戦況がまた大きく変わってきた。
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コンストラクターズ選手権では首位マクラーレンの優位は変わらないが、フェラーリがレッドブルを抜いてランキング2位に浮上。セルジオ・ペレスの不振はレッドブルにとって深刻で、母国GPのメキシコでも無得点で終わっている。
注目のドライバーズ選手権ではノリスとフェルスタッペンがさらに接近、ポイント差は47点に縮まった。2024年シーズンも今週末のブラジルGPを含めて残り4戦だが、ブラジルGPと第23戦カタールGPはスプリントフォーマットで行われるため、まだなにがあるかわからない。
「スプリント」の上位8位までに8-7-6-5-4-3-2-1点が付与されるので、スプリントフォーマットのグランプリでは決勝レースとファステストラップポイントを合わせると、最大で34点を獲得することができる。
ブラジルGPでは、まず好調フェラーリのアメリカ大陸3連戦3連勝なるかに注目が集まるが、もしそうなれば、ノリスとフェルスタッペンのチャンピオン争いにも大きな影響を及ぼしそうだ。
なお、今年はアイルトン・セナの悲劇的な死から30年目にあたり、5月のイモラと同様に、インテルラゴスでも追悼イベントが開催される。
2024年F1第20戦メキシコGP決勝 結果
1位 55 C.サインツ(フェラーリ)71周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+4.705s
3位16 C.ルクレール(フェラーリ )+34.387s
4位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+44.780s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+48.536s
6位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+59.558s
7位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+63.642s
8位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+64.928s
9位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+ 1周
10位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+ 1周
─────────────
16位 30 L.ローソン(RB・ホンダRBPT) + 1周
17位11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+ 1周
リタイア 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)
ファステストラップ 16 C.ルクレール(フェラーリ )
2024年F1ドライバーズランキング(第20戦終了時)
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 362
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)315
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)291
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)251
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)240
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)189
7位 63 G.ラッセル(メルセデス)177
8位 11 S.ペレス(レッドブル)150
─────────────
12位 22 角田裕毅(RB)22
2024年F1コンストラクターズランキング(第20戦終了時)
1位 マクラーレン 566
2位 フェラーリ 537
3位 レッドブル 512
4位 メルセデス 366
5位 アストンマーティン 86
6位 ハース 46
7位 RB 36
スリリングなレースとなることが多いブラジルGP
ブラジルGP(正式なイベント名称はサンパウロGP)が行われるインテルラゴス・サーキット(アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ=Aut dromo Jos Carlos Pace)は、1940年にオープンした古き良きオールドファッションなコース。
ブラジルGPはスリリングなレースとなることが多いが、それはインテルラゴス・サーキットのコースレイアウトによるところも大きい。1コーナーの後に急な下り坂セクションが訪れ、その後、いくつかの曲がりくねったターンのある長い上り坂が続き、フィニッシュラインに向かって長い直線が続く。
13コーナーから1コーナーまでの区間はF1マシンにとってはスロットル全開の豪快な「ロングストレート」となり、その「ロングストレート」終わりにある1コーナーが最大のオーバーテイクポイントとなるが、丘の頂点に向かって全開で駆け上がるため、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。
このコースにはあらゆる要素が備わっており、F1マシンはわずか70秒の超高速で周回する一方で、非常に高いレベルのダウンフォースを発揮する。タイヤ戦略は2ストップが主流となると思われるが、1ストップも可能。 ただし、セーフティカーが導入されることが多く、タイヤ戦略は流動的なものになる。
「インテルラゴス」の、インテル(=インター)は「間」、ラゴスは「湖」という意味で、その言葉が示すとおり、水と電気を供給すために作られたサンパウロ近郊のふたつの人工湖のほとりにある。なお、「アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ」は、ブラジル出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来する。
昨年は、フェルスタッペンが優勝。角田も健闘した。
昨年2023年もブラジルGPはスプリントフォーマットで行われ、土曜日に行われたスプリントに続いて、決勝レースでもレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。
決勝ではスタートで多重クラッシュが発生、赤旗中断となる波乱の展開となったが、フェルスタッペンは再スタートでも主導権を譲ることなく、最後は後続に8秒以上の差を広げて危なげなくトップチェッカーを受けた。これでフェルスタッペンはシーズン17勝目となった。
角田裕毅は土曜日のスプリントで6位入賞、決勝でも9位に入り、5ポイント獲得している。
【参考】2023年F1第21戦ブラジルGPスプリント 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)24周[8]
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) +4.287s[7]
3位 14 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+13.617s[6]
4位 63 G.ラッセル(メルセデ 14 F.アロンソ)+25.879s[5]
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+28.560s[4]
6位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+29.210s[3]
7位44 L.ハミルトン(メルセデス)+34.726s[2]
8位 C.サインツ(フェラーリ)+35.106s[1]
─────────────
9位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+35.303s
※[ ]=獲得ポイント
【参考】2023年F1第21戦ブラジルGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 71周[25]
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+8.277s[18]
3位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス) +34.155s [15]
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+34.208s[12]
5位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+40.845s[10]
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+50.188s [8]
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー) +56.093s[6]
8位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+62.859[4]
9位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+69.880s [2]
10位 31 E. オコン(アルピーヌ・ルノー) +1周[1]
─────────────
13位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) [1]
※[ ]=獲得ポイント
ピレリの分析「昨年より柔らかいタイヤコンパウンドを供給」
タイヤを供給するピレリは「今週末のブラジルGPのポイントは新しいアスファルトでしょう。ピットレーンを含めてすべてのアスファルトが新しくなりました。この作業はつい最近完了したばかりで、その後、アスファルトは高圧水洗浄システムを使用して徹底的に洗浄されました。そのため、今週末のトラック表面はドライバーとチームにとってまったく未知の要素となります。昨年よりも1段階柔らかく柔らかいタイヤコンパウンドが、この状況をさらに複雑にするでしょう。ハード=C3、ミディアム=C4、ソフト=C5になります。また、ブラジルGPはスプリントフォーマットで行われるため、1回のフリー走行でベストなセットアップを見つけなければなりません。新しいトラック表面によりラップタイムが短縮され、その結果、タイヤにかかるストレスが増加する可能性があります。さらにこのサーキットはオーバーテイクのチャンスがいくつかあり、セーフティカーの出動確率の高さや極端に変わりやすい天候など不確実な要素が多く、予測は非常に難しくなっています。通常は最速の戦略は2ストップで、柔らかいコンパウンドの使用が有利になりますが、今年はコンパウンドが1段階柔らかくなったため戦略の幅が広がり、レースはさらにエキサイティングになるでしょう」とブラジルGPを分析している。
さて2024年のブラジルGPはどんなレースとなるのか。ブラジルGPは、11月1日金曜日11時30分(日本時間23時30分)からのフリー走行で開幕、スプリント予選、スプリントを経て、予選は11月2日15時(日本時間日本時間3日早朝3時)、決勝は11月3日14時(日本時間4日早朝2時)に開始される。
2024年F1第21戦ブラジルGP タイムスケジュール
フリー走行:11月1日11時30分~12時30分(日本時間23時30分~24時30分)
スプリント予選:11月1日15時30分~16時14分(日本時間11月2日早朝3時30分~4時14分)
スプリント:11月2日11時~12時(日本時間23時~24時)
予選:11月2日15時~16時(日本時間11月3日早朝3時~4時)
決勝(71周):11月3日14時~(日本時間11月4日早朝2時~)
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