ハーレーダビッドソンをこよなく愛する5人組アーティスト「Da-iCE」の花村想太。彼と元バイク雑誌編集長・カワニシが、さまざまなハーレーダビッドソンについて語り合う。次は新しい「ロードグライド」だ!
「シャークノーズ」をもつロードグライド
フェラーリのフルオープンモデルは、実に優雅だ──新型ローマ・スパイダー試乗記
河西啓介(以下、カワニシ) 最新ハーレー4台イッキ乗り企画、今回は“ツーリングファミリー”と言われる大型ツアラーのラインナップに属するロードグライドです。先に試乗した「X350」とは違って、こちらはハーレー伝統の“ビッグツイン”こと大排気量の空冷Vツイン・エンジンを積んでいます。
花村想太(以下、花村) 2024年モデルからはさらに排気量が大きくなったんですよね。
カワニシ そうなんです。1923ccの「ミルウォーキーエイト117」エンジンになり、従来のモデルと比べ、3%の出力アップと4%のトルクアップを果たしているそうです。
花村 じつは僕、このロードグライドの兄弟モデルである「ストリートグライド」を所有しているんです。だから今回、ロードグライドとの乗り比べができるのが楽しみで! 車体は共通なんですが、フェアリングの形状やハンドル位置が違うんです。乗り味はどう違うんだろう、と。
カワニシ 花村さんが所有しているストリートグライドは「バットウィング」と呼ばれる横広がりのフェアリングをハンドルマウントしていて、見た目としてはクラシックな印象、対するロードグライドは「シャークノーズ」という、その名前どおり鮫のような獰猛なイメージのフェアリングを備え、よりアグレッシブなイメージです。ハンドル位置が高めでフレームにマウントされているのもロードグライドの特徴ですね。
花村 そう、ストリートグライドはフェアリングとハンドルが一緒に動くので、取り回しや走行中のハンドリングもかなり重たいんです。いっぽうロードグライドはハンドルを切ってもフェアリングは動かないから、かなり操作感が軽いんじゃないかなと。
カワニシ ロードグライドはアメリカで行われているツアラーによるロードレース「キング・オブ・バガーズ」のベースマシンになっていることからもわかるように、かなりスポーティなキャラクターが与えられていますね。
400kg近い巨体を軽々と走らせる花村 ロードグライドに乗ってみると、どうしても自分のストリートグライドとの違いが気になっちゃいます。走り出してすぐ、「風の当たり方が違うな」と、思いました。バットウィングのストリートグライドは上半身の風をしっかり遮ってくれるのですが、シャークノーズのロードグライドはどちらかというと下半身の防風効果が高いですね。とはいえどちらも高速クルージングではめちゃくちゃ快適だと思いますよ。
カワニシ ハンドルのマウント方式による違いはどうでしたか?
花村 それはやっぱりロードグライドのほうが軽いし、ラクですね。ストリートはスピーカーとか入っているフェアリングごと動かさなくちゃならないので、重いんですよ。地面が傾いた場所に停めて、また引き起こすときなどは倒さないかヒヤヒヤですけど、比べるとロードグライドはラクですね。
カワニシ 車重はストリートグライドが380kg、ロードグライドが393kgとストリートグライドのほうが軽量です。まあ、どちらも超重量級には違いないですが。
花村 僕のストリートグライドは「CVO(Custom Vehicle Operation)」という特別モデルで、1977ccの「ミルウォーキーエイトVVT 121」というエンジンを積んでいるんです。可変バルブ機構付きで、これがとんでもなく速いんですけど、今日乗った1923ccの「ミルウォーキーエイト117」もまったく遜色なかったですね。ライディングモードが「ロード」「スポーツ」「レイン」「カスタム」と、選べるので、いろいろ試してみましたが、「スポーツ」を選んでアクセル開けたときの反応のよさは感動モノでした。とはいえ荒々しさというより、滑らかに吹け上がっていくところは、やはりツーリングモデルらしさですね。
カワニシ 走り出すとその巨体を忘れてしまうほど軽快に操れるのは、ハーレーのツーリングモデルの伝統ですね。ハンドルの重さは安定感の高さに寄与しているし、バンク角も思ったよりあるのでコーナーも楽しめたり、と。
ロングツーリングがまったく苦にならない花村 僕はロングツーリングが好きで、ハーレーに乗って新潟、岐阜、名古屋、大阪など、いろいろなところに行きましたけど、なぜかほとんど日帰りなんです。
カワニシ 新潟往復だったら約800kmはありますよ!ずいぶんハードな日帰りツーリングですね(笑)。
花村 スケジュールの都合もあるけど、行った先で何をするというより、“走る”こと自体が好きなんですよね。最初はもう一台の愛車であるブレイクアウトで行っていたんですけど、フェアリングのない剥き出しのスタイルで、さすがにその距離はキツくて……。それで買っちゃたのがCVOのストリートグライドなんです。ホントに快適で、おかげでロングツーリングもまったく苦にならず(笑)。
カワニシ ストリートグライドにはカスタムを施しているんですか?
花村 ハンドルやミラーは自分の体格や好みに合ったものに換えていますね。あとはマフラーを「ジキル&ハイド」の可変バルブ式エキゾーストシステムにしています。神戸のショップで買ったので、1000km点検に持っていきたいのですが、もう1600km走っちゃったので、大阪まで自走で行ったら2000km点検になっちゃいますね(笑)。
カワニシ 今回、最新のロードグライドに試乗してみて、どうでしたか?
花村 ストリートグライドに比べると取り回しも軽いし、走りもスポーティーでいいなと思いました。車体は共通でも仕立て方によりずいぶん変わるんだなと。でも僕はロードグライドのクラシックな雰囲気のデザインが好きなので、これを扱いやすくもっと走りに振った方向にカスタムしていきたいですね。
カワニシ 日帰りツーリングの距離がさらに伸びそうです(笑)。
花村想太(はなむらそうた)1990年8月15日生まれ。兵庫県出身。Da-iCEのボーカル兼パフォーマー。Da-iCE楽曲の作詞・作曲も行う。男性では珍しい4オクターブ高音ボイスを持つ。2020年には自身のバンドプロジェクト「Natural Lag」を始動。ブロードウェイ・ミュージカル「RENT」、「ジャージー・ボーイズ」では主演を務めた。
【過去記事】
Vol.1 X350
文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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