今年の東京オートサロンは昨年末からの新型コロナウイルス蔓延急拡大の影響を受け、幕張メッセでの開催が中止になってしまった。
そんななか、同時開催予定だった「バーチャルオートサロン」には、各メーカー渾身のモデルたちが出展! 気になるモデルたちを一挙ご紹介!
※本稿は2021年1月のものです
文/ベストカー編集部 写真:ベストカー編集部 ほか 撮影:平野 学、西尾タクト
初出:『ベストカー』 2021年2月26日号
【画像ギャラリー】総勢59枚! バーチャルオートサロン2021の注目モデルたちを画像で見る
■今年も力入ってます! ダイハツ渾身のカスタムカー
●これは絶対市販してほしい! タフトクロスフィールドVer.
昨年登場した軽クロスオーバーモデルのタフトをベースにオフロード志向を高めたのがこの「タフト クロスフィールドVer.」だ。
グリルガードに電動ウインチ、牽引フックなどのアイテムがタフなクロカンのイメージを強調!
リアビュー
フロントバンパーとリアバンパーが新たにワンオフで製作され、タイヤや車高調によりベースモデルから車高は10mmアップしている。
手がけたダイハツデザイン部第1デザイン室主任の米山知良氏によれば、「本格的なクロカンのイメージを出すためのアイテムを与えてワイルド感を強めました。
あえて強調し過ぎ、といったところまで攻めたつもりです」とのこと。市販予定はないが、ぜひこのまま市販して!
リアサスにはRSR製を採用する
ボディサイドに貼られたデカールは特注品。光を当ててみると山脈や月が輝く夜空、カマキリやカブトムシなどの昆虫、魚が泳いでいる姿などが浮き出てくるようになっている!
●「コペンセロ」がベース! コペン スパイダーVer.
軽オープンスポーツのコペンセロをベースに仕立てた屋根のないスポーツがこれ。
コペンスパイダーVer.
前出の米山氏によれば、「1950年代のフィアットのスタンゲリーニやバンディーニなどのレーシングカーからインスピレーションを受けました」とのことで、前方投影面積にまでこだわっているという。“運転する楽しさ”を感じられるのもポイント。
1950年代レーシングカーの雰囲気を出すためにふたつのこぶのようなフェアリングはワンオフで作成されている
D-SPORT製のフルバケットシートや4点式シートベルトといったレーシーな走りのアイテムが奢られているのも注目点だ
インテリアはベースのコペンセロから大きな変更点はないが、ステアリングが上質なアルカンターラ製に変更されている
●ハイゼットジャンボキャンパーVer.
今年発売60周年を迎えるハイゼット。2代目のハイゼットキャブをオマージュしているモデル。
ハイゼットジャンボキャンパーVer.
ハイゼットジャンボキャンパーVer.
●ハイゼットジャンボスポルツァVer.
こちらは現行ハイゼットをベースに果樹園で実際に改造して使われている“屋根を切った”軽トラから着想を得たレース仕様のハイゼット。コンセプトは「平日果樹園、週末レーサー」。
ハイゼットジャンボスポルツァVer.
●トールプレミアムVer. With D-SPORT
こちらは参考出品車。トールカスタムをベースにトールが持っているキャラクターをより際立たせているのがトール プレミアムVer. with D-SPORT。
大径ホイールやエアロパーツなどのアイテムはすべて市販パーツを使用しているのがポイント。
トールプレミアムVer. With D-SPORT
■ドレスアップカーがARで登場! モデリスタ/TRD
●GRヤリス GR PARTS
GRフロントスポイラー&サイドスカートなどのパーツを採用する。
GRヤリスGR PARTS
●GRスープラ GR PARTS
GRフロントスポイラー&サイドスカート、サイドドアガーニッシュ、リアスパッツ、リアサイドスポイラー、トランクスポイラーといったCFRP製パーツがてんこ盛り!
GRスープラ GR PARTS
●NOAH MU
MUは「MULTI UTILITY」の略。フロア部分には耐摩耗性に優れるオーク木目調のロンリューム(硬質塩ビ)を採用。
NOAH MU
●ハリアー GLAN STYLE
スタイリッシュなクーペ系SUVの現行型ハリアーだが、モデリスタのエアロパーツを装着することでそのスタイリッシュさにより一層磨きがかかる!
