ネオムからアル・ウラへ向かうステージ4は、海岸線から内陸部へと向かうルート。2000m級の山々の間を走り、前日同様に1400m前後の標高を通る。ハイスピードの砂地、石を含んだパウダー状の砂、スロー走行を強いられる岩盤と3種類の路面が待ち受ける、これまでの最長453km(総走行距離676km)で争われた。
いよいよ、「ミスター・ダカール」が本領を発揮してきた。二輪と四輪合わせて13回総合優勝しているステファン・ペテランセルが、ステージ後半でスパートをかけ、このラリー初めてのステージウィン。総合でも3位までポジションを上げた。
【ダカール・ラリー2020】ステージ3 アロンソがトップ5のタイムをマーク
2位にはTGRのアルアティヤ、3位にはペテランセルのチームメイト、サインツが続き、この2人は総合のポジションもキープ。総合優勝争いは、早くも三つ巴の様相を呈してきた。ステージ4位は地元サウジアラビアからハイラックスで参戦中のアルラジ。前日まで総合3位だったミニJCWラリーのテラノバが、ステージ10位タイムと大きく遅れたため順位を上げ、アルラジが総合4位。テラノバは5位まで後退してしまった。
市販車部門で1-2位を走るTLCは、この日は総合順位を大幅にアップ。ラビエルの326号車が26位、三浦の338号車が28位でステージをフィニッシュし、クラス1-2もキープしている。
前日、修理のため出走を見送った日野チームスガワラの519号車は、見事復活し再スタート。しかし競技としては続行できず賞典外でのコース復帰となった。もう1台のレンジャー、菅原の512号車はサスペンションのセッティング変更が功を奏し、ステージを12位でフィニッシュ。総合順位を1つ上げ13位とした。
ステージ4 ネオム~アル・ウラ
■ステージランキング
1. S・ペテランセル(ミニJCW バギー) 4h4m34s
2. N・アルアティヤ(トヨタ ハイラックス) +2m26s
3. C・サインツ(ミニJCW バギー) +7m18s
4. Y・アルラジ(トヨタ ハイラックス) +11m30s
5. M・セラドリ(センチュリー バギー) +13m17s
6. G・ドゥビリエ(トヨタ ハイラックス) +18m16s
■総合ランキング
1. C・サインツ(ミニJCW バギー) 15h12m12s
2. N・アルアティヤ(トヨタ ハイラックス) +3m03s
3. S・ペテランセル(ミニJCW バギー) +11m42s
4. Y・アルラジ(トヨタ ハイラックス) +23m10s
5. O・テラノバ(ミニJCW ラリー) +23m13s
6. M・セラドリ(センチュリー バギー) +26m55s
7. G・ドゥビリエ(トヨタ ハイラックス) +34m40s
8. B・テンブリンク(トヨタ ハイラックス) +44m40s
9. M・プロコップ(フォード ラプター) +1h9m41s
10. Y・セイダン(ミニJCW ラリー) +1h30m25s
<文=driver@web編集部・青山 写真=Redbull/ASO/TGR/TCL/HINO>
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