セダンやクーペと同様に、現代のクルマ社会で淘汰されつつある感が否めないホットハッチ。だが、しかし! 今秋にマイナーチェンジを予定しているフィットでは、走りの質にこだわったRSグレードが復活する。さらに、よ~く調べてみると各社の現行モデルのなかにはホットハッチたるクルマがまだまだ存在する。そう思うと……時代遅れなんて言ったのは、どこのどいつだ? ホットハッチはまだまだ需要があるのだ。
そこで、ここでは今こそ乗るべき現行モデルのホットハッチと題して各社のモデルを紹介するが、1980年代に隆盛をきわめたホットハッチに負けず劣らずのラインナップに注目してほしい。
ホットハッチは時代遅れじゃない!! 今こそ乗るべき激推し現行モデル5選
文/FK、写真/トヨタ、スズキ、日産、マツダ
ノート オーラNISMOでフォーミュラEからインスパイアされた熱い走りを味わえ!
ノーマルとは一線を画すスポーティなボディカラーも特長のノート オーラNISMOでは、ふたつの専用2トーンボディカラーをはじめとした全6種類のカラーバリエーションが用意されている
NISMOのこだわりを満載した“駿足の電動シティレーサー”として、2021年8月に発表されたノート オーラNISMO。
その特長はズバリ3つある。ひとつ目は、NISMOのアイコンであるレッドアクセントのレイヤードダブルウイングを採用して、低重心かつワイド&ローフォルムを実現したエクステリアデザイン。無駄を削ぎ落した新世代のNISMOデザインは、エネルギッシュでありながらも電動車ならではの先進感が巧みに表現されている。
ふたつ目は高揚感をもたらすハンドリングで、ハイグリップタイヤの性能を最大限に活かすサスペンションの専用化と車体剛性配分の最適化によって、クイックでスムーズなハンドリングと高い操縦安定性を高いレベルで両立。
3つ目は、ノート オーラの真骨頂とも言うべき、俊敏なレスポンスと伸びのある加速だ。第2世代e-POWERの特徴を活かした優れた加速性能は走り好きのドライバーでも十分に満足できる内容だが、これに加えて電動車ならではの走りをいっそう際立たせるために、ドライブモードに専用のNISMOモードを新たに設定。
室内空間も走りへの集中と高揚感を掻き立てるスポーティさを強調した演出がなされていて、ドライバーズシートに身を委ねた瞬間からテンションが上がることは必至!
アンタが大将! GRヤリスは最新・最強・完全無欠のホットハッチ
新開発の1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジンのハイパワーをスポーツ4WDシステムであるGR-FOURが余すことなく四輪に伝達して異次元の走りを披露する、GRヤリスのフラッグシップRZ“High-performance”
「現行の国産車で一度は乗ってみたいホットハッチは?」と聞かれたら、トヨタ純血のロードゴーイングカーである“GRヤリス”と答える人が大半だと思う。
なぜなら、そのハイパフォーマンスぶりはモータースポーツの世界で証明済みであり、WRC(世界ラリー選手権)においては2019年から3年連続でドライバーズタイトルを獲得に加え、昨年はマニュファクチャラーズ・ドライバー・コドライバーの3冠も達成。2022年シーズンも圧倒的な強さを見せているのだ。
そんなGRヤリスは、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発されたトヨタ初となるモデル。トップグレードのRZ、廉価グレードのRS、競技ベースグレードのRCという3グレードで構成されるが、卓越した走行安定性と圧倒的な加速、気持ちいいエンジンの伸びが体感できるRZのスペックは圧巻!
272psの最高出力と37.7kgmの最大トルクを発生する小型軽量の直3 1.6リッターインタークーラーターボエンジンのG16E-GTS、多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用したスポーツ4WDシステムのGR-FOUR、スムーズな変速をアシストする6速インテリジェントマニュアルトランスミッションなどの専用装備の充実ぶりもクルマ好きにはチョ~が付くほど魅力的!
GRブランドじゃなくたって十分ホットなカローラ スポーツ
カローラ スポーツのデビューと同時にフロントエンブレムも一新。車名の頭文字である“C”と3つの花冠をモチーフにしたシンボリックなエンブレムが採用された
2018年6月に発売されたカローラ スポーツも高いパフォーマンスを備える現代ホットハッチの一台。
そのエクステリアはTNGAプラットフォームの採用による低重心かつワイドなスポーティシルエットなどによって、踏ん張り感のある佇まいを強調。そんなスタイリッシュでスポーティなビジュアルもさることながら、116psの最高出力を発生する1.2リッターの直噴ターボエンジンは低速域から幅広い回転域で最大トルクを発生。ボディ開口部に環状骨格構造を採用した高剛性ボディの恩恵もあって、安定感の高い走りも実現している。
2018年8月には、6MT搭載モデルも新たに設定。ちなみに、この6MTには誰もがマニュアル操作を楽しめるよう、変速操作と発進操作をアシストするインテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)が採用されている。
iMTとは、コンピュータがドライバーのクラッチ操作&シフト操作に合わせて最適なエンジン回転数になるように制御するもので、スムーズな発進をサポートするとともに、ドライブモードセレクトでSPORTモードを選択すると走行中の滑らかな変速をアシストしてくれる優れモノ。2022年後半に発売が予定されているGRカローラじゃなくても、イマドキのカローラは十分ホットなのだ。
“昭和のホットハッチ”の雰囲気を感じさせるスイフトスポーツ
流麗でたくましいフォルムが目を惹くスイフトスポーツのボディは、超高張力鋼板や高張力鋼板を広範囲に使用することで剛性の向上と軽量化を高い次元で両立
2017年9月に発売されたスイフトスポーツこそ、往年のホットハッチの流れを汲んだ一台と言っても過言ではない。
140psの最高出力を発生する1.4リッター直噴ターボエンジンがもたらす力強い走りが痛快すぎるスイフトスポーツは、約200万円というリーズナブルな車両本体価格に見合わない充実の装備が何とも魅力!
例えば、基本性能の向上や軽量化に貢献するプラットフォーム“HEARTECT”の採用をはじめ、ギヤ比のクロスレシオ化とショートストローク化でダイレクトなシフトフィールが心地良い6MT、従来のATの概念を覆すスポーティな6AT、コーナリング時のロールを抑制しつつ不快な突き上げ感も解消したモンロー製ストラット&ショックアブソーバーなど、誰もがスポーティな走りを体感できる専用のチューニングがなされているのだ。
さらに、スポーティなエキゾーストサウンドに仕上げられた排気系をはじめ、吸気系、冷却系、懸架系などもスイフトスポーツ向けに専用設計が施されている。
ノーズを前方にせり出すことで躍動感を表現したフロントビューが存在感をアピールするエクステリアも先代モデルから空気抵抗を約10%低減……とスイフトスポーツはもはや文句のつけようがない、現代を代表するホットハッチなのだ。
羊の皮を被った狼を気取るならMAZDA2 15MBに決まり!
一見しただけではMAZDA2の標準モデルと大差がない15MB。だからこそ、“羊の皮を被った狼”を気取ることができるのだ! モータースポーツのシーンでも意のままに操れる仕様が心を揺さぶる
国産のモータースポーツベース車両といえばロードスターNR-Aや先述のGRヤリスが有名だが、マツダにはもう1台忘れてはいけないモータースポーツベースのホットハッチが存在する。それはMAZDA2の15MBだ。
現在は受注を停止しているものの来春以降の販売再開を予定している15MBは、日常の街乗りからサーキット走行まで楽しめるモータースポーツのエントリーモデルとして登場。安全性と快適性を両立した15Cグレードをベースに、モータースポーツを楽しむべく動力性能の強化や専用のアルミホイールの採用などで約10kgの軽量化を実現している。
なかでも注目したいのはMotorsport Baseというネーミングに相応しいエンジン。他のグレードと同型式のSKYACTIV-G P5-VPS型でありながら最高出力を6ps、最大トルクを0.7kgmアップした無鉛プレミアムガソリン仕様を搭載。
6MTのみの設定となるトランスミッションもモータースポーツシーンでストレスのない走りを提供するべく、ギヤ比の最適化も行われている。
モータースポーツベース車両であるがゆえに他のグレードに比べれば標準装備の内容は簡素で、オプションの設定もきわめて少ないが、165万円というリーズナブルな車両本体価格は魅力的と言わざるを得ない。
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みんなのコメント
居間こそ乗るべきとか余計なお世話ですよベストカーさん。
今が買いとか無責任な記事ばかりよく書けるな。