2022年10月に発表されたホンダ フィットのビッグマイナーチェンジで、スポーツグレード「RS」の復活がなされた。今回はハイブリッド仕様の「フィット e:HEV RS」に試乗できたのでその印象をお伝えしよう。
マイナーチェンジでパワートレーンを大幅進化
かねてから出るとウワサされていた「RS」がマイナーチェンジを機に追加され、試乗することもできたのだが、まずはフィット全体のマイナーチェンジについてお伝えしていこう。ポイントはデザインの小変更とパワートレインの大進化だ。
【動画】竹岡圭がフィット e:HEV モデューロXの「実効空力」を一般道・ワインディング・高速道路でレポート(2021年9月公開)
グレード編成は「ネス(NESS)」に代わって「RS」が設定された以外、「ベーシック(BASIC)」を含め全5タイプがラインアップされるのは従来と同じで、内外装はそれぞれ個性がより際立たせられた。
外観ではフロントノーズを長く見せるようにフロントグリルまわりの形状をスマートに、スッキリとした印象に衣装変更されている。クロスオーバーSUVの要素を取り入れた異色の「クロスター(CROSSTAR)」はバンパー下部にシルバーのプロテクターを追加するなど、よりSUVらしい堅牢感が強化。インテリアでは、「ホーム(HOME)」と「リュクス(LUXE)」に「プレミアム~」と名の付く上質な仕様がオプションで設定されたのが新しい。
走りについて、ハイブリッドのe:HEVは全車でトラクションモーターの出力を10kW(14ps)、発電を主担当として駆動も行うエンジンの出力を8kW(11ps)それぞれ上げてパフォーマンスの向上を図った。
これにより電動車ならではのレスポンスに磨きをかけるとともに、シフトアップの変速ポイントも高めて、より気持ちのよい加速感を実現しており、加えてエネルギーマネジメントの制御ロジックを徹底的にチューニングしたという。この効果は絶大で、瞬発力が格段に増していることが乗ると即座に体感できる。
一方のガソリンエンジンモデルは、排気量をこれまでの1.3Lから1.5Lに拡大し、基本性能の向上を図るとともに、より内燃エンジンならではの加速フィールを味わえるよう、CVTの制御を緻密にセットアップした。こちらもいずれ乗れる機会を楽しみにしたい。
スペック上の最高出力や最大トルクは同じ。でもパワー制御や足まわりが違う
さて、注目の「RS」の外観を見てみるとフロントグリル、前後バンパー、サイドシルガーニッシュ、アルミホイール、リアスポイラー、エキゾーストフィニッシャーなどが専用とされていて、より精悍なルックスを見せている。
インテリアはグレーを基調にイエローステッチがアクセントにあしらわれている。滑らかで上質な肌触りのウルトラスエードを採用し、通気性に優れるパーフォレーションタイプとしたフロントシートの着座感も良好だ。
走りについても外観と同様、他のモデルとわかりやすく差別化されている。e:HEVのドライブモードはノーマルとECONに加えて、RSのみ「スポーツモード」が設定されており、それぞれにアクセルペダル操作に対する駆動力のレスポンスや加速の伸びが、専用サスペンションにベストマッチするよう独自のセッティングをなされている。
スポーツモードではエンジン回転数の上昇速度がさらに高まり、より小気味よく走れる。駆動力を生み出すのは基本的にモーターのみだが、エンジンサウンドと同期した気持ちのよい加速を味わうことができる。
また、「RS」にはステアリングホイールに4段階で回生ブレーキによる減速度を任意に調整できるパドルが設けられているのも特徴だ。
気になる足まわりの仕上がりも、なかなか絶妙だ。文字どおり「意のまま」のハンドリングを実現していて、操舵したとおり応答遅れなくターンインし、まさしくオン・ザ・レール感覚で狙ったラインをトレースしていける。
コーナリング時の姿勢も整っていて、ロールも適度に抑えられている。今回は公道を使っての試乗だったので試せなかったが、限界性能もそれなりに高そうな雰囲気だった。
これだけ走りがよければ乗り心地が多少は犠牲になっていてもおかしくないのに、そんなこともない。荒れた路面でもフラット感があり、目線のブレが小さいことも印象的だった。これなら高速道路をロングドライブするような状況でも疲れ知らずで、同乗者も車酔いしにくいことが期待できる。
ほどよくスポーティで完成度も極めて高く、第一印象は上々だった。であればなおのこと、MTの存在がどうなるのか気になるところだったが、実は11月に入ってからホンダの公式HPにガソリン仕様フィット RSの車両価格やスペックも公表されていた。
これによると1.5Lガソリンエンジンを搭載したフィットRSにMT仕様は存在しないことになる。e:HEVとの価格差は約39万円の195万9100円に設定されている。また、およそ100kgの重量差がどれだけ走りに影響するのか、こちらも気になる存在だ。(文:岡本幸一郎/写真:井上雅行)
ホンダ フィット e:HEV RS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4080×1695×1540mm
●ホイールベース:2530mm
●車両重量:1210kg
●パワートレーン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:1496cc
●最高出力:78kW(106ps)/6000-6400rpm
●最大トルク:127Nm/4500-5000rpm
●モーター最高出力:90kW(123ps)/3500-8000rpm
●モーター最大トルク:253Nm/0-3000rpm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:レギュラー・40L
●WLTCモード燃費:27.2km/L
●タイヤサイズ:185/55R16
●車両価格(税込):234万6300円
[ アルバム : ホンダ フィット e:HEV RS はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
扱いやすい5ナンバーで後席も荷室もそこそこ広いし、これで走りもいいなら素直に欲しいな。
本田宗一郎が韓国人は信用してはイカンと言ってたの忘れたのか?
次期モデルは日本か欧米スタッフで開発と設計を進めて行った方が良い