スカイアクティブG 1.5が大幅に燃費向上。念願の20km/L台に
マツダがコンパクトカー「マツダ2」の商品改良を実施しました。注目はスカイアクティブG 1.5という主力グレードのガソリンエンジンを大幅改良したことです。
これまでレギュラーガソリン仕様のスカイアクティブG 1.5エンジンは圧縮比12.0でしたが、今回は「ダイアグナル・ボーテックス・コンバスチョン(斜め渦燃焼)」と名付けられたマツダらしいこだわりの技術で、14.0まで圧縮比を上げてきました。
一般論ですが、圧縮比を上げることでエンジンの効率がよくなります。今回の進化ではパフォーマンスより燃費に性能向上を振った成果もあり、従来型エンジンに対して燃費は約6.8%向上して、WLTCモードで20.3km/Lと大台を超えてきました。逆に言うと国産コンパクトカーの非ハイブリッド・ガソリンエンジンのFFグレードで20.0km/Lに届いていなかったのはマツダ2の19.0km/Lだけでしたから、カタログスペックの面でも競争力を増してきたといえます。
ヤリスの1.5Lガソリン車にはパワーも燃費も負けている
ところで、この手のコンパクトカーでレギュラーガソリン仕様の圧縮比14.0というのは、どのくらいすごい数値なのでしょうか。
数年前の常識からすると驚異的といいたくなるスペックなのですが、現在はトップランナーをキャッチアップした程度かもしれません。というのも、トヨタ ヤリスが搭載するエンジンは、マツダが改良したエンジンの上を行っているからです。
ヤリスに合わせて誕生した1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)は、レスシリンダー思想の3気筒エンジンで、最高出力は88kW、最大トルクは145Nm。マツダ2の高圧縮ガソリンエンジンのスペックは最高出力81kW、最大トルク142Nmですから、いずれもヤリスの3気筒エンジンが勝っています。
さらにWLTCモード燃費を見るとヤリスのベストグレード(FF)は21.6km/Lとなっています。ヤリスのトランスミッションはギア機構付きCVTということもあるので単純比較してはいけないかもしれませんが、ユーザーメリットとなる燃費性能でもヤリスは改良したマツダ2を大きく上回っているのでした。
このあたり、マツダ2のガソリンFF車の車両重量が1090kgとなっているのに対して、ヤリスは990~1020kgと100kg近く軽量になっている影響が大きいといえます。逆に、車重という要素を加味して考えればマツダ2の燃費性能は十分に健闘しているともいえます。
ポテンシャルは十分。次世代モデルとの組み合わせに期待
ちなみに、同じ4気筒ですが、排気量が1.3Lとちょっと小さなエンジン(最高出力72kW・最大トルク118Nm・圧縮比13.5)をCVTと組み合わせて積んでいるホンダ フィットと比べてみましょう。
フィット(ガソリン・FF車)のWLTCモード燃費は燃費ベストグレードで20.4km/L、車両重量1070kgですが、マツダ2と同じ1090kgのグレードはWLTCモード燃費が20.2km/Lとマツダ2をわずかに下回ります。フィットより排気量が大きく、トランスミッションも6速ATで燃費には不利なマツダ2が互角以上に渡り合っているのがわかります。ヤリスとの比較では見劣り感もありましたが、「斜め渦燃焼」というマツダの新技術はライバル比較でも成果を感じることができるのです。
その意味では、ボディの軽量化や空気抵抗などの走行抵抗を低減した新しいシャシーやボディに、この新エンジンを積んだらどこまで燃費性能では伸びるのか、期待が高まってくるのではないでしょうか。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真1~3
マツダ2 特別仕様車 サンライトシトラス(高圧縮スカイアクティブG搭載車)
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