ハリアーGLAN STYLE
●ヤリスクロスADVANCE ROBUST
エレガントアイススタイルをコンセプトに、ノーマルのプレーンな印象から肉感的なイメージに変更されたエアロパーツを身に纏うヤリスクロス。存在感あり!
ヤリスクロスADVANCE ROBUST
●MIRAIモデリスタ
フロントスポイラーやサイドスカート、リアスパッツ&バンパーガーニッシュなどモデリスタ製のエアロパーツを採用。各パーツは単体での購入も可能だという。
MIRAIモデリスタ
■NV350とノートのカスタム登場! 日産カスタマイズ2021
公開されたサイト「NISSAN CUSTOMIZE 2021」では、コンセプトカー2モデルが出展された。
まず、「NV350キャラバンOFFICE POD CONCEPT」は、これからの自由な働き方に合わせて好きな場所でデスクワークが可能となる「オフィスポッド」を組み合わせたコンセプトカーだ。
真のプロフェッショナルのためのビジネスバンとして、その使い勝手のよさを徹底的に追求しているNV350。テレワーク時代に必須!?
外観では、フロントとリアにオーバーフェンダーを装着することで、オンロードもオフロードもこなすオールラウンダーとしての魅力を表現している。
また、インテリアではオフィスを都会では車内に格納し、プライベートで安全な空間を、自然のなかではオフィスをバックゲートから引き出すことで広々とした開放的な空間を作り出している。
その仕事の合間にリラックスできる室内からアクセス可能なルーフバルコニーも用意されている。
コロナ禍でテレワーク、ワーケーションが注目を集めている今、都会でも地方でも需要がありそうなコンセプトモデルとなっている。
続いて「ノート PLAY GEAR CONCEPT」。ベースは昨年新型に切り替わったノートe-POWERで、スポーティで存在感のあるアクセサリーを装備したコンセプト。
マットなグレーのボディカラーに差し色のマットピンクが映えるノートのコンセプトモデル。ノーマルのノートe-POWERとは違ったスポーティな雰囲気が魅力的な1台となっている
エクステリアはスポーティな雰囲気のエアロパーツと17インチアルミホイール、存在感のあるルーフボックスなどを装着する。
ボディカラーはマットダークグレイメタリックにマットピンクゴールドを差し色に採用することでワンランク上の個性を引き出した。
ちなみにノートの4WDモデルは2020年度内の発売を昨年12月に発表しているが、関連はあり!?
●キックス オーテック登場
キックスにもオーテック仕様が登場。セレナやリーフ、ルークスなどに続きオーテック仕様として第7弾となる。価格は311万4100円。
外装では低重心とワイドなスタンスを印象付けるメタル調フィニッシュの専用パーツを車体下部に装着。フロントバンパーにはオーテック専用のブルーに輝くシグネチャーLEDを採用した個性豊かなスタイルに
シートには海面の波の動きをモチーフにした模様が施されている
●オーテック仕様はほかにもあり!
オーテック仕様はこのほか、新型ノート(市販ずみ)とマイチェンしたエルグランドの2台についても出展されている。
どちらもオーテックらしく、メタル調フィニッシュの専用パーツが採用され、ベースモデルから上質感とプレミアム性を向上させた。エルグランドはコンセプトモデルだが、市販も近そうだ。
こちらはノート
すでに市販されているノート同様、ビッグマイチェンを施されたエルグランドにも間もなくオーテック仕様が登場することになる。今回はまだコンセプトモデルとしての発表だ
■ホンダは2台のカスタムカーを展示! 冒険心がそこにはある!
