小林可夢偉は3月24日決勝レースが行なわれるNASCARカップ・シリーズのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)戦にスポット参戦する。2度目のNASCAR挑戦となるが、小林はより良いパフォーマンスを発揮できるはずだと語った。
小林は昨年8月、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行なわれたカップ戦でNASCARデビュー。今回の挑戦は再び23XIレーシングからトヨタ・カムリを走らせる予定だ。
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2度目の挑戦にあたって小林は、白紙の状態から挑むつもりはなく、もっと上手くやれるはずだと語った。
「昨年のインディでの初めてのレースでは、少し驚かされたと思います。ですがレースはとてもスムーズだったとも思います。序盤に後退してしまいましたが、何も注意されることはなかったはずです。フィールドの最後尾はかなり厳しいものでしたが、素晴らしく楽しかったですよ」
小林はブリストル・モーター・スピードウェイでそう語った。
「Mobil 1の50周年を記念して、このCOTAでの挑戦の機会をいただきました。来週が本当に楽しみです。僕たちはさらに準備をしています。僕もCOTAではF1とWECで5回レースをしたことがありますからね」
「インディの時は人生で初めてのレースだったはずです。ですが来週はもっと経験がありますから、本当にレースを楽しみにしているんです」
「クルマの扱い方や週末の進み方や、レースがどう進んでいくかなど、たくさんのことを(前回)学んだと思います」
「2回目はもっと上手くやれると思いますし、今は準備を進めています。シミュレーターでかなりの時間を使っているんです。どうなるか様子を見てみましょう」
小林はF1ドライバーを経て、現在はスポーツカーレースで大きな成功を収め、トヨタWECではチーム代表をドライバーと兼任するまでに至っている。
豊富なキャリアを持つ小林だが、彼はNASCARは他の海外レースとは「大きく違う」と語る。
「イベント全体が大きく違いますね。僕は昔からNASCARでレースをするのが夢でした。僕が見た初めてのレースはNASCARで、4歳くらいの頃だったんです。オーバルレースでしたから、ここに来るのを夢見ていたんです」
「モータースポーツは全体的に観客やファンが細かいところにこだわりすぎていることに苦労していると思います。F1を見てみると、僕らもヨーロッパのレースに行くときに学ばなければならないことがあると思いますが、あまりにも細かいものが多すぎると思います。ファンとして理解するのが難しいでしょう」
「NASCARに目を向けると、よりシンプルです。背後にはテクノロジーがあることは分かっていますが、モータースポーツとして、何が最終的に違いを生んでいるのか、ファンが理解できると思うんです。それは大きな違いです。そこにはファンからドライバーへの繋がりがよりあると思います」
なお小林は昨年のインディアナポリス、そして今年のCOTAとNASCARカップはどちらもロードコースでの出場となっている。いずれオーバルコースでのレースにも挑戦する機会があるのかは気になるところだが、小林は次のように語った。
「シミュレーターではここ(ブリストル)を走ったことがあります。初めて走ったのは4年前で、楽しむためでした。シミュレーターでやったときは、こんなに大きなスタジアムだということや、バンクがどんな風なのかを想像できていませんでいた」
「外側から見たところ、レーストラックというよりも、サッカースタジアムか何かのように感じられます」
「僕が経験したことが無いモノです。僕が見た中で一番大きなバンクはデイトナだと思います。観客の皆さんにとって、このタイプのレースをみるのはとても面白いでしょうね」
そしてブリストル・モータースピードウェイでのカップレースに挑戦するかどうかを訊かれた小林は「まずはトラックから始めないといけませんね」と笑いながら答えた。
小林にとって2回目のNASCARカップ戦は、現地時間3月24日(日)に決勝が行われる。
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