この記事をまとめると
■日本カー・オブ・ザ・イヤーは1980年に創設された由緒ある賞典
出せばバカ売れ必至! それでもトヨタが軽自動車を作らないワケ
■第42回 2021-2022では日産ノートが大賞に輝いた
■車種単体ではなくメーカーごとに競ったらどのような結果になっていたのかについて解説する
第42回では日産ノートが大賞に輝いた
その年の代表となる優秀な1台を選ぶべく、1980年に創設された由緒ある賞典である「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(通称COTY)。これまでの受賞モデルを振り返ってみると、ソアラやシビック、レガシィやロードスターといった、日本の名車列伝に刻まれる錚々たる名前が並びます。最新の「第42回 2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、すべてのノミネート車のなかからまず「10ベストカー」として10台に絞られました。
今回はトヨタがミライ、ランドクルーザー、そしてスバルと共同開発した86/BRZと3台も10ベストに残る一方で、日産はノート、ノートオーラ、ノートオーラNISMO、ノートAUTECHクロスオーバーの4台を「ノートシリーズ」とした一団で迎え撃つ態勢に。そこへ先代が大賞を獲っているフォルクスワーゲン・ゴルフや、世界に誇るPHEV技術で立ち向かう三菱アウトランダーも絡み、2021年12月8日に開催された最終選考会は大荒れとなりました。
選考方法は、60名の選考委員が1名25点を持ち、1台に必ず10点を投じます。残りの15点を最大9点を上限として4台に振り分けることになっています。そして最後まで続いた86/BRZとの激戦を制し、見事大賞に輝いたのは、日産ノート。日産としては初代リーフ以来、10年ぶりの大賞獲得となりました。また、大賞が国産車だった場合には、もっとも得票の高い輸入車に「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が授けられることとなっており、フォルクスワーゲン・ゴルフが勝ち取っています。
さらにCOTYには4つの部門賞があり、その投票では1名10点を最大3台まで、自由に振り分けられることとなっています。その結界今回は、「デザイン・オブ・ザ・イヤー」にBMW 4シリーズ、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」に三菱アウトランダーPHEV、「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・ヤー」にシボレー・コルベット、「K-CARオブ・ザ・イヤー」にはホンダN-ONEがそれぞれ輝いています。
さて、ここで気づいた方もいるかもしれませんが、10ベストカーには3台もトヨタ車がノミネートされていたのに、結局は無冠に終わっていますよね。それってどうなの? もしクルマごとの得票数ではなく、F1グランプリのコンストラーズタイトルのように、メーカーごとに得票数を競っていたら、いったいどこが勝っていたのでしょうか。すごく気になりますよね。
そこで、地道に全ての得票をメーカー対抗で計算し直し、メーカー版COTYを出してみました! 10ベストカーの得票は非公開なので、得票数が公開されている本賞、部門賞で競い、共同開発である86/BRZの得票はそのままトヨタとスバルそれぞれに加算しています。そうするとどうでしょう……超意外な驚きの結果となったのです。
メーカー対抗ではやっぱりトヨタが強かった!
まず本賞ですが、本来のクルマごとの得票は以下の通りでした。1位日産ノートシリーズが335点。2位トヨタ&スバルのGR86/BRZが264点。3位がホンダ・ヴェゼルの227点。4位が三菱アウトランダーPHEVで206点。5位がフォルクルワーゲン・ゴルフの168点。6位がトヨタ・ミライの104点、7位がシボレー・コルベットの81点。8位がメルセデス・ベンツCクラスの51点、9位がトヨタ・ランドクルーザーで45点。10位はBMW4シリーズで19点。
これをメーカー対抗で計算し直してみると当然のことながら、3台分が加算されるトヨタがトップに躍り出て、413点となります。スバルも264点なので、ホンダを抜いて3位に躍り出てきます。この時点でBMWは10位圏外にはじき出されますね。
ところがデザイン部門賞の得票を加算すると、やはり大賞に輝いているBMWが一気に躍進。270点を獲得して4位に浮上。ホンダもヴェゼルやシビックのデザインが高評価を得て、再び350点で3位に返り咲きます。対してトヨタ、日産はほとんどデザインでは得票が入らず、順位こそ1位トヨタ432点、2位日産364点と守ったものの、ホンダに追い上げられてきましたね。また、スバル、三菱、VWもほとんど得票を伸ばせず、本賞でランク外だったマツダ26点、DS20点、キャデラック4点、プジョー2点が入りました。
次に、テクノロジー部門を加算してみると、大賞を獲っている三菱がここで一気に2位浮上。682点を叩き出します。でもトヨタも負けておらず、ランクルやMIRAIが得票を稼いで682点と1位を死守! 3位に日産が374点で返り咲き、ホンダは358点で4位に後退。ここで初登場となったのは、アウディ1点のみでした。
続いてパフォーマンス部門を加算すると、86/BRZとコルベットがデットヒートを繰り広げ、コルベットだけで283点を獲得。トヨタもランクルの評価が加わり、286点を叩き出して968点とダントツ1位に。2位三菱692点、3位スバル476点、ここで4位にシボレーが414点で大躍進です。日産は381点で5位、ホンダは358点で6位に後退。BMWは300点で7位になり、8位VW215点、9位メルセデス・ベンツ74点、10位がマツダ33点となっています。
最後にスズキとホンダの一騎打ちとなったK-CAR部門は、ホンダの圧勝。加算後にどこまで順位を上げるかが見ものです。スズキもワゴンRスマイルで203点を獲得しているので、トップ10に食い込んでくることでしょう。
ということで総合結果はこちらです! メーカー対抗COTY、見事に優勝したのはトヨタ/968点。さすがですね。2位、N-ONEが高評価だったホンダ/860点。3位はなんと、パフォーマンス部門で躍進した三菱/692点が踏ん張りました!
4位はスバル/476点。5位はなんということでしょう、コルベット1台でここまで頑張った、シボレー/414点。そしてクルマ別で大賞だった日産は381点で6位に沈みます。7位がBMW/300点。8位はVW/215点。9位にスズキ/203点が入り、10位はメルセデス・ベンツ/74点ということになりました。
この結果を見て、皆さんいかがでしょうか? 1台ずつでは惜しくも無冠だったトヨタですが、やっぱりメーカー対抗となると強いですね。5位に食い込んだシボレーも、大きなインパクトを残した年だったのかなという印象です。さて、今年はどんなクルマが代表に選ばれるのか、ぜひ楽しみにしていたいと思います。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
F1のコンストラクターズを例えに出すんだったら、F1みたいに各社平等に2台ずつノミネートされないと不公平なのはアホでも分かる。