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現行「シビック」選ばれる要因はスポーティさ!? セダン生産終了でも残るホンダイズムとは

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現行「シビック」選ばれる要因はスポーティさ!? セダン生産終了でも残るホンダイズムとは

■スポーティさがウリ? 現行「シビック」ユーザーからの声は

 ホンダは2020年8月に国内での「シビックセダン」の生産を終了しました。同年1月にマイナーチェンジを受けたものの、1年経たずに終了したことになります。シビックセダンに対して「シビックハッチバック」はラインナップに残されることとなりました。

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 そして、シビックハッチバックのみ販売継続が決まったことで、国内市場におけるシビックの個性は、より際立ったという見方もあるというのですが、いったいどういうことなのでしょうか。

 現行モデルとなる10代目シビックは、国内市場では2017年9月に登場。シリーズ展開は「シビックハッチバック」、「シビックセダン」、そして「シビックタイプR」の3モデルとなっています。

 シビックセダンは国内工場で生産され、シビックハッチバックとシビックタイプRはイギリス工場で生産される輸入車です。

 3タイプ同時開発がおこなわれ、シビックハッチバックとシビックセダンはよりスポーティな走りを、シビックタイプRはコンフォートな走りを可能としたモデルとして登場しました。

 先代モデルは日本未導入(限定モデル除く)だったことから、国内市場の通常ラインナップとしては7年ぶりの復活ということで、話題となりました。

 しかし、ホンダは2018年12月にハイブリッド専用セダンとして「インサイト」を国内導入。

 ハイブリッド専用のインサイトとガソリン専用のシビックセダンという違いはあったものの、インサイトの全長は4670mmでシビックセダン(全長4650mm)と車格はほぼ同じで、ほかにどのような点が違うのか、という声が寄せられていました。

 インサイトの発表当時、ホンダの商品企画担当者はインサイトとシビックセダンの違いについて次のように説明しています。

「2017年に投入したシビックは“走る楽しさや所有する歓び”で、まさにクルマを所有して楽しむ人がメインとなります。

 一方、今回のインサイトは、一段上級なクルマとして、クルマの本質的価値や国内で重宝されるハイブリッドという部分を妥協なき形で提供するモデルとして考えています。

 また、プラットフォームについては『シビックアコードプラットフォーム』というもので共通になります」

 シビックシリーズのアイデンティティを“走る楽しさや所有する歓び”だと説明していたメーカー側に対し、販売店ではどのように受け止められているのでしょうか。ホンダの販売店スタッフに聞いたところ、次のように話します。

「お客さまからの声もあわせると、シビックシリーズは運転を楽しむクルマとしての性格が強いという意見をいただいています。ハンドリングもスポーティに感じますし、ついアクセルを踏み込みたくなるような味付けになっています。

 また、当店でシビックセダンおよびシビックハッチバックを購入されたお客さまの多くは指名買いです。皆さん、『シビック』という車名の復活を待っていたとおっしゃいます。

 シビックセダンとシビックハッチバックが併売されていた頃を振り返ると、シビックハッチバックの方が人気だった印象です。

 CVT仕様のみだったシビックセダンに対し、MT仕様とCVT仕様から選べるのもシビックハッチバックの特徴で、当時はMT仕様の設定にも反響がありました。

 一方、インサイトは実燃費が優れていて、街乗りなどの普段使いが中心で距離もそこそこ走る、という人に好評です」

 シビックセダンとシビックハッチバックでは、最高出力に差がつけられていて(シビックセダン:173馬力、シビックハッチバック:182馬力)、それに伴い使用燃料もシビックセダンがレギュラーであるのに対し、シビックハッチバックがハイオクとなるなど、差別化されていました。

 スポーティなシビックハッチバックが販売継続となったことは、シビックシリーズが持つ個性がより鮮明となったともいえるでしょう。

■今秋登場! 新型「シビックタイプR」はどんな点が凄い?

 現在ラインナップされているシビックシリーズには、シビックハッチバックだけでなく、サーキット走行も見据えた本格スポーツモデルのシビックタイプRも存在します。

 現行シビックタイプRはハッチバックボディを採用。2020年10月にはマイナーチェンジモデルの登場が予告されており、そのスペックに注目が集まっています。

 マイナーチェンジモデルでは、一体感・ダイレクト感を向上させるべく、アダプティブダンパーシステム制御やサスペンションブッシュ、ボールジョイントなどにまで踏み込んだチューニングを実施。

 これにより、コーナーアプローチから脱出までの一連のハンドリング性能や、荒れた路面における接地性・制振性が向上しました。

 サーキット性能では、フロントグリル開口面積が拡大され(現行比で+13%)、ラジエーターに効率よく風を導入できるように形状を変更。ラジエーターのフィンピッチを変更して放熱性も向上させています。

 グリル開口部の拡大によって減少するフロントダウンフォースへの対応として、フロントエアスポイラーの形状や剛性など細部に至るまでチューニングを施し、従来モデルと同等以上のダウンフォースレベルを実現しました。

 ブレーキ性能においても、サーキット走行でのさらなるブレーキフィールの向上を目指し、ブレーキディスクに2ピースフローティングタイプを採用。2ピース化によってディスクの熱ダレが減少することで、連続走行時に起こるペダルストローク変化や踏力変化を低減しています。

 内装面では、ホンダ初となるフルアルカンターラ表皮のステアリングホイールを採用。

 また、6速MTのシフトノブ形状を丸型から手になじむティアドロップ形状に変更し、シフトノブの内部には90g分のカウンターウェイトが埋め込まれ、トランスミッション側の操作荷重とノブ側の操作荷重のバランスの最適化が図られました。

 安全性向上の観点から、「ホンダセンシング」が新たに搭載されたことも大きな変更点といえます。

 そして、限定車「リミテッドエディション」も登場が決定しており、国内では200台限定で販売されます。

※ ※ ※

 シビックハッチバックとシビックタイプRが揃い、スポーティな性格が強調された現在のシビックシリーズは、ホンダの持つスポーツマインドを十分に表現しているといえます。

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みんなのコメント

5件
  • シビックはすれ違う前は「お!かっこいい!」と思うが、すれ違った後にミラーでリアを見て「あ、かっこ悪い…」と思ってしまう。
  • 過剰な動力性能いらないし
    庶民価格で出せばセダンは厳しくても
    ハッチはソコソコ売れる
    高すぎる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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