■初の国産御料車「プリンスロイヤル」とは
天皇皇后両陛下や皇族が公式に乗車するクルマのことを「御料車(ごりょうしゃ)」といいますが、御料車が日本で最初に導入されたのは、いまから100年以上前の1912年(大正元年)に遡ります。
皇室に愛された史上最強、最大のVIP車「プリンス・ロイヤル」とはどんなクルマ
初代御料車とされるのは、かつて存在したイギリスの自動車メーカーであるデイムラー製のクルマです。
その後、御料車には外国製のクルマが使われていたものの、1967年にはじめての国産車として日産「プリンスロイヤル」が納入されました。
一般向けに販売はされず、御料車のみ制作されたというプリンスロイヤルは、全長6m超という大柄なセダン型リムジンで、エンジンも6.4リッターV型8気筒と非常に大排気量のものが搭載されました。
その後、プリンスロイヤルは約40年間御料車として供されてきましたが、車両の老朽化や部品確保が困難になったことなどの理由から、宮内庁は2006年(平成18年)に新たな御料車を導入しています。
それではここでクイズです。
プリンスロイヤルに代わり、新たな御料車(皇族専用車)として導入されているクルマは次のうちどれでしょうか。
【1】トヨタ「クラウン」
【2】レクサス「LS600h」
【3】トヨタ「センチュリーロイヤル」
【4】マイバッハ「62」
※ ※ ※
正解は【3】のトヨタ「センチュリーロイヤル」です。
センチュリーロイヤルのベースとなっているのは2代目の「センチュリー」ですが、全長は約5.2mのベース車から約1mも延長されるなど、別物といえるつくりになっています。搭載されるエンジンは5リッターのV型8気筒です。
また、御料車のナンバーについて見ると、皇室専用ナンバーの「皇ナンバー」の車両と「品川ナンバー」の車両があります。通例では、国会開会式など公的なお出ましには皇ナンバーを使用し、そのほかの場合は品川ナンバーのものを使われます。
ちなみに【2】のLS600hは、過去に首相専用車として使用されていたことがあります。現在の首相専用車は3代目「センチュリー」ですが、LS600hも予備車として保有されているということです。
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みんなのコメント
展示されているのを見ました。
ヘッドライトが、3代目グロリアと同じタテ目4灯のデザインなので、てっきり
その3代目の改造版だとばかり思ってましたが、実車はそのグロリアどころか
エルグランド並みに車高が高く、車幅も大きく本当に威風堂々としたクルマでしたね。
ちなみにこのエンジン単体は、日産横浜工場内にある日産エンジンミュージアムに
展示しています。
エンジンそのものも6.4ℓ(V8)だけあってデカいですよ~。
御料車という特殊用途に使用するということでしょうか、オルタネーターもまた
トラックについてるような巨大なものがついているのが印象的でした。
他に有名な赤いベンツには触れないんだろうか?