ジャイアントパンダ顔のパンダが欧州で発表。ユーザー間で交通情報をシェアできるナビアプリWazaとの連動も

伊フィアットは6月26日、コンパクトカー「フィアット パンダ」に、ナビゲーションアプリ「Waze」と統合した車内コネクティビティを持つ「パンダ Waze」を追加すると発表した。

現行パンダは欧州で15年連続シティカー売上ナンバーワンを達成するなど、小型ハッチバックマーケットにおいて確固たる存在感を発揮している。

今回新たに設定されるパンダ Wazeは、ユーザー間で交通情報をシェアできるイスラエル発の革新的ナビアプリWazeを、パンダ独自のスマホアプリ「パンダ Uコネクト」とシームレスに接続可能にしたモデル。ユーザーのスマホでパンダ Ｕコネクトを立ち上げれば、自動的にWazeも起動し、最寄りのガソリンスタンドなどを示してくれるほか、車内のスマホスタンドに接続するとカメラやビデオを他のユーザーとシェアすることもできる。また、駐車場所を忘れた場合や、愛車が盗まれてしまった場合に、車両の位置情報を送信する機能なども備えている。

実はＷazeとコラボしたパンダは、昨年発表された初代に続き、これが2代目。アプリの使い勝手に加え、ブラックのアクセントが入れられたワイルドなスタイリングが評価され、初代はセールスを45％も引き上げたというから、2代目が開発されるのも納得だ。とはいえ、すべて先代をキャリーオーバーしたわけではなく、新たに85馬力の0.9Ｌツインエアユニットを搭載したFＷＤモデルが追加されたほか、ブラックルーフとのコントラストが目を引くツートン仕上げが、ホワイト、イエロー、ブルーなどのボディカラーに設定されている。

ヘッドライト周囲のブラックアウトがジャイアントパンダを想起させるファニーなパンダ　Wazeだが、中身はベストセラーハッチに先進のコネクティビティを組み込んだ死角の見当たらない仕上がりになっている。初代は残念ながら国内導入されなかったが、パンダの存在感を高めるためにも、ぜひ2代目は日本での販売も期待したい。