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機能をデザインに昇華──アトレー・ワイルドレンジャーに注目!

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機能をデザインに昇華──アトレー・ワイルドレンジャーに注目!

「東京オートサロン2023」が1月13日から開催中だ。ダイハツは8台ものコンセプトカーを展示した。そのうちの1台、アトレー・ワイルドレンジャーはルーフに意外なモノを積んだ!

ジャングルをいくレンジャー

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ダイハツは軽自動車をベースに、楽しい提案を毎年見せてくれた。どきっとするようなグリーンで塗装されていた、アトレー・ワイルドレンジャーは好例だ。

全高1890mmのスーパーハイトワゴンであるアトレーをベースにし開発されたコンセプトモデルがアトレー・ワイルドレンジャーだ。

展示ブースでは、車名のとおり、ジャングルを思わせるグリーンを背景に、オフロードを再現した。

「当初は、アトレーの発展可能性を考えるなかで、災害救助の初動支援車はどうだろう? と、コンセプトを考えたんです」

デザインを指揮したダイハツ工業デザイン部の芝垣登志男さんは、意外な事実から話しはじめてくれた。

アトレーをベースに、オートサロン来場者向けに、ダイハツ車の可能性を見せたいという前提で、当初あがってきたコンセプトが、上記の災害救助だったんだそうだ。

「ただし、あまりまともに初動支援車デザインを追求しても、オートサロンという展示会の性格に合わない、と、途中から路線をやや変更しました」と、芝垣さん。

そこで、あらためて出てきた提案が、ジャングルをいくレンジャー。災害救助という大きなテーマは継続されつつ、もうすこし夢の部分をふくらませた。

夢のような部分を端的に表しているのが、ルーフボート。一見、ベースになったアトレーと同様の、スーパーハイトシルエットだが、ルーフはなんと、取り外し可能のボートなのだ。

「おぼれている人も助けられるというイメージです。オールも側面に取り付けてあって、いざという時はひとりでルーフからおろせます」

芝垣さんによると、しかし、ダイハツのデザイン部はボート設計の知見がなく、「ちょっと苦労しました」とのこと。

ボートは中空タイプなので、見た目より軽く、かつ水上での浮力もあるんだそう。年齢の若い来場者(つまり子ども)に、かなりウケていたのもよくわかる。

レンジャー(軍隊でなくこの場合は救助)はひとりで行動するもの、というコンセプトによって、ひとり乗りとしてデザインされている。

広い荷室は物資などが積めるスペース。アトレーには4WDがあるうえに、車重は1t程度と軽いので、じっさいに生産されたら、悪路も意外といけるんじゃないか? と、思わせる。

機能をデザインにまで昇華させたクルマなのだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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みんなのコメント

1件
  • メーカー純正の「チョイあげ」ってのもあっていいよね。外部ショップの後付けみたいに性能がないがしろにはならないだろうから。ほんと他の保安基準を適合させた上で足回りだけ少し上げてくれればいいのよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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