2019年末から中国を起点に世界中へ広がった新型コロナウイルス。欧州各国でもその被害は大きく、各国政府は拡大を防ぐために外出規制などの措置をとることになった。
中でもイタリアは感染者数・死者数が非常に多く、3月上旬から全国的なロックダウンを開始していた。イタリアにはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)をはじめとした多数のMotoGPライダーが居住しているが、トレーニング等も厳しい状況に置かれることになった。
■ロッシ加入は目前? ペトロナスSRT、ヤマハと契約について話し合いが進行中
それから約2ヵ月。感染拡大のピークは過ぎたという見方が広がり、イタリアでは5月4日に外出制限の一部が緩和された。そしてプロスポーツ選手は指定された練習場所でのトレーニング再開が認められた。
そしてロッシやフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)といった何人かのライダーは彼の所有する“モーターランチ”でのバイクトレーニングを再開した。
ロッシはInstagramへトレーニングの模様を投稿。スーパーモタードを使用して弟のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)やモルビデリと走行する姿が写されている。
「ついにバイクに戻ってきた! VR46アカデミーのライダーと一緒にモトランチでトレーニングしている」と、投稿には記されている。
新型コロナウイルスの影響によって、これまでモトクロスによる通常のトレーニングが行なえていたのは、オーストラリアにいるジャック・ミラー(プラマック)のみだった。
今後はレプソル・ホンダのマルク・マルケスとアレックス・マルケスの住むスペインでも規制が11日から緩和される予定だ。そのため、彼らも近いうちにバイクを使用したトレーニングが可能となるはずだ。
その他に、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)とポル・エスパルガロ(KTM)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)やスズキのアレックス・リンス、ジョアン・ミル、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が住むアンドラ公国では、バイクに乗るまではまだもう少しかかると見られている。
MotoGPはスペインのヘレス・サーキット及び州政府と7月19日、26日の2周連続開催の案で合意したと発表。今後スペイン政府とFIMの承認が降りた場合には、ヨーロッパを中心にシーズン再開を目指すとしている。
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