メルセデスのトト・ウルフ代表はF1開幕戦オーストラリアGPのレース中、チームのドライバーに加えて、フェラーリに移籍したルイス・ハミルトンのペースを頻繁にチェックしていたようだ。
2013年から2024年までメルセデスに在籍し、その期間中に6度のチャンピオンに輝いたハミルトン。彼は今季、フェラーリに移籍したが、ウルフ代表は常々、ハミルトンが赤いレーシングスーツ、赤いマシンでレースをするのは奇妙な感じだと語っていた。
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そんなハミルトンのフェラーリデビュー戦は、苦戦を強いられたと形容していいだろう。8番グリッドからスタートし、レース序盤はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抜けずに周回を重ねた。新しいレースエンジニア、リカルド・アダミとのミスコミュニケーションもあり、雨が降り始めたタイミングでの大胆なタイヤ選択も功を奏さず、10位フィニッシュに終わったのだ。
ウルフ代表は、チームのドライバーであるジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリに加えて、ハミルトンのペースもピットウォールでチェックしていたと明かした。
「スクリーンを見ていると、まるで3人のドライバーがいるようだった」
「なぜなら私は、RUS(ラッセル)とANT(アントネッリ)、そしてHAM(ハミルトン)のデータを見ていたんだ。彼はフェラーリのドライバーで、もはや我々のチームではなかったことに気づいたんだ」
「長い間いたから、それは論理的だと感じる。彼がいなくなったから、もうどうでもいいとは言えないよ」
「彼がどうなのかはとても気になる。しかしコース上では言うまでもなく彼は競争相手であり、我々は競争相手を打ち負かす必要がある」
ウルフ代表がハミルトンの動向をチェックする習慣を忘れたとしても、オーストラリアGPでのスピードを考えれば、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリを監視する必要があることは間違いないだろう。
「最初の週末は堅実だったと言えるだろう」
そうウルフ代表は付け加えた。ラッセルは3位でフィニッシュし、アントネッリは16番手スタートながら4位フィニッシュとなっている。
「しかし、マクラーレンのペースは非常に強いと言わざるを得ない。彼らのタイヤマネージメントとパフォーマンスの引き出し方を理解する必要がある」
「もっと改善しなければならない。実力で勝利やチャンピオンシップを争いたいのであれば、間違いなく見つけなければならない何かがあるはずだ」
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