ホンダからは2台のコンセプトモデルを出展。
まず1台目は冒険心を具現化したという「フィットe:HEV CROSSTERカスタム」だ。
市販モデルかと見まがうばかりの完成度を誇るフィットe:HEV CROSSTERカスタム。このあたりはメーカー自らがカスタマイズを手がけているだけあり、後付け感がない
SUVのイメージを与えられているフィットCROSSTERをベースにさらにSUVらしさを際立たせながら、アーバンなアウトドアスタイルを表現したコンセプトモデルだ。
ホンダのバイク、ハンターカブ(CT125)とのコラボにより、ライフスタイルの拡がりをより感じられることを目指している。
また、2台目の「N-VANカスタム3rd Place VAN」は、休日の旅先での車中泊など仕事と趣味をシームレスにつなげるトレーラー風カフェとしての提案をしているコンセプトモデル。
こちらもその完成度は非常に高い「N-VANカスタム3rd Place VAN」。アルミをむき出しにしたような感じのボディ。ドアやバンパーにはリベットを打たれており、ラギッドな印象も
アメリカンな雰囲気のトレーラーに見せるため、ステンレス風なボディに仕上げられてるのが特徴的だ。軽バンとしての使い勝手をさらに推し進めている。
2台ともコンセプトモデルといえども、その完成度は群を抜いており、今すぐにでも市販可能に仕上がっている。それだけに期待したい!
■ホンダアクセスからは夢のある2台!
ホンダアクセスからはホットな2台のコンセプトカーが登場。まずはEVのホンダeをベースとした「e-DRAG」。ドラッグレース用に軽量化し、初代NSX用の17インチホイールとチューンしたサスペンションを採用。
モーターならではの瞬発力を生かし、ドラッグレース仕様として開発されている
もう1台の「K-CLIMB」は、6速MTのN-ONEターボをベースに、ヒルクライムレース用のレーシング仕様に仕立てている。エアロパーツは軽量なカーボン製。
フロントバンパーやグリル、フード、リアバンパーはカーボン製になり、軽量化
■一挙に3車種を発表! 新生キャデラックが一気呵成!!
GMジャパンは1月16日からキャデラックブランドの2台を発売した。
1台はラグジュアリーFRサルーンのCT5。ボディサイズは全長4925×全幅1895×全高1445mmのFセグで、パワートレーンには新開発の直4、2Lターボ(240ps/35.6kgm)に10速ATを組み合わせる。
FRの「プラチナム」は560万円、4WDの「スポーツ」は620万円。
国産車でいえばクラウン級のボディとなるラグジュアリーサルーンのキャデラックCT5。デリバリー開始は今年3月からの予定となっている
アルファアーキテクチャーの採用で、軽量化と剛性向上を実現。コンセプトモデル、エスカーラからインスパイアされた
キャデラック初となるコンパクトSUV、XT4のボディサイズは全長4605×全幅1875×全高1625mm。
CT5と同じく直4、2Lターボ(230psにデチューン、トルクは変わらず)に9速ATを採用。価格はプレミアムが570万円、スポーツが640万円、プラチナムが670万円。
キャデラックブランド初のコンパクトSUVとして登場したXT4
アメリカンSUVとして圧倒的な存在感を誇るのがキャデラック エスカレード。
インテリアは豪華絢爛で、そのボディサイズは全長5382×全幅2060×全高1948mmと強烈!
エンジンは伝統のV8、6.2L OHV(426ps/63.6kgm)を搭載し、10速ATを組み合わせる。価格はプラチナムが1490万円、スポーツが1520万円。
昨年11月から発売のキャデラックブランド旗艦3列シートSUV、エスカレードも同時に日本初公開
■SEMAショーで話題! スープラスポーツトップ
昨年のSEMAショーで出展されたGRスープラのスポーツトップコンセプト。大型リアウイングやディフューザーなどのスタイリングが特徴。ターボチャージャー変更で500psを誇る!
まさに70&80スープラに用意されていたエアロトップの再来といった雰囲気のスポーツトップ
フレームのほとんどに大補強を施しており、構造的な剛性を確保。スープラはオープンが似合う!
リアにはノーマルにはない大型リアウイングを装着
■早くもレース車が!! BRZ2021年のスーパーGT車
昨年11月に米国で初公開された新型BRZ(左ハンドルの北米仕様)だが、その日本仕様、つまり右ハンドルモデルの今シーズンのスーパーGT300クラス用レースマシンが公開された。
すでに富士を昨年12月に走行した新型BRZベースのスーパーGT300マシン。画像ギャラリーではさらに4枚の画像をご紹介している
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みんなのコメント
とか言ってちゃんとアクセスしてコメントくれるとか
なんて鴨葱(笑)
ウィンチはフレームに鉄板当て板して強度確保してつけるんだって。タフトはモノコックでフレームそのものがないから。