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「こりゃあ売れるわ」なスズキ新型スペーシア じっくりママ目線チェック

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「こりゃあ売れるわ」なスズキ新型スペーシア じっくりママ目線チェック

 普通の軽自動車ではちょっと小さいし、かといって5ナンバーミニバンほどの大きさも運転に自信がないし……。そんな人のまさに「かゆいところに手が届く」のがスーパートールワゴン。今回は新型となったスズキスペーシアをママさん目線でしっかりとチェックしてもらいました。ジャーナリストは男の子の母親でもあるスーザン史子氏。便利で、走りもいい、そんなクルマになっているのか、厳しくチェックです!!

文:スーザン史子/写真:茂呂幸正
ベストカー2018年2月26日号

その名も「カリナン」 ロールスロイス初のSUV、発表は今年夏!!

■子育て世代のママにもピッタリなスペーシア

 息子の小学校入学を前に、昨年から80代の義父母との同居がスタート。大画面テレビから流れる大音量のド演歌と、激熱ホットカーペットに日々頭を抱えているスーザンです。いまや、団塊ジュニア世代の女子たちは、多くが子育て中のママであり、親の介護も視野に入るダブルケア世代。そんな私たちにジャストミートなスーパーハイトワゴン軽、そのスズキ版が新型スペーシアです。

トップの画像がスペーシアカスタム。こちらはいっきに柔和な感じのスペーシア

 全方位的な進化を遂げている新型で、まず注目したいのが"スーツケース"をモチーフとしたデザイン。全体に角丸をほどこした外観はもちろん、「何度もクレイモデルを削って、いい形を目指した」というインパネアッパーボックスは、新型デザインの特徴ともいえるところ。特に、マットアイボリーのツルリとした素材感や形状がおしゃれ!! 上にモノを置くのではなく、収納して"スッキリ見せ"を実現できているのもいい。

 装備は、日常的に必要なものを丁寧に作り込んだ印象。スライドドアの開口幅と開口高を20mmずつ広げ、リアステップ地上高を345mmに抑えているので、子どもやお年寄りにも安心。また、35mm伸ばした室内高や、充実の収納で室内も快適です。

 安全面では、これまでのステレオカメラによるシステムから単眼カメラ+赤外線レーダー式の「デュアルセンサーブレーキサポート」としたことで、「ワゴンR」や「スマアシIII」を採用するダイハツの技術と同等レベルに。今回は、一歩リードする装備として「後退時ブレーキサポート」と「3Dビュー」を軽で初採用。前者はリアバンパーに備えた4つのソナーによって、後方約3m以内にある障害物を検知し、自動ブレーキまでかけてくれる。後者は、従来の全方位モニターを立体的な映像として見せ、室外視点と室内視点の両方から確認できるようになっています。

インテリアも落ち着いた感じ。リアシートの跳ね上げ機構があるとベビーカーを縦置きできる

 子どもが生まれて初めてクルマの免許をとる、というママも多いなか、心配なのは事故。私自身、出産後しばらくは、子どもを乗せてクルマに乗るのをためらったので、安全面での強化は大歓迎です!!

■走行性能にもしっかりと進化が感じられる

 もちろん、走行性能でも進化が。新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用しているせいか、ボディのしっかり感が増しているように感じました。ターボ付きカスタムは、発進時から軽とは思えない身のこなしでキビキビと走ってくれるので、高速道路をよく使う人にはターボ付きがおすすめ。

 とはいえ街中メインならNA車でも充分。高速道路を走った際には、合流時に加速してしまえば室内も静かで、充分流れに乗って走ることができました。今回は試さなかったけれど、パワーが欲しい高速道路での合流では、「パワーモード」を使うとスムーズに合流できるとか。

見切りもいいし、運転も非常にしやすい。お子さんと一緒にお買い物なんてシーンも考えられている

 個人的にはNAのボディでターボ付き、がベスト。でも、その設定がナイ!!(笑) 装備が充実したことで燃費値が下がっていたり、大開口スライドドアや助手席ロングスライドといった飛び道具はなかったりするものの、おしゃれな空間で、快適に過ごしたい、というママたちにはピッタリ。ベビーカーを使う必要のないファミリーであれば、なおさら。家族にも乗ってもらってぜひ比較検討してみてください!!

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