現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新型フェアレディZ発表で見えてきた日本の価格やスペック、スカイライン400Rとの違いを解説

ここから本文です

新型フェアレディZ発表で見えてきた日本の価格やスペック、スカイライン400Rとの違いを解説

掲載 更新 119
新型フェアレディZ発表で見えてきた日本の価格やスペック、スカイライン400Rとの違いを解説

<3.0L V6ツインターボに6速MTと9速ATの組み合わせ>

アメリカで新型Z(日本名:フェアレディZ)が発表されました。

>>現行型フェアレディZのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

すでにプロトタイプも公開されていて、ほぼそのまま量産されたといっていい外観のため目新しさは感じないかもしれませんが、正式発表に伴ってスペックなどが公表されたことで、これまで予想するしかなかった部分が明らかになっています。

そのひとつがエンジンです。

プロトタイプのときから3.0L V6ツインターボが搭載されるということで、日本ではスカイライン400Rに搭載されている「VR30DDTT」がZにも積まれることは容易に予想できましたが、Zにそのまま積んだというわけではなさそうです。

まず、トランスミッションは6速MTと9速ATが用意されると発表されました。「スカイライン400R」は7速ATなので、パワートレイン全体として見ると異なる仕様になっていることは明らかです。

<エンジンはスカイラインより高回転型になっている>

エンジンスペックも微妙に異なります。
<新型Z>
最高出力=405PS(発生回転数は未公表)
最大トルク=475Nm/5600rpm

<スカイライン400R>
最高出力=405PS/6400rpm
最大トルク=475Nm/1600-5200rpm

ピークの数値は共通ですが、最大トルクの発生回転が異なるということは異なるセッティングを受けていることがわかります。しかも、最大トルクの発生回転は高回転寄りにシフト。回して楽しめるフィーリングに仕立てられていることを期待させるスペックではないでしょうか。

<直線番長ではなくコーナリングマシンになっている>

もうひとつはフロントサスペンションの進化です。

新型Zのプラットフォームは現行Zからキャリーオーバーと言われていますが、日産は「フロントサスペンションはキャスター角を増やすなどしてジオメトリーを変更」と発表しています。

このジオメトリー変更を示すのがタイヤサイズなのです。新型Zに装着されるタイヤのサイズは
スポーツグレード……前後:245/45R18
パフォーマンスグレード……前:255/40R19、後=275/35R19
と発表されています。

これだけを見ると、FRによくあるタイヤサイズと感じますが、現行Zと比べると、進化の方向は明確に見えてきます。現行モデルのタイヤサイズは、
前:225/50R18、後:245/45R18
前:245/40R19、後:275/35R19
の2パターンとなっています。

18インチ、19インチのいずれにおいてもリアタイヤのサイズはそのまま、フロントだけが幅広くなっています。これはフロントタイヤの使い方が変わったことを示しているといえるのです。

日産はコーナリング性能が最大13%向上したとも発表しています。V6ツインターボのZといえば、直線番長的なキャラクターを想像するかもしれませんが、新型Zはコーナリングマシンとしてハンドリングを熟成してきたといえるのです。

<日本でのスターティング価格は450~600万円あたりを予想>

さて、日本仕様の新型フェアレディZについてはこの冬に正式発表されるとアナウンスされたのみで、気になる価格についてはまったく情報がありません。アメリカでのスターティングプライスは4万ドルという噂ですから、そのまま日本円に換算すると440万円となります。

現行モデルのスターティングプライスが税込み397万9800円ですから、440万円というのは時代進化を考慮すると妥当にも思えます。エンジンのコストとしては同等であろうスカイライン400Rの価格は562万5400円です。4ドアセダンのスカイラインよりフェアレディZがずっと高くなるというのは考えづらいのも事実でしょう。

現時点では日本仕様の装備(ナビや先進安全装備など)が不明ですから予想は難しいのですが、新型フェアレディZの価格は450~600万円あたりから始まるのではないでしょうか。そのくらいであれば、十分にユーザーに届くスポーツカーになること請け合いです。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

