トヨタ自動車は25日、ラージサイズミニバン「アルファード」および「ヴェルファイア」にマイナーチェンジを実施し、1月8日に発売すると発表した。今回の改良ではデザイン変更により存在感をより際立たせるとともに、自転車や夜間の歩行者も検知できる最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(第2世代版)」を標準装備した。価格は、335万4480円から750万8160円まで。
ラージサイズミニバン市場において、販売面で圧倒的な強さを誇るアルファード&ヴェルファイア。その人気の秘訣となっているデザイン、安全性、乗り心地の三拍子を、より引き上げたのが今回の改良のポイントとなっている。
アルファード/ヴェルファイアがビッグMC。注目は次世代版トヨタセーフティセンス
デザインについては、フロントマスクを大胆に刷新することで威風堂々としたデザインに磨きをかけた。変更された部品は、ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパー、バックドアガーニッシュ、リアコンビネーションランプと多岐にわたる。アルファードは鉄仮面を思わせる顔立ちに、ヴェルファイアは牙を剥いているような押しの強い表情が与えられた。
インテリアについては、メーター加飾を始め、シート表皮、木目の色の変更などにより、定評ある高級感の演出が磨きがかけられた。
安全性については、自動ブレーキなどを含む予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense P」の進化版となる「Toyota Safety Sense(第2世代版)」を新たに採用。これは、対歩行者に対する安全性をさらに向上させ、従来は困難だった日中の自転車や夜間の歩行者を検知可能(対応速度は約10-80km/h)としたほか、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要なステアリング操作を行う機能(レーントレーシングアシスト)などを持つ。
また道路標識を認識し、マルチインフォメーションディスプレイに表示するロードサインアシストも新たに搭載したほか、駐車場から出庫する際に後方左右からの接近車の存在を知らせるリアクロストラフィックアラートや、車線変更時に死角に入ったクルマの接近を警告するブラインドスポットモニターも新設定した。
さらに乗り心地の向上に効果があるボディ各部の補強を実施したほか、3.5リッターV6エンジン搭載車には、新エンジン(2GR-FKS)+ダイレクトシフト8ATを採用し、ダイレクトな走りと低燃費を追求した。
なおグレード展開については、ブラック&ホワイトの内装色や、シルバー木目調の専用加飾、防汚処理加工を施したホワイト色のプレミアムナッパ本革シートなどで豪華さを高めたエアロ仕様の最上級グレード「アルファード エグゼクティブ ラウンジS」と、「ヴェルファイア エグゼクティブ ラウンジZ」を新たに追加した。
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