現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【モントレー・カーウィーク】 イベントが年々増殖!  8月中旬はお祭り騒ぎ

ここから本文です

【モントレー・カーウィーク】 イベントが年々増殖!  8月中旬はお祭り騒ぎ

掲載
【モントレー・カーウィーク】 イベントが年々増殖!  8月中旬はお祭り騒ぎ

ますます盛り上がるモントレー・カーウィーク

「モントレー・カーウィーク」は年々増殖を続けている。

【画像】モントレー・カーウィークの様子を覗いてみる 全12枚

かつては日曜日にペブルビーチ・コンクールデレガンス(以下ペブルビーチ)があったのみだが、今はその前々週の金曜日から毎日イベントが続く。

たとえば今年であれば8月9日から18日までの長いお祭り騒ぎとなる。コロナ禍明け以来、参加人数はさらに増えているようにも感じる。

ペブルビーチ自体も日曜日の本番だけでなく、木曜日早朝にはツアーデレガンスと称した、コンクールデレガンス参加車両のみが参加できる100マイルほどのツーリングが企画される。こういった公道イベントは誰でも見学できるから、これを楽しまない手はない。

ちなみに今年からペブルビーチ・モータリングクラシックというシアトルからモントレーまでの1500マイル(約2400km)を1週間かけて走るという壮大なツーリングも企画され、多くの戦前モデルが完走している。クルマも人間も大したものだと思う。

頑張れ! コンコルソ・イタリアーノ

しかし全てのイベントが上手く行っているわけではない。後述するがオークションハウスも淘汰されているし、現在のところ、台風の目は土曜日に開催されるコンコルソ・イタリアーノだ。

その経緯はクエイル(ページ下部リンク参照)の項でも触れたが、それまでの会場であったクエイル・ロッジを離れて以来、オーガナイザーも変わり運営は蛇行。そしてついに昨年までのオーガナイザーがギブアップし、その歴史も終ったかと思われた。

しかし、今年になって新たなオーガナイザーが手を挙げて、精力的に進められた。このコンコルソ・イタリアーノは、そもそもイタリア車オーナーズクラブの寄り合いからスタートしたイベント。

その求心力を高めるべく、イタリアンデザイン界の重鎮であるワルター・デ・シルヴァ、ランボルギーニ・クラシックの顔であるヴァレンティノ・バルボーニ、イタリアの代表的クラシックカーコレクターであるコラルド・ロプレストらを担ぎ出し、ラグジュアリーなテイストを打ち出して、ある程度の集客を確保することは出来たようだ。

果たして、ペブルビーチもクエイルどちらもイタリアンテイスト、ラグジュアリーを打ち出している中で、どうコンコルソ・イタリアーノの魅力を打ち出して行くかはかなり難題ではある。

今回も直前でプログラムが変更されるなど混乱が続いたが、何とか400台余りのイタリアンがグリーンを埋めた。

感動のラグナセカ・スピードウェイ

「コークスクリュー」が有名な西海岸の伝統的なサーキットである「ラグナセカ・スピードウェイ」も地道に盛り上がっている。

モントレー・カーウィークの4日間は「ロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオン」として分刻みでクラシックカーレースが行われる。

パドックも探索するだけでも楽しい。今年はマセラティがサーキット専用モデルであるMCエクストレーマの第1号車両が北米上陸を果たし、ここラグナセカにてシェイクダウンを行った。

ステアリングを握るのは当モデルの開発ドライバーにして、MC12でFIA GTで頂点を獲得したアンドレア・ベルトリーニであった。

1965年メキシコ・グランプリでリッチー・ギンサー選手がホンダとして初優勝を飾ったRA272がF1参戦60周年を記念してサーキットランが行われたのも、日本人として誇らしい。また何ともクラシカルなエグゾーストノートが聞こえると思えば、ブガッティ・タイプ35がブリッピングしているではないか。

そして、まもなく始まったのが、この珠玉のクラシックは最新のレーストラック専用モデルであるブガッティ・ボライドとのランデブー走行。こんな素晴らしい物を見ることのできるラグナセカは、本当に素晴らしい!

オークション動向は如何に?

モントレー・カーウィークは、クラシックカーオークションにおいても、最も大きな影響力を持つ。

要は世界の年間取引の半分以上が、このモントレー・カーウィークで決まるのだ。だからこのオークション動向が、トレンドを決めることになる。

今、クラシックカーオークション界は大きな変革期にある。つまりリアルなオークションマーケットをネットオークションが浸食しつつあるのだ。特にミドルレンジより下は圧倒的にネット系が優勢。RMサザビーズ、グーディングの2強はパワーを増す中で、ボナムズあたりはかなり厳しいのが現状であろう。

ちなみに期間中の落札金額トップはフェラーリ250GT SWBスパイダー(1705万5000ドル)で、第2位がアルファ・ロメオ 8C 2900Bルンゴ・スパイダー (1403万ドル)。しかし、マーケットは少し前の売り手市場から買い手市場へと大きく変化しているようだ。

期間中の総取引金額は、コロナ禍バブルであった2022年と比較すると昨年はかなり落ち込んだが、2024年もそれをリカバーすることなく、さらに小幅の落ち込みとなった。

傾向として重厚なクラシックカーへのビッドが落ち込み、比較的新しいコンペティションモデルや発売から間もないハイパフォーマンスカーが好調となっている。

ポルシェ911GT1(704万5000ドル)や、フェラーリ333 SPエボルツィオーネ(512万ドル)などが高いビッドを受けた。相変わらずフェラーリ集中な点は変わりない。

ちなみにラグナセカ・スピードウェイでは、ネットオークションの大手である「ブリング・ア・テイラー」が「オフ会」を開催しており、大いに盛り上がっていたのが印象的だった。しかし、ネットオークションのオフ会で盛り上がるというのも、考えると少し不思議な現象に思えた。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
VAGUE
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーネット
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村