ボルボの電気自動車、第2弾XC40 リチャージを発表。「2モーターの4WD」と「1モーターのFWD」ふたつをラインナップ

2022年5月18日、ボルボ・カー・ジャパンはコンパクトSUVであるXC40のBEV（電気自動車）モデル、「XC40リチャージ（XC40 Recharge）」を発表した。同年7月7日からボルボ公式のオンラインストアで予約受注を開始し、2022年秋のデリバリーを予定されている。

ツインモーター（4WD）とシングルモーター（FWD）をラインナップ
ボルボのコンパクトシティSUV「XC40」にBEV（電気自動車）、「XC40 リチャージ」が加わった。日本では「C40リチャージ」続く第2弾となる。

XC40リチャージは、XC40から採用を開始したCMAプラットフォームをベースとしながら、駆動用バッテリー搭載やエンジンの非搭載化に合わせて、フロントセクションやフロア構造をBEV専用設計とされている。

エクステリアデザインは、既存の「XC40」と異なる新デザインのフロントフェイスやホイールデザインを採用し、ルーフは全車ブラックのツートン仕様となる。

グレード体系はシンプルで、前後にモーターを搭載して4輪を駆動（4WD）する高性能ツインモーター仕様「XC40リチャージ アルティメイト ツインモーター（Recharge Ultimate Twin Motor）」と、前輪のモーターで駆動（FWD）するシングルモーター仕様「XC40リチャージプラス シングルモーター（Recharge Plus Single Motor）」の2グレードとなる。

ツインモーター仕様には、容量78kWhの駆動用バッテリーが搭載され、4輪を駆動する前後モーターはシステム総合で300kW（408ps）／660Nmという大パワーを発生する。航続距離は約434km（欧州WLTPモード／日本仕様は未定）となる。

一方のシングルモーター仕様には、容量69kWの駆動用バッテリーが搭載され、前輪を駆動するモーターは170kW／330Nmを発生する。航続距離は424km（欧州WLTPモード／日本仕様は未定）を実現している。充電に関しては、普通充電（9.6kW＜AC200V＞）、急速充電（DC＜CHAdeMO＞150kW） まで対応。

操作性ではワンペダルドライブを可能とする。アクセルペダルのコントロールだけで、加速と減速を直感的かつシームレスに制御でるため、特にストップ＆ゴーの多い都市交通でメリットが出そうだ。また、緊急時には足をアクセルペダルから離した瞬間に制動を開始するので、制動距離短縮へも寄与するとともに、ブレーキエネルギーの積極的回生も行う。

ボルボが推進するインテリアのレザー（本革）フリーも、もちろん適応されている。一部にリサイクル素材が使用されたスウェードテキスタイルと、洗練された感触のハイテク合成素材であるマイクロテックを組み合わせた新シート素材は、アクティブなドライビングをイメージしてデザインされている。なお、ツインモーターモデルでは、オレフォス社製クリスタルシフトノブと組み合わされるテイラードウールブレンドシートの内装仕様がオプションとして選択できる。

カーペット素材は、100％ペットボトルリサイクル素材を使用。スウェーデンのアビスコ国立公園の地図等高線をモチーフにして描かれたバックライト付きの「Topography」の半透明のデコラティブパネルは、夜間のドライブをムーディーなものとしてくれそうだ。そして、広大なガラス面積を持ち、すべての座席に広々とした開放的な雰囲気を提供するチルトアップ機構付電動パノラマガラスルーフの標準装備も忘れてはいけない。

インフォテイメントは、GoogleマップによるナビゲーションやGoogleアシスタントによる音声操作、さらに各種アプリケーションが利用できる「Googleアプリ／サービス」と、緊急通報サービスや故障通報サービスなどと連携する「Volvo Cars app（テレマティクス・サービス／ボルボ・カーズ・アプリ）」が採用されている。

安全面では、ピクセルLEDヘッドライト（フル・アクティブ・ハイビーム付／アルティメイト ツインモーターにメーカーオプション）をまず挙げたい。ヘッドライトに内蔵された84個のピクセルLEDを制御し、同時に最大5台の車両に対して遮光が可能で、他のドライバーを眩惑させることなく、照射パターンを最適化させて夜間視界を確保してくれる。しかも、ハンドル操作に合わせてライトを照射し、進行方向の道路の視界を確保するアクティブベンディング機能も備わる。

先進運転支援システムにおいては、「対向車対応機能」や「歩行者・サイクリスト検知機能」などを備える「City Safety（衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム）」をはじめ、「全車速追従機能付ACC」や「パイロットアシスト（車線維持支援機能）」などなど、他の最新ボルボ車同様に全車標準装備となる。加えて「先行車発進告知機能」と「リア衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム」の採用も行われている。

他のボルボの新車同様に5年間走行距離無制限の一般保証が適用されるとともに、駆動用リチウムイオンバッテリーについては、8年16万kmの保証が行われる。

ボルボ XC40リチャージ　ラインナップ
XC40リチャージ プラスシングルモーター（69kWh）：579万円
XC40リチャージ アルティメイトツインモーター（78kWh）：679万円

ボルボ XC40リチャージ アルティメイト ツインモーター　主要諸元
●全長×全幅×全高：4440×1875×1650mm
●ホイールベース：2700mm
●車両重量：−kg
●モーター：交流同期電動機×2
●モーター最高出力：150kW（204ps）／4350-13900rpm（前・後 同数値）
●モーター最大トルク：330Nm／0-4350rpm（前・後 同数値）
●バッテリー総電力量：78kWh
●WLTCモード航続距離：−km（欧州WLTPモード：約434km）
●駆動方式：4WD
●タイヤサイズ：前235／40R20・後255／40R20
●車両価格（税込）：679万円

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Comments

シングルモーター仕様で必要充分だね。
価格もオプションフル装備なのを考えるとかなり安い！

XC40はガソリンやハイブリッドでも世界中でバカ売れしたモデルだからね。
日本もEVインフラが整えば買い替えが進むでしょう。
私はEVだけの世界になるのは大反対ですが。