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けっこう重要なバイクの「燃料タンク容量」 じつは昔よりも少なくなっている?

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けっこう重要なバイクの「燃料タンク容量」 じつは昔よりも少なくなっている?

「燃料タンク容量」の意味は、敢えて説明する必要はないかもしれません。文字通り「燃料タンクに入るガソリンの量」を表しています……が、意外と大切な数値です。ちなみにスペック表では単位はL(リットル)で表記されています。

 この「燃料タンク容量」と、スペック表の「燃料消費率」を掛け合わせると、ガソリン満タン状態からの、大体の「航続距離」を知ることができます。

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 燃料消費率は2012年10月からバイクメーカーが自主的に表記する「WMTCモード」が実際の走行状態に近いので、参考にすると良いでしょう。

 たとえばホンダの「GB350」シリーズでは燃料タンク容量が15Lで、WMTCモード値が39.4km/Lなので、単純計算で航続距離は15×39.4=591kmになります。もちろん走る場所やライダーの乗り方で燃費は変化しますが、大体の目安になるハズです。

 航続距離が長ければ、ツーリング中にガソリンスタンドで給油する頻度が減ります。そのためツアラーモデルや、近年人気の高いアドベンチャー系は燃料タンク容量が多い傾向があります。

 たとえばホンダ「CRF100Lアフリカツイン」は、標準モデルだと燃料タンク容量18Lで航続距離は345.6kmですが、上位グレードの「Adventure Suports ES」では燃料タンク容量24Lで航続距離は460.8kmにもなります(ともにWMTCモード燃費19.2km/Lで計算)。

 ちなみに現行の国産車で高速道路を走行可能な排気量125ccを超える軽二輪、小型二輪の中では、おそらくスズキの「ジクサー150」が航続距離600km(燃料タンク容量12L、WMTCモード燃費50.0km/L)で最長でしょう。

 そして燃料タンク容量と意外と関係が深いのが「車両重量」です。日本では2000年代の半ば頃からガソリンやエンジンオイル、冷却水等を含んだ“走行できる状態”の装備重量を「車両重量」として表記するようになりました。ガソリンは満タンの状態になります。

 というコトは、燃料タンクがほとんど空のガス欠寸前の状態と比べると、相応に重量差があることになります。ガソリンの比重は0.73~0.76なので、たとえば前出のホンダ「CRF1100L Africa Twin Adventure Suports ES」なら、24L×0.76=18.24となり、燃料タンクが空の状態だと車両重量が約18kgも軽くなります。

 重量差はもちろんですが、燃料タンクはバイクの高い位置にあるので空と満タンでは重心の高さが変わり、とくに押し引きで取り回しをする際には違いを実感するでしょう(走行時の乗り味も変化する)。

 スペック表で燃料タンク容量を見ると、国産の現行モデルは排気量250~800ccクラスのロードスポーツ車で14L前後、1000ccクラスで17L前後が主流ですが、1980~2000年代前半と比べると、全般的に容量が減少しています。これは排出ガスなど環境性能の向上を目指し、電子制御式の燃料噴射装置を装備するなどして、以前のバイクより燃費が良くなったことが理由でしょう。

 たとえばホンダの大型ツアラー「ゴールドウイング」は、現行モデルの燃料タンク容量は21Lですが、1世代前のモデルでは25Lです。航続距離を比較すると(旧モデルはWMTCモード燃費の表記以前なので定地燃費値、60km/hで比較)、現行モデルが567km(定値燃費値27km/L)で、旧モデルが500km(定値燃費値20km/L)と、燃料タンク容量が減ったにもかかわらず航続距離が伸びています。

 また、燃料タンク容量が少ない方が「車両重量」も軽くなるため、とくにスポーツ性の高いモデルはライバル車とのスペック比較を考慮している(スーパースポーツ車は軽量な方が偉い?)……ことも要因となっているようです。

 ともあれ、航続距離や車両重量はバイクライフに少なからず影響するので、バイク選びの際には「燃料タンク容量」も判断基準のひとつになるでしょう。

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みんなのコメント

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  • 自分は余裕を見て給油派。
    容量いっぱいまで使い切るのは怖くて出来ない。
  • ガソリン減った以上に
    俺の体重は増えている(リターンライダー)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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