現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10年ひと昔の国産車 45】レクサス LSに加わった「SZ」はスポーツテイストを強調したモデルだった

ここから本文です

【10年ひと昔の国産車 45】レクサス LSに加わった「SZ」はスポーツテイストを強調したモデルだった

掲載 更新 3
【10年ひと昔の国産車 45】レクサス LSに加わった「SZ」はスポーツテイストを強調したモデルだった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「レクサス LS」だ。

レクサス LS460(2009年:マイナーチェンジ)
快適性能にかけては世界のサルーンが手本にしているといっても過言ではない、レクサス LS。そのLSが、今年(編集部註:2009年)も進化した。それも比較的大がかりなマイナーチェンジといえるだろう。レクサスはイヤーモデル制度を採用しており、今回の年次改良の話題は、なんと言っても走りのこだわりを注入したスポーツグレード「SZ」の追加だろう。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

ダンパーやスタビライザーを専用チューニングしたサスペンションや、ブレンボ製のブレーキの採用、BBS製ホイールや245/45R19サイズのタイヤを履くなど、フラッグシップ サルーンとは思えないほどの大胆さが持ち味だ。

さっそく乗り込んで、エンジンをかけてみる。アイドリング領域では、いつものLSと同じ静けさが保たれているが、加速時にはすっきりとしたサウンドを聞かせてくれる。いままでのLSよりは、エンジンが少し元気なイメージが伝わってくる。ステアリングの後ろには目立たぬようにパドルシフトもレイアウトされており、8速ATを小刻みに選択することができる。

こだわりの走りは、確かにロールが抑えられボディが浮き上がる感じがなくて好印象だ。とくに大きな入力を与えていったとき、グッと4輪に力が加わって踏ん張り、重厚さと落ち着きが与えられている。エアサスペンションを装着していながら、従来の低速でのポコポコと上下する感じも収まっており、ボディは基本的にフラットで安定している。

ただ、リラックスしてゆっくりと流している時や日常的な無造作な操作に対しては物足りなさを感じることがある。とくに初期の動きとそのタッチだ。ステアリングは相変わらずセンター付近が曖昧で少し締まりがない。重さはあるのに、その重さに反映される応答が感じられないのだ。

ブレーキも強く踏み込めば6ポットならではのしっかり感とGの立ち上がりがリンクするのだが、軽く踏んだときは始めの効きが弱く、タッチも物足りない。クルマの動き自体も初期がちょっとつかみずらく、グラッと動く。

そのぶん、走りのサルーンを主張するクルマ特有の重さや硬さがなく、レクサスらしいのは確かな美点だ。乗り心地もカドがなく快適さを失っていないのも魅力ではある。だが、それはLSの他グレードと大きくは変わらない印象でもある。それならば、タイヤ&ホイールやアンダースポイラーなどの見た目の演出だけではなく、その効果をもう少し日常でも実感したかった。

レクサスのフラッグシップであるLSにふさわしいスポーツバージョンとして、今後の進化に期待したいところだ。

■レクサス LS460 バージョンSZ「I パッケージ」主要諸元

●全長×全幅×全高:5060×1875×1465mm
●ホイールベース:2970mm
●車両重量:2020kg
●エンジン種類:V8 DOHC
●排気量:4608cc
●最高出力:283kW<385ps>/6400rpm
●最大トルク:500Nm<51.0kgm>/4100rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●10・15モード燃費:8.2km/L
●タイヤ:245/45R19
●当時の価格(税込み):945万円

[ アルバム : レクサス LS はオリジナルサイトでご覧ください ]

関連タグ

こんな記事も読まれています

【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
AUTOSPORT web
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
ベストカーWeb
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
グーネット
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
ベストカーWeb
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ベストカーWeb
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
AUTOSPORT web
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
AUTOSPORT web
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
ベストカーWeb
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
AUTOSPORT web
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
motorsport.com 日本版
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

3件
  • 当時、スープラと同じグレード名ってことで話題になりました。
  • スポーツテイストを強調したモデルってさ、だってそれが「SZ」だから。

    もうちゃんとさ、「スポーツテイストに振った追加バージョンの「SZ」は〇〇だった」とか実のある事としてまとめろよ。

    ヘタ打ち低レベルライターがよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.71480.0万円

中古車を検索
LSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.71480.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村