ID.4ベースのオフロード・バージョンはなかなかの本格派である。
最高出力382ps
9月9日、フォルクスワーゲンは「ID.エクストリーム」と呼ぶBEV(バッテリー式電気自動車)のコンセプト・モデルを発表した。
ID.エクストリームは、クロスオーバーのBEVである「ID.4」の高性能バージョン「GTX」をベースに開発されたオフロード・バージョンだ。
エクステリアでは、18インチの専用デザインアルミホイールやオフロードタイヤ、3Dプリンターによる樹脂製ホイールアーチによって力強さを演出。カンガルーバーを彷彿とさせるデザインのフロントバンパーや、ルーフ上に設置されたLEDライトバーも特徴だ。アンダーボディにはアルミニウム製カバーを装着し、バッテリーなどを悪路から守る。
インテリアの写真は明かされていないものの、人工皮革である「アルカンターラ」を各所に使い、シートも刷新。オレンジをアクセントカラーとして取り入れるという。
搭載するモーターは前後2基で、4輪を駆動する。最高出力はベースのGTXより87psアップした382psに達する。最大トルクや満充電時の航続可能距離などは明かされていない。
BEVゆえにエンジン・サウンドこそないものの、フォルクスワーゲンは独自の走行音を開発。ホイール・ハウジング内に設置されたサウンド・ジェネレーターを介し、外部に流れるという。ただし現時点で音色などは不明。
新型ID.エクストリームの市販化は未定だ。
文・稲垣邦康(GQ)
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