現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「地味」さゆえの苦悩! 選ぶ価値は十分なのに「派手系グレード」に埋もれがちなエンジンのクルマ3選

ここから本文です

「地味」さゆえの苦悩! 選ぶ価値は十分なのに「派手系グレード」に埋もれがちなエンジンのクルマ3選

掲載 更新 7
「地味」さゆえの苦悩! 選ぶ価値は十分なのに「派手系グレード」に埋もれがちなエンジンのクルマ3選

 300馬力超なのに目立たないグレードも存在!

 ニューモデルが登場すると、多くの場合で目立つグレードというのが存在する。パワフルだったり、燃費が良かったり、最近では運転支援システムが優れていたりすることがアピールポイントとなったりする。

400馬力の「400R」に日産ファン乱舞! スカイラインに「やっと」熱い走りが蘇ったワケ

 そうした機能が全グレードに備わっていればいいが、そうではないケースも少なくない。結果として、シンボル的に目立つグレードがある一方で、ついつい忘れられてしまうようなグレードが存在するものだ。そうして埋もれていくには惜しいと思えるグレードを用意するモデルを探してみよう。

 1)日産スカイライン

 まず紹介したいのは日産スカイライン。パフォーマンスを求めるユーザーからすると405馬力の3.0リッター V6ツインターボを積む「400R」の印象が強く、一方で自動運転テクノロジーに魅かれるユーザーからすると、高速道路でのハンズオフ走行に対応する「プロパイロット2.0」を積む3.5リッターハイブリッド車に目がいくことだろう。

 しかし現行スカイラインには400Rと同じエンジン型式「VR30DDTT」を持つV6ツインターボ車が用意されているのだった。

 そのスペックは総排気量2997cc、最高出力224kW(304馬力)6400rpm、最大トルク400N・m/1600-5200rpm。400Rのスペックは298kW(405馬力)、475N・m(発生回数は同一)となっているので比べると見劣りするが、車両重量1.7t級の4ドアセダンとして考えると十分すぎるパフォーマンスが期待できる。

 ちなみに、304馬力のV6ターボを積むスカイラインの価格帯は435万3800円~490万8200円。400Rが562万5400円であることを考えると、たしかに「無理しても、もう少し足して400Rに乗りたい」と感じてしまうのも、また事実だ。

 標準フェイスのターボを搭載した軽自動車はコスパに優れている

 2)トヨタ・クラウン

 国産セダンの雄といえばトヨタ・クラウンも忘れられない。こちらは3.5リッター、2.5リッターという2種類のハイブリッドがメインで、2リッター4気筒ターボエンジンは忘れられがちだ。

 最上級に位置づけられるのが3.5リッターV6エンジンのマルチステージハイブリッドでシステム最高出力は264kW(359馬力)で、2リッターターボの180kW(245馬力)を大きく上まわる。パフォーマンス重視であれば、V6ハイブリッドを選ぶのがクラウン・オーナーの基本といえるだろう。

 ちなみに2.5リッター4気筒エンジンハイブリッドのシステム最高出力は166kW(226馬力)となっている。フィーリングはさておき出力だけを見比べると、2リッターターボを積極的に選ぶ理由は見当たらないというくらいの違いしかない。もちろんパドルシフトを備えた8速ATで4気筒ターボをコントロールする楽しみはハイブリッドにはないものだが、クラウンのV6ハイブリッドには疑似的なものとはいえ10速マニュアルモードがあったりするのだった。

 さらに燃費性能でいうと、V6ハイブリッドが16.0km/L、4気筒ハイブリッドが20.0km/L、そして2リッターターボは12.4km/L(いずれもWLTCモード)となっている。この性能差を見ても、あえてガソリンターボを選ぶ意味は見つけづらいといえそうだ。

 なお、価格帯でいうと3.5リッターハイブリッドが710万7000円~739万3000円、2.5リッターハイブリッドが489万9000円~597万9000円、そして2リッターターボは509万9000円~575万9000円。2.0リッターターボだから廉価というわけではなく、2.5リッターハイブリッドの中に埋没気味になってしまう。こうした価格設定もあって、2リッターターボが現行クラウンのラインアップにおいて地味な存在となっているのは否めない。

 3)軽自動車

 ガラッと趣向を変えて、今度は軽自動車における埋没系グレードを紹介しよう。特定モデルに限らず、見落とされがちなのはターボエンジンを積んだ標準系グレードだ。

 パワフルなターボエンジンを積んだ軽自動車といえば、いわゆる「カスタム系」と呼ばれるグレードに注目しがちだが、じつは標準系にターボエンジンを用意しているモデルは少なくない。そして、こうした標準系+ターボエンジンというのはコスパ的に見逃せない魅力を持っていることが多い。

 たとえばダイハツのハイトワゴン「ムーヴ」の場合、カスタム系のターボモデルであるRSグレードの価格はFFで165万5500円となっているが、標準顔のXターボグレードであれば同じターボエンジンを積んでいても137万5000円となっている。

 ホイールサイズの違いなど装備差は大きいので価格差も妥当とはいえるが、単純に「ヒュンヒュンと元気に走る軽自動車が欲しいからターボエンジンであることは外せない」というユーザーであれば標準系を選んだほうがオトクに感じることだろう。

 ほかにもダイハツのスーパーハイトワゴンであるタントの場合、同じターボエンジン搭載グレードでもカスタム系は185万3500円なのに対して標準系は164万4500円となっていたりする。

 同様に、ホンダでいえばN-BOXの標準系ターボ車は175万8900円、カスタム系では196万9000円、N-WGNでは標準系が152万9000円、カスタム系が169万4000円になる。いずれにしても無視できない価格差があるわけで、名を捨てて実を取るのであれば標準系ターボというのは埋もれさせてしまうには惜しいグレードなのである。

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
AUTOSPORT web
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!?  [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!? [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
ベストカーWeb
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
ベストカーWeb
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
AUTOSPORT web
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
ベストカーWeb
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
ベストカーWeb
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
Auto Messe Web
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
AUTOSPORT web
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
AUTOSPORT web
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
くるまのニュース
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
AUTOCAR JAPAN
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
Auto Messe Web
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
AUTOSPORT web
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
AUTOSPORT web
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
AUTOSPORT web
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
くるまのニュース
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
VAGUE
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

7件
  • 羊の皮をかぶった狼というワードは今の車種には死語になったのかな?
  • スカイラインとクラウンの合いだに突然ブッ込まれる
    「標準フェイスのターボを搭載した軽自動車はコスパに優れている」
    ……、、、、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村