※写真
1~4枚目:新型Z(北米モデル)
5枚目:スカイライン 400R

文:carview! 編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

メルセデス、最初の公式写真公開 2026年にメルセデスは12年ぶりにGクラス カブリオレを復活させる!最新情報をお届け!
メルセデス、最初の公式写真公開 2026年にメルセデスは12年ぶりにGクラス カブリオレを復活させる!最新情報をお届け!
AutoBild Japan
「埼玉の新しい大幹線」がついに東京へ延びる! 「新東京所沢線」道路形態あきらかに「最終の仕上げをしています」
「埼玉の新しい大幹線」がついに東京へ延びる! 「新東京所沢線」道路形態あきらかに「最終の仕上げをしています」
乗りものニュース
499万円! 新「小さな高級車」発表! 全長4.3m“ちょうどいいボディ”に「専用の内外装」採用! パワフルな1.5リッター「直4」搭載! アウディ「A3スポーツバック」アーバンスタイルエディション登場!
499万円! 新「小さな高級車」発表! 全長4.3m“ちょうどいいボディ”に「専用の内外装」採用! パワフルな1.5リッター「直4」搭載! アウディ「A3スポーツバック」アーバンスタイルエディション登場!
くるまのニュース
メルセデスベンツ『Bクラス』、「Urban Stars」追加…AMGライン標準装備で575万円から
メルセデスベンツ『Bクラス』、「Urban Stars」追加…AMGライン標準装備で575万円から
レスポンス
レッドブルの黄金コンビが解散? ランビアーゼ、来季はフェルスタッペンの担当レースエンジニア退任か
レッドブルの黄金コンビが解散? ランビアーゼ、来季はフェルスタッペンの担当レースエンジニア退任か
motorsport.com 日本版
レンジローバー・スポーツ2026年モデル登場!『P530』&『SV』追加【ビスポークサービス導入】
レンジローバー・スポーツ2026年モデル登場!『P530』&『SV』追加【ビスポークサービス導入】
AUTOCAR JAPAN
ヤマハ「YZF-R9」欧州で2026年モデル発表 創立70周年記念カラーに注目 SNSで反響
ヤマハ「YZF-R9」欧州で2026年モデル発表 創立70周年記念カラーに注目 SNSで反響
バイクのニュース
NEXCOが大激怒「告発も考えます!」 「4年で21回も“不正通行”」した超・悪質事業者を名指しで発表! ルール“完全無視”で「規格外車両」を何度も運行 是正指導を公表
NEXCOが大激怒「告発も考えます!」 「4年で21回も“不正通行”」した超・悪質事業者を名指しで発表! ルール“完全無視”で「規格外車両」を何度も運行 是正指導を公表
くるまのニュース
事故るとパニクるのは仕方ない! それでも覚えておきたい事故直後にやるべき3つの行動
事故るとパニクるのは仕方ない! それでも覚えておきたい事故直後にやるべき3つの行動
WEB CARTOP
高市政権で最悪化する日中関係! トヨタ・日産が直面する中国「戦略資源」報復――サプライチェーン断絶の危機を考える
高市政権で最悪化する日中関係! トヨタ・日産が直面する中国「戦略資源」報復――サプライチェーン断絶の危機を考える
Merkmal
また!? アメリカ肝いりの新型艦計画「やめます」「代わりは急いで造れるものを」 鍵は日本にあるのでは?
また!? アメリカ肝いりの新型艦計画「やめます」「代わりは急いで造れるものを」 鍵は日本にあるのでは?
乗りものニュース
オトナの余裕を感じるよね! 快適に、ゆったりトコトコ走れるミドルクラスのネオ「レトロバイク」3選
オトナの余裕を感じるよね! 快適に、ゆったりトコトコ走れるミドルクラスのネオ「レトロバイク」3選
VAGUE
「800万円!? 」「チャンバー美しい…」公道仕様の2スト250cc新車ネイキッドが販売中
「800万円!? 」「チャンバー美しい…」公道仕様の2スト250cc新車ネイキッドが販売中
WEBヤングマシン
ポルシェ『911カレラT』、「Sonderwunsch」プログラムでカスタム…台湾の自然美を表現
ポルシェ『911カレラT』、「Sonderwunsch」プログラムでカスタム…台湾の自然美を表現
レスポンス
BMWグループに新CEO、ミラン・ネデリコビッチ氏が2026年5月就任へ…オリバー・ツィプセ氏の後任
BMWグループに新CEO、ミラン・ネデリコビッチ氏が2026年5月就任へ…オリバー・ツィプセ氏の後任
レスポンス
フォード、低価格EVにルノーの技術採用へ 欧州市場シェア回復急ぐ 『フィエスタ』後継車も登場か
フォード、低価格EVにルノーの技術採用へ 欧州市場シェア回復急ぐ 『フィエスタ』後継車も登場か
AUTOCAR JAPAN
“6年ぶり復活”のトヨタ「ルミオン」に「新型モデル」登場! “シエンタより大きい”「全長4.4m級コンパクトミニバン」に「ぐっと良くなった」「存在感ある」声も! 新たな南ア「3列7人乗りマシン」が話題に
“6年ぶり復活”のトヨタ「ルミオン」に「新型モデル」登場! “シエンタより大きい”「全長4.4m級コンパクトミニバン」に「ぐっと良くなった」「存在感ある」声も! 新たな南ア「3列7人乗りマシン」が話題に
くるまのニュース
日本人レーシングドライバーから見たドイツ道路事情と日本車の実力【みどり独乙通信】
日本人レーシングドライバーから見たドイツ道路事情と日本車の実力【みどり独乙通信】
Auto Messe Web

みんなのコメント

119件
  • もう最後の高性能エンジンでしょ・・
     早く国内販売してほしいです・・私、当然迷わず購入します・・  
       
  • 新しいZの9速ATを400Rに載せて欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

549 . 8万円 930 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

36 . 0万円 2070 . 0万円

中古車を検索
日産 フェアレディZの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

549 . 8万円 930 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

36 . 0万円 2070 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村