これまでディーゼルエンジンのみだったマツダの3列目シートありのSUV「CX-8」に、新たにガソリンエンジン・モデルが追加された。
マツダは、2012年登場の初代CX-5以降、SUVについてはクリーンディーゼルエンジン車の販売に力を注ぎ、ひとまわり小型のCX-3も当初、ディーゼルエンジンのみの設定で販売された。CX-8は、ディーゼルエンジン搭載車しかなかったのである。
走りがグンとよくなった──マツダのミドルサイズSUV、CX-5の新型に注目せよ!
ディーゼルエンジンは熱効率が高く、燃費がよい。前輪駆動セダンのアクセラを除けばハイブリッド・モデルのないマツダにとって、ディーゼル・エンジンは環境対策の重要な武器だ。
とはいえ、ディーゼルエンジンが根本的にもつ振動・騒音の問題は残る。今回、CX-8に採用した2.5リッター直列4気筒エンジンは、自然吸気のものとターボチャージャー付きのものの2タイプ。振動・騒音面でディーゼル車を敬遠してきたカスタマーに訴求しよう、というわけだ。
お買い得な2.5リッター自然吸気エンジン
マツダ独自の「SKYACTIV」技術を採用する自然吸気の2.5リッター直列4気筒エンジンは、世界トップレベルの高圧縮比を実現したうえで、自然吸気ならではの活気ある出力とエンジン回転の滑らかさを味わえるすぐれもの。「Be a driver」の企業スローガン通り、運転を楽しめるSUVとして、この自然吸気ガソリンエンジンはCX-8の走りに躍動感をもたらす。アクセルを踏み、ハンドルを切るたびに喜びがある。
今回は、発表前の事前試乗だったためテストコース内のみの走行であったが、早く公道へ、街へ、そして郊外の道へ飛び出したい衝動にかられた。やはり運転を楽しむならガソリンエンジンだと思わせる。ps/Nmパワーも必要十分。少人数乗車であれば力不足は感じない。それでいて、エントリーグレードの価格は289万4400円だから、車格を考えると随分とお買い得な価格設定だと思う。
ターボエンジンは、自然吸気とは趣の異なった運転感覚をもたらす。ターボチャージャーやインタークーラーなど補機の重量増があるためではないか、と思うが、車両全体が重い印象となり、ことに前輪側の重量増を意識させられる。動力性能は、ターボチャージャーで過給されるためなんら不足はないが、全体的な走りが自然吸気モデルほどシャープではない。
とはいえ、エンジンの完成度は高い。ターボチャージャーの過給は、ターボラグを感じさせず、あたかも自然吸気の3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載しているかのような太いトルク感覚を備えた加速をもたらす。自然吸気の大排気量エンジンを好む人がうなずけるエンジン特性だと思う。3列目のシートを活かした多人数乗車を頻繁におこなうユーザーには最適だ。ただ、ひとりで運転する状況では、自然吸気エンジンの爽快さがより魅力的だ。普段の乗車人数に応じて、エンジンを選択すれば良いと思う。
CX-8の商品改良では、先にCX-5で採用した「G‐ベクタリング・コントロール(通称:GVC)」と称されるコーナーリング時の姿勢制御装置の進化版「GVCプラス」が備わる。
「GVC プラス」によって、ステアリング操作の際にエンジン出力をわずかに抑え、かつブレーキ制御によって、的確に狙い通りのラインに乗せられるとうたう。
実際、運転すると効果は絶大だった。制御の介入はほとんど感じられず、ごく自然に滑らかな旋回姿勢をつくる。あたかも熟練ドライバーがカーブを曲がる際におこなう姿勢制御に近い。これにより、車線変更もよりスムーズになった印象だ。過度にステアリング操作を意識せず車線の変更出来る安心がある。
また、同乗者の身体の揺れを抑え、快適性を高めるとうたうが、助手席に乗ると確かに揺れが穏やかになったように感じた。カーブの続く山間部では、より顕著に効果を体感出来るだろう。
「制御によって運転がつまらなくなるのでは?」と、心配する向きもあるだろう。制御のオフスイッチも備わらない。しかし、心配は無用だ。安定感と運転の歓びを見事に両立した“快適制御機構”である、と言える。
ガソリンエンジンの追加とGVCプラスの採用により、新型CX-8の魅力はグンっと増した。しかも、エントリーグレードの価格が300万円を切ったのだから購入のハードルも大幅に下がっている。全長4.9mの大柄なボディサイズだからこそ実現した伸びやかなデザインもいい。都市型SUVとして勧めたい1台である。
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