先代から受け継がれるキャラクター
text:Kenichi Suzuki(鈴木ケンイチ)
【画像】【画像】今や貴重な国産FRスポーツ【新型GR 86/BRZを詳しく見る】 全234枚
editor:Taro Ueno(上野太朗)
トヨタとスバルが共同開発するスポーツカー、GR 86とBRZ。その新世代モデルが発表された。日本での発売は、秋以降となるようだ。
初代となるトヨタ86とスバルBRZは、後輪駆動という特性を重視した、ハンドリングの楽しいスポーツカーであった。
それが新型になって、エンジン排気量を2Lから2.4Lに拡大したが、ターボなどの過給機の採用はなかった。
最高出力は235psで、先代より28psアップしているが、驚くほどの高出力というわけではない。BセグメントのGRヤリスの1.6L 3気筒ターボの272psの方がパワフルなのだ。
つまり、新型になって少々パワーアップしているものの、新しいGR 86とBRZの基本的なキャラクターは先代のままなのだろう。
今回は、そんなGR 86とBRZのライバルとなる日本車たちを紹介しよう。現行モデルだけでなく、絶版モデルからもピックアップしてみた。
最大のライバルはロードスター
ハンドリングの楽しい後輪駆動のスポーツカー、しかも現役世代のライバルとなれば、マツダのロードスターが筆頭だろう。
搭載するエンジンは、1.5Lで最高出力は132psに過ぎない。しかし、「人馬一体」と呼ばれる走りは、1989年に誕生した初代ロードスターから綿々と受け継がれるもの。
オープンカーという魅力もあいまって、「楽しさ」という部分が、ロードスターの最大の魅力となる。また、過去30年以上にわたって販売されてきたこともあり、中古車の数が非常に多いというのもロードスターの強みだ。
また、ロードスターには電動で開閉するハードトップを持つ、ロードスターRFという派生モデルが存在する。しかも、ロードスターRFには最高出力158psの2L直列4気筒エンジンが搭載されている。
GR 86やBRZには届かないものの、「FRのクーペが欲しい」という人には、ロードスターRFもおすすめだ。
GR 86/BRZと、ロードスター/ロードスターRFを比較すると、パワーと4座&ハッチバックならではの実用性の高さの部分ではGR 86/BRZが勝る。
一方、ロードスター/ロードスターRFは、人馬一体の走りの気持ち良さ美点となる。
パワーで勝るフェアレディZ
日本だけでなく、アメリカでも大人気の伝統のFRスポーツカーといえば、日産のフェアレディZだ。ちょうど昨年の秋に新世代モデルのコンセプトモデルが発表されており、この秋に発売予定のGR 86とBRZと、それほど時間を置かずに新型のフェアレディZも登場することだろう。
新世代のフェアレディZは、全長4382×全幅1850×全高1310mm。全長4265×全幅1775×全高1310mmのGR 86/BRZと比べると、全長と全幅が大きい。
しかも、フェアレディZには、排気量は不明なもののV6ツインターボが搭載される。2.4LのNAエンジンであるGR 86とBRZよりも、確実にパワフルになるはずだ。
フェアレディZの主戦場であるアメリカで人気のマッスルカーというジャンルに属する。GR 86とBRZが軽快なハンドリングと4座の実用性の高さ、フェアレディZが豪快なパワーという違いとなる。
また、現行のフェアレディZも3.7L V6エンジンを搭載しており、基本的なキャラクターは新世代モデルと同じ。こちらもGR 86とBRZの良きライバルとなるだろう。
中古車も視野に入れると……
中古車も範疇にしてGR 86とBRZのライバルを探すとなると、その筆頭となるのがマツダのRX-8ではないだろうか。2013年まで発売されていたFRスポーツカーだ。
特徴は、他にないロータリー・エンジンを搭載していたこと。
ロータリー・エンジンは、トルク感こそ薄いものの、非常に滑らかに回る独特のフィーリングがあり、根強いファンが存在する。このエンジンがあるだけで購入する人がいたほどの特別なものであったのだ。
そして、4座の4ドアが観音開きで、後ろ側が短い、独特のフリースタイルドアを備えていることだ。
このユニークなドアを採用することで、4ドアでありながら、車体を短く切り詰めることができ、スポーツカーらしいスタイルと走りを実現できたことだ。
また、RX-8はターボのないロータリー・エンジンで、前期型で最高出力250psであったものを、後期型では235psにダウン。
実のところ、ロータリー・エンジンのコンパクトさを利用して、パワーよりもハンドリングの良さに注力したモデルでもあったのだ。
サイズと重量は、RX-8の方が大きく重いが、ハンドリングの楽しい4座FRスポーツという点ではGR 86/BRZと同じキャラクターとなるのだ。
唯一無二の「ホンダ」味わえるFR
続く、旧世代のFRスポーツカーといえば2009年まで発売されていたホンダのS2000も忘れてはならない。
こちらは2座のオープンカーではあるが、最高出力250psを誇った2LのNAエンジンが最大の魅力だ。
なんと、今から20年以上も前の1999年のデビューでありながら最新のGR 86とBRZよりもパワフルであったというから驚くばかりだ。
ただし、2005年のマイナーチェンジで、使いやすさを重視するため排気量を2.2Lに拡大してトルクをアップしている。
強烈なNAエンジンという、GR 86/BRZとは、また違ったホンダらしい個性の強いスポーツカーであったのだ。
日産のあの名車もライバルに
そして、最後に挙げる旧世代のライバルは、日産のシルビアだ。
最終モデルとなるS15型は、2002年に発売が終了している。少し古くなるが、4座のFRクーペという点では、GR 86/BRZと同じ。
2Lの4気筒エンジンを搭載しており、NAとターボがラインナップされていた。
NAが165ps程度だが、ターボは250psも出ており、やはり最新のGR 86/BRZよりもパワフルであった。中古車の数は、それなりに多いけれど、程度の良いクルマは200万円以上することもざら。
今後は、さらに高くなる可能性もあるほどの人気モデルだ。
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