■21年ぶり復活の「スターレット」がめちゃ売れてる
トヨタの子会社で南アフリカに拠点を置くトヨタ・サウスアフリカ・モーターズは2024年6月4日、同市場での月間販売台数(5月)で「スターレット」(1047台)がハイラックス(2367台)、カローラクロス(1543台)に次いで3位になったと発表しました。
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日本でスターレットといえば、1970年代から1990年代にかけてトヨタのボトムレンジを担ったコンパクトカー。1999年8月に登場した世界戦略車「ヴィッツ」によって、約四半世紀にわたる歴史に一旦は幕を下ろしました。
ところが2020年、南アフリカで21年ぶりにその名が復活し、以降アフリカ諸国へ販売エリアを広げています。
ただ留意したいのは「純トヨタ車」ではないということ。スズキがインドで生産している「バレーノ」というコンパクトカーをトヨタの販売網で展開する、いわゆるOEM(相手先ブランドによる生産)車です。
ボディサイズは全長3990mm×全幅1745mm×全高1500mm。ホイールベース2520mm。
パワートレインは最高出力104ps/最大トルク138Nmを発生する1.5リッター直4ガソリンエンジンに、5速MTまたは4速ATを組み合わせています。
バレーノとの違いはフロントマスクとエンブレムで、グリルとバンパーがトヨタ専用デザインとなっています。価格は25万2100ランド(約215万円)からです。
南アフリカにおけるトヨタのシェアは約25%(2022年)で第1位。南アフリカの経済はコロナ禍が収束しても、長期化する計画停電により、生産活動の停止、物流の混乱に見舞われ、自動車販売もやや低迷しています。
そうした中でもトヨタ車の売れ行きは堅調で、同社によると「売れているのは信頼の証」だといいます。
近い将来、中間所得層が拡大すると予想されているアフリカ市場を攻略するうえでも、スターレットのような安くて信頼できるコンパクトカーは欠かせない存在。同社は今後も販売&サービス網を拡充していく考えです